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起業を目指す会社員(実録・不安との2年半の戦い)

令和7年4月1日に起業を目指す会社員です。家族と住宅ローンの不安に打ち克ち、起業を目指し、独立開業準備中の会社員です。

【静かな退職】静かに消えていくつもりが、それを見ている人がいたとしたら?

「静かな退職」という言葉を言葉をよく聞くようになりました。もしかしたら、私の検索行動が、その関係の記事を呼び寄せているのかもしれません。

「静かな退職」とは、「仕事への意欲をもたず、最低限のことをこなしながら在籍する」ということを意味するようで、実際に退職することを意味しませんが、私は、ひっそりと本当に静かに退職をしようと思っています。今日は、私の「静かな退職」の話です。

 

このブログは、不安とリスクと戦いながら起業を目指す、会社員の実話です。起業を通して一人の人間が成長していく様子を見ていただき、それが誰かの励みになることがあれば、最大の喜びです。

起業をするにあたって、退職を決意した。

私は、起業をするにあたって、長く勤めた会社を辞めることにしました。最近では、在職しながら、副業として、個人で企業を経営したり、事業を起こすことも一般的になりつつあります。おそらく、そうした形で、少しずつ事業を拡大していくことが、安全な方法なのかもしれません。

ですが、私は、退職することとしました。それも誰にも気づかないように、消えていくつもりで。その決意をした時から、私の「静かな退職」が始まります。

①書類やデータの整理

まずは、身の回りの整理からと、書類を整理したり、破棄したり、と始めていきます。周りに悟られないように、少しずつ少しずつ。

後任者が、必要なものを探しやすいようにと、カテゴリーを分けて整理をします。この流れで、電子化できるものは、PDFにして保存します。私が関係するキャビネット何個か分は、これにより1年ぐらいかけてきれいになってきました。

いまさらですが、書類を整理すると、心も整理されて、もっと早くしておけばと後悔するぐらいに。。

②手順書の作成

次に、仕事の手順書を徐々に作成しています。日次、月次、年次の業務の手順をまとめ、メールの雛形や書式、チェックリストに至るまで、必要なものを全て準備しています。後任者が、戸惑うことなく、仕事ができるようにと、私のデスクトップに一式をそろえました。

これもやっていて、もっと早くやっておけばと後悔です。。仕事の流れがクリアになり、ミスも減ります。

③仕事の整理や効率化

最後に、勝手に後任者を想定しながら、仕事の整理や効率化を図ります。非効率なやり方や不快な仕事は、自分の代で片付けておかねばいけません。手順を見直したり、関係者と相談したり、電子化を進めたりして、工数と不快感の削減に取り組んでいます。

あれっ。何だか、楽しい仕事になってきましたね(笑)

私の身の回りの変化に気づく人がいた!

このように、静かに、仕事の整理を進めていたはずなのですが、その変化に気づく人もいたのです!

共有のキャビネットがちょっとずつ綺麗になったり、私の机の引き出しの中がスッキリしていたりする様子に、気づく人は気づくのです。

そして、おもむろに私に、その真相を聞いてくるのですが、とりあえず、「電子帳簿保存法の関係で、書類の整理をしています!」とか「仕事が山積みで頭が混乱してきたので、断捨離してます!」などと言って、適当に逃げています。(無理筋かな。)

 

それでも、私の意識の部分までは隠し通せないもので、うっかりと、「これが、最後の◯◯か」的な感じが滲み出て、それを見透かされそうになっています💦

年に一回の行事や仕事などは、これが最後かと思うと、少し感慨深くなったり、最後に今までで一番いい仕事がしたいなあと思って、変に気合いが入っています。そんなところを見られて、ちょっと気づかれたかもと、心配になるぐらいです。

先日も、いつもの会議にも関わらず、気合いが入りすぎて、自分の勝負服(お気に入りのスーツ)を着て来てしまい、そのスーツのことを知る同僚から、「あれっ、今日何かあったっけ?」と言われる始末です。私の会社員生活を振り返るかのように、会社の推移を示した資料なども表示していましたので、いつもより感情がこもっていたところも、人にはあれっと思われていたのかもしれません。

 

今のところ、完全に気づかれているわけではないようですので、引き続き、慎重に慎重に、静かな退職を進めていこうと思います。

感謝の気持ちで、手仕舞いを!

「仕事の終え方」を考えているときに、両親が自営の店を閉じたときのことを思い出しました。売れるものは全て整理し、引き継ぐものは全て引き継ぎ、そうして、閉店を迎えたのですが、物や仕事の整理以上に、とても大切なことをしていました。

それは、感謝の気持ちを伝えるということです。お店には、お客様だけでなく、従業員や仕入れの会社の方、設備の会社の方、様々な方が訪れていました。

お店に訪れていた方と関わるのが最後になるとき、当たり前ですが、丁寧に丁寧にお礼の言葉を伝えていたように記憶しています。その時の様子は今でも思い出せるほどです。

 

まだ気が早いですが、これがこの仕事の最後だというときは、感謝の思いを持って仕事を終えようと思います。また、退職の申し出後、これがこの方との最後の仕事だというときは、しっかりとお礼の言葉を伝えようと思います。

反対の立場で、退職者を何度も見送ってきましたが、その先で活躍の話を聞く方は、仕事の終え方もスマートな方ばかりです。

これからは、悪いところは気にせず、会社や周りの良いところだけを見つめ、感謝の思いで去ろうと思います。「静かな退職」は、お世話になった会社への感謝の思いをもって進めていかねばと、思う次第です。

今日もご覧いただきありがとうございます。(開業まで122日)