この記事にはセミの画像が出てきます。
苦手な方は気をつけてください。
小学生の頃は外で遊ぶのが大好きで、夏になると虫取りも楽しんでいた。
基本的に虫は苦手じゃない私は、
いろんな虫を捕まえては、友達に見せて回っていたそう。
初めて会う友達に、
「これカナブンだよ」
っていきなり見せつけたらしい。笑
(私は記憶にないけどその時の友達に私との出会いが最悪だった話しをしょっちゅう言われるw)
バッタとかカナブンとかコオロギとか普通の虫はもちろん、蜘蛛とかも平気で触れるし、(タカアシ軍曹はごめん、無理(笑))
苦手なのはムカデやGくらいだった。
が、大人になってからセミが苦手で大嫌いになっていた。
いきなり突っ込んでくるところやうるさいところ、飛べるくせに長時間飛ばなくて私にとまろうとするところ、意外とデカいところ、死んでると思いきやいきなりジジジジ!!と暴れ回るところ………
とにかくセミが苦手だ!
不思議ですよね、子供の頃は散々触っていたのに大人になると苦手になるなんて。
でもついにやってきた、
息子の
「セミ取りに行きたい!!!」
の言葉が……………。
娘の時は女の子だったからか、あんまり虫に興味がなかった。
保育園でも虫遊びの話は聞かなかったが、息子はしょっちゅう
「今日はダンゴムシを捕まえていましたよ」
「お友達とバッタを捕まえて見せ合っていましたよ」
そして
「セミを捕まえて大喜びの息子くんでした!」
ついに、セミの季節がやってきてしまった………!ダンゴムシ、バッタときて…セミ!
私はセミだけは苦手で夏は本当に憂鬱なのだ。
どこからくるかわからない奴ら、
死んだふりをしている奴ら
意外とデカい、あのセミ達が蔓延る夏が。
最初はセミの幼虫を捕まえてきて、カーテンにつけて羽化する様子を見るだけで満足していた。
朝、成虫になったセミを逃すのはもちろん夫の役目だが、羽化する様子を見るのは本当に楽しく、それだけで大興奮だった。
いいぞ、このまま、セミに触れずに夏よ終わってくれ…!!!
そう願っていたが、願いはすぐに叶わない願いとなった。
「大人になったセミさん見たいよ〜」
と言われてしまった。
夫の出勤が朝の4:30なので、逃すところを見せていなかったからだ。
しばらくは、また今度ね、今度虫取りをしようね、と濁していたが、ある日、家で事件が起きた。
娘がテーブルでお昼ご飯を食べているとき(私はソファで爆睡してた、ごめん)
いきなり娘のぎゃあああ?!?!???!
という悲鳴で飛び起きた。なに!?
「うちの中に、セミがいる!!!」
たしかに、テーブルの後ろの棚の1番上から、セミがひっくり返っている時に鳴る、
ジジジジジジ!バタバタバタバタ!みたいな音が。
私たち、大パニック。娘もセミが苦手。
とにかくセミをリビングから逃すな!全ての扉を閉めるんだ!!!と、絶対にセミを見逃さないようにテキパキと動いてくれた娘。
でも………触れない。
セミ取り行きたーい!と言ってた息子も、ビビリなため触れない(笑)
ひっくり返っているセミは自力では起き上がれないらしい。でも、暴れてどんどん棚の端っこまで移動している。
そして、棚から落ちたらきっと飛ぶ………
みんな、死にそうな顔でお互いを見合った。
「…娘よ、100均で網を買ってきてくれ。その間のセミは私が見張っている。できるだけ早く帰ってきてくれ、頼む…」
と、お金を渡して、娘に網を買ってきてもらうことに…(笑)
娘が帰ってくるまでは本当にヒヤヒヤしていた。セミは暴れるし、棚から落ちそうだし、とにかく息子は怖がって叫ぶし、家の中は地獄だった。
15分くらいしてから娘が、網!買ってきた!
と帰ってきてくれた。
「それから美味しそうなジュースも買っちゃったよ」とか言って。
おい!!!それなければもっと早く帰って来られただろ!!!とか思ったけど、お使いを頼んだんだからそれくらい全然オッケー。
網を構えた私は、ひっくり返っているセミに向かって………振り下ろした。
セミは暴れた。網の中で。
「「「やったー!!!」」」
息子も私も、買ってきたジュース飲みながらくつろいでた娘も、同時に叫んで喜んだ。
セミをついに捕獲したのだ!
