ユーロ2024はスペインが7連勝で史上最多4回目の優勝で幕を閉じ、同時期に行われていたコパ・アメリカ2024はアルゼンチンが史上最多16度目の優勝を飾った。
それぞれの大会を踏まえて最新のFIFAランキングをチェック。
1位 | アルゼンチン |
2位 | フランス |
3位 | スペイン |
4位 | イングランド |
5位 | ブラジル |
6位 | ベルギー |
7位 | オランダ |
8位 | ポルトガル |
9位 | コロンビア |
10位 | イタリア |
相変わらずヨーロッパ、南米の強豪国でトップ10は占めている。トップ10にアジアやアフリカ諸国の国がいつランクインされるのだろう。
ちなみに11位以下はウルグアイ、クロアチア、ドイツ、モロッコ、スイス、アメリカ、メキシコ(18位は日本)、セネガル、イランと続く。
FIFAランクから紐解く個人タイトル賞としての最高の栄誉とされるバロンドール受賞者を考えてみた。
強さが際立っているスペインを見てみると
コパ・アメリカ2024を優勝したことで1位の座をキープしているのはアルゼンチンだがやはりユーロ2024を7連勝で終え3位に上がってきたスペインは2年後のW杯も断然優勝候補である。
7戦7勝(引き分けなし、延長戦での勝利もなし)はなかなかできない。
大会前からFIFAランク1位のアルゼンチンでさえも決勝のコロンビア戦は延長戦の末での勝利(実質引き分け扱い)でサッカーという競技性を考慮すると7連勝は相当難しい。
しかも強豪国ばかりを相手に90分間で倒す姿に現在のスペインは文字通りヨーロッパ最強チーム。
これから始まるW杯ヨーロッパ予選でも7連勝は難しいが今のスペインならホーム&アウエーで全勝しそうな勢いを感じる。
世界最強を誇った時代(2008年ユーロ優勝、2010年W杯優勝、2012年ユーロ優勝)を彷彿とさせる選手層の厚さやプレーそのものの質は当時より上を行っている。
個々の選手で見てみるとバロンドール受賞者に相応しい活躍を見せたのはユーロ2024MVPのロドリ(マンチェスター・シティ所属)となるが所属クラブでのタイトルはプレミアリーグ制覇のみとなる。
いい選手だがややインパクトに欠けると言ったところか。
もう一方のファイナリスト、イングランドに注目すると…
2大会連続でのファイナリスト、イングランドの中からバロンドール候補選手といえばやっぱりベリンガム(現レアル・マドリー所属)が筆頭ということになる。
クラブチームでは1年を通して圧巻の活躍でユーロ2024でも文字通り代表チームを引っ張る存在に。
スペインを破り優勝していたら間違いなくベリンガムが最有力となっていたであろう。
レアル・マドリーでの活躍をどこまで評価するか?
ベリンガムからしてみれば受賞の分かれ目はこの一点のみである。
FIFAランク1位のアルゼンチンの選手からバロンドール受賞者は出るか?
今年に限っては厳しそうである。
大会を通じてメッシも際立った活躍は見せらせず優勝したものの決勝戦では途中負傷交代でこれといったインパクトは残せずに終わった。
今後のアルゼンチンの注目ポイントはメッシ級のスーパープレイヤーの出現であろう。
メッシ級までとは言わないまでもバロンドール受賞者の出現をアルゼンチンサッカー関係者、およびファンは一番望んでいるのではないか?
現役選手の寿命は伸びているとはいえメッシ本人は選手として晩年を迎えているのