前回取り上げた、中学受験生と思われる小学生の男の子が登場するACジャパンのCMで、気になるところがあった。
お母さんが男の子の肩に両手を置いて、「全部あなたのためだからね」と言い、
男の子は「これは僕のためなんだ」と自分に言い聞かせる…。
ここで画面が切り替わり、
「子どもの精神的幸福度37位(先進38か国中)」
と出てくる。
中受親が子どもの心を尊重せずに勉強を押し付けるから?
そうなるの?
よくわからない。
調べてみると、このデータは、ユニセフが2020年に行った調査だとわかりました。
「子どもの精神的幸福度」は、生活満足度が高い15歳の割合と、15~19歳の自殺率という2つの指標でみているとありました。
生活満足度が低く、自殺率が高い。
むしろ、中学・高校という人生で最も多感な時期、15歳で迎える高校受験が幸福度にマイナスの影響を与えている可能性があるかもしれません(これは仮説ですが)。
家庭内の問題だけでなく、いじめなど人間関係や学校での問題もあるかもしれません。
公立か私立かという問題とは違いますが、中高一貫校に通う子の幸福度が、他の学校に通う同年代の子よりも低いというデータは見当たりません。
少なくとも、ここからは中学受験させると子どもの幸福度が低下するということは全く言えません。