過日、偶然が重なって
弾きたい曲候補に上がったバッハとグリーグ。
これです⬇️
オンラインで楽譜を探すと、
出版社ごとに特徴があり、
どれがいいか判断がつかない。
そんなところ、
楽器屋さんの前を通ったので、
楽譜を見ることにしました。
街の楽器屋さんの楽譜コーナーなので、
きっちり揃っているわけでもなく、
探している楽譜があるか、
出版社違いもどれくらいあるか運次第。
バッハのフランス組曲と
グリーグの小曲集は、
出版社が違うものがいくつかありました。
ということは、結構人気のある曲なんですね。
見比べて、最終的にこれを選びました。
バッハはヘンレ社のはありませんでした。
原典版は他の出版社がありました。
イギリス組曲は弾くつもりはないものの
(フランス組曲より更に難しそうなので)
3冊ほどあったのを見比べて、
解説や楽譜の見やすさなどで春秋社にしました。
グリーグは、
「こびとの行進」と
「トロルドハウゲンの婚礼の日」の両方が欲しかったので、
冊子が1、2と分かれてるのはやめて
一緒に収録された全音にしました。
勢いで買っちゃいましたが、
難しいので、
しばらくは、気晴らしに片手でお試し程度になりそうです。
グリーグはスティーヴン・ハフのアルバムで気に入って聞いていたので、
その流れが頭に入ってます。
自分が楽譜を見て音を出したら、
これがあの美しい流れとリズムの同じ楽譜で弾いていると
到底思えない。
練習しても、
一番気に入ってるリズム、拍感にはたどり着けそうにない。
本棚のお飾りの運命かも。。。
バッハ。
ほんの数ヶ月前までは、
バッハやモーツァルトは惹かれなかったのに、
今や良さがじわじわと沁みつつあります。
妊娠中は胎教にモーツァルトが良いと聞いたのと、
当時は好きだったので、
モーツァルトの交響曲をよく聴いていました。
でもある時、
友人にクラシックで何が好きか聞かれて、
モーツァルトというと
シンプル過ぎるとか、
まだ音楽の醍醐味をわかってないとか言われて、
挫けてしまい、
それ以来あまり聞かなくなってました。
それが内田さんのモーツァルトで再び目覚め、
聴いたり弾いたりしたら、
メロディやコードの美しさに魅了されました。
バッハも
フランス組曲もそうですが、
他の曲も、
メロディやコード進行が美しい。
コード進行というと
私の中では
ディヴィッド・フォスターなど現代の曲の方が
心を揺さぶられるイメージが強かったのです。
バッハやモーツァルトは
もちろん最初からグイッと心を掴むような曲も多いものの、
シンプルそうな曲でさえも、
スパイスのように
要所要所で胸に刺さるような美しい切ないコード進行が散りばめられていると
今更ながら気づきました。
そのメロディやコード進行を聴いていると、
人間ってずっと昔から
感動するコードが一緒。
以前のブログにも書いた記憶がありますが、
音楽って、
ジャンルが変わっても、
リズムが変わっても、
このコードが来たらキュンとくる、とか
泣けてくる、とか
盛り上がる、とか、
感情スイッチが一緒すぎて驚きます。
いったいなぜこんなシステムになってるんでしょう?
不思議です。
そしてバッハもデイヴィッド・フォスターも
曲は全然違うのに、コード進行でハートを射抜かれる点で一緒。
人間って複雑なのか単純なのか、わからなくなります。
サー・アンドラーシュ・シフの
バッハ フランス組曲3番。
この動画を見たら、
ザ・脱力
これぞ脱力、というイメージが湧きました。
湧いても、できるわけではないのですが、
このイメージを抱いて力を抜けるよう努力したいと思います。
お読みくださりありがとうございました。