雪に埋もれた週末
先週の金曜日の午後から断続的に雪が降っている。
だってここは山間部。
とはいえ、兵庫県南部に位置するので、雪といってもたいしたことない。
そのうちに溶けてなくなるのを期待しているから、雪かきなんぞいっさいやっていない。
たぶん雪国に住む方など、雪かきをしないとどんどん、どんどん積もって大変なことになるのだろうな。
こちらはまあ、積もっていると言っても10センチぐらいか。
しかし家の前の階段でずっこけそうなので(去年、それで捻挫した)、家のドアからはいっさい出ず、郵便ポストも見に行っていない。
ということはもう、これで3日間、夫ちゃんと2人、雪に埋もれながら息をしている。
外界と断絶した世界でひっそりと生きる・・・
しかし私はまったく退屈していない。
自分の性格でひとつだけ満足していることと言えば、退屈知らず、ということかもしれない。
よく退職したら何をしたらよいかわからない、というのは聞く。
しかしその気持ちは私にはまったくわからない。
遊ぶことは次から次へと思いつくからだ。
別にそのために出かけたり、お金をつかったりする必要はない。
雪が降れば思い出す「白い想い出」
雪が降りだすと、かならず思い出す曲がある。
しかし題名を思い出すのにいつも苦労するのである。
毎回、「雪」で検索してもなかなかヒットしなくていらいらしていた。
きょうも「雪」で検索したらSMAPの「雪が降ってきた」がでてきて、アタマにきた。
ファンのかたには申し訳ないが、私はSMAPってよく知らないのだ。
最近、メディアを賑わせている元SMAPのあのかただって、たぶん私はテレビで見たことはないと思う。
脱線したが、しばらくネットをうろうろして、ようやくお目当ての曲は、1963年にダークダックスが発表した「白い想い出」ということがわかった。
この歌を知っている人は私と同世代か、それよりも上だろう。
でもいい歌なんだ。
本当にいい歌なんだ。
その証拠にいろいろな歌手がカヴァーしている。
本家本元のダーク・ダックスの他に梓みちよ、ジェーン・シェパード(千昌夫さんの元妻)、グラシェラ・スサーナ。
第一、メロディーがよい。
ダイアトニックコードしか使っていないのに、どうしてこんなに魅力的なメロディーが書けるんだろう?
そして歌詞がすごくよい。
雪に閉ざされたように暗い心にはじまって、終わりは明るい希望が見えそうなところで終わっている。
また色によってイメージが湧くようになっている。
「幸せをなくした黒い心のなかに」
「冷たく淋しい白い手がしのびよる」
「灰色の雲が私に教えてくれた」
「白い想い出」を採譜してみた
もうこれからは曲名探しで時間をとらないように、きょうはミュージックスコアで「白い想い出」を採譜してみた。
誰かこの曲を知らなかった人でも弾いて見て、「いい曲だなぁ」と思ってくれないかしら。
私は弾くほうはまだまだ練習中。
せっかくのいい曲なので、アレンジはシンプルながら味のあるものにしたいので。
ダークダックスによる「白い想い出」
演奏はやっぱりオリジナルのダークダックスで。
そういえばメンバー全員、もうこの世にいないんだね。
寂しい・・・