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カテゴリ:映画「元町映画館」でお昼寝
姜文(チアン・ウェン)「太陽の少年」元町映画館 1990年代の中国映画、まあ、それだけで狙って見ました。もちろん監督も出演者も知りません。で、
ポカーンでした(笑) 見たのはチアン・ウェンという監督の「太陽の少年」という作品でした。 1975年の北京、まあ、それだけで、ボクの場合はチョットワクワクするのです。だって、あの、 文化大革命の最中の北京!ですからね。 不良といえば、不良なのですが、まあ、本物の悪にはなりきれない中学生の少年たちと、すこし年上の少女たちが登場します。だから、まあ、お話がナイーブなのですね。で、そのナイーブさの描き方がボクにはポカーンだったわけです。 見ているこちらは、何といっても文化大革命下の北京なわけですから、毛沢東は?紅衛兵は?自己批判の嵐は?下方は?と、見ながら気持ちが逸るというか、興味がふくらむというか、だったのですが、 はあ、そう描きますか!? という感じで、ちょっとあっけなかったですね。 ただ、1975年に中学生で、10代の後半だった主人公くんたちは、実はボクより5歳ほど年下は年下なのですが、まあ同世代ですね。そういう意味で、たとえば主人公、馬小軍シャオチュンくんの「妄想」的というか、おバカというかの行動とか考え方・感じ方の様子とか、両親をはじめ、学校の教員とか、大人たちが、今では理解不能な強権的で暴力的な、まあ、当時の日本はそうでもなかったと思いますが、大人の子どもに対する様子とかは、結構、リアルな感じで面白かったですね。 ただ、映画が文革の後始末で復活した鄧小平の天安門事件の5年後に撮られていて、描いている時代が文革の最中なわけですから、で、英題であれば「In the Heat of the Sun」となっている、その時、北京の少年たちを焼け付かせた「太陽」、「ヒート」って何だったんだというか、やっぱり、 ただの青春映画じゃすまないだろ!というふうな問いかけというか、期待というかに、どこか応えるものがあるんじゃないか、と、まあ、主人公くんたちより、ほんの少しだけ年上の老人は期待しながら見ていたわけですが、カリスマとしての毛沢東も、子どもたちの紅衛兵風熱中も、中学生たちが口にする政治的発言も、何となく図式的で、 ああ、そういうことですか!? というふうに見えてしまいました。まあ、そうはいっても、中国ですからね、そんなに明らかな体制批判は無理なのでしょうね。 監督・脚本 姜文チアン・ウェン 原作 王朔ワン・シュオ『動物凶猛』 撮影 顧長衛クー・チャンウェイ 音楽 郭文景(クオ・ウェンチン) 編集 チョウ・イン キャスト 馬小軍シャオチュン・少年時代(夏雨シア・ユイ)・成人(姜文チアン・ウェン) 米蘭ミーラン(寧静ニン・チン) 劉憶苦(イクー)(耿楽コン・ラー) 思甜(尚楠シャン・ナン) シャオチュンの父(王学圻ワン・シュエチー) シャオチュンの母(斯琴高娃スーチン・カオワー) 羊槁ヒツジ(代少波タイ・シャオポー) りんこ(王海ワン・ハイア) ペイペイ(陶虹タオ・ホン) 1994年・140分・中国・香港合作 原題「陽光燦爛的日子」英題「In the Heat of the Sun」 2024・11・27・no153・元町映画館no268
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最終更新日
2024.12.07 13:02:11
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