が、忘れてはいないだろうか。
私たちは誰も、セミを触れないのだ…………
ベランダに出て、網を放置して、セミが自分で飛んでいくのを待つことにした。
でも、30分くらいずっと網の上を歩いては止まって、また歩いて…とぐるぐるしていた大人しいセミ。
このままずっと、ベランダにいるの…?勘弁して…洗濯物もあるのに……
なんて思った私は、また網にセミを入れ、家の下の木まで行くことに。
網の中のセミはまた暴れた。でも、覚悟を決めねば……!
私は網の中に手を入れた。
暴れるセミを掴むことができた。
そして…そのセミを木につけてあげることに成功した!!
セミ、無理、怖い。とか言って家で留守番してた娘と息子。この喜びは私1人で味わいました。
なんとかセミを掴むことに成功したが、やっぱり怖いよ。という思いは変わらず。
しかし、こんなきっかけで、我が家に虫取り網が導入されてしまった。
これにより、息子の虫取り行こうぜ!欲が高まり、毎日のように言ってくるようになった。
網あるし。………よし。
一度は触れたんだ。なんなら子供の頃は素手で捕まえてたんだ!行ってやるよ!!
と覚悟を決めて、網を持って外へ。
うちの周りにはどの木にもアブラゼミ止まってない?ってくらいセミが多い。
すぐに見つけることができた。
「ママ!セミいる!採って!!」
息子が叫ぶ。
よ、よし…………
網で捕まえるのは簡単だった。
初めは怖くても、息子が期待の眼差しで見ている。
また、やるしかないのか………。
私はセミを捕まえた。網からだし、息子に見「やだーーーーー!!!!!!!!!!!」
え?逃げんの?
全然見てくれなかった。
その日はそれで終了。なんだよ、怖いならセミ取り行くって言わないでよ。
でもまた次の日も行きたいと言う息子。
今度は娘も巻き込んだ。娘はヤダ。と言ったが、目はたくさんある方が助かる。セミを見つけるための目が…。
なんてテキトーなことをいって連れ出した。
(だってそこらじゅうにいるから必要ないもん、目(笑))
最初は私が捕まえる、触る、逃す、の繰り返し。
でもだんだん、娘もやってみたい!と言い出し、娘も捕まえ、しばらくは網からセミを出すのは私がやってあげたが、何回か私のを見てると、娘もできるようになっていた。
セミとり、楽しい!!!
娘が言った。私も、同感だ。楽しい!!!!
そしてついに
「あれ?!ミンミンゼミがいる!」
娘の一声に私たちは釘付けになった。アブラゼミだらけのこの場所で、ミンミンゼミを見つけたからだ。
そして…捕まえた!!!!
羽が綺麗〜〜!!!体が緑だ〜〜!!!
そしたら次は、
なんか珍しいのいる!!って娘が捕まえてきた。
ニイニイゼミだーー!!!!!
ちっちゃい!!!可愛い!!!!!!!
(潰してるように見えるけど優しく触ってます)
もうお互い、セミ取りに夢中。
息子はセミを見つける係。たまに網の上から触るだけで。
「セミとり、楽しいね!!!」
なんて娘がいう。
「ね!!!」って満面の笑みで答える息子。君は何もしてないやん…とか思ったけど、一緒に探して、捕まえて木に逃すのを見てるのが楽しいんでしょう。
とてもいいことだ。
私と同じで、大人になったら苦手になってしまうかもしれない。触れる、楽しめる今は全力で楽しんでほしい。
セミが大嫌いで怖くてとにかく夏が嫌いだった私たちは、このセミ取りのおかげで好きになれた。
セミ、近くでみるとめっちゃ可愛い!おめめくりくり!
アブラゼミでも、おめめが黒いのと茶色いのがいる!とか、いろんな発見があった。
ミンミンゼミはあんまりいないし、ニイニイゼミはもっといない。
しばらくはセミ取りブームがくるであろう、我が家の話しでした。
…あれ?
セミが触れるようになった私達の話し、でした(*'v'*)
家にセミがいたのは本当にびっくりしたけど、それがきっかけで今楽しくセミと触れ合えているので、感謝。
生き物は大切に、の精神があるのでセミは優しく触ってるし、すぐに木に止めてあげてます。
セミを網で捕まえること自体よくないことかもしれないけど、そこはすみません…。
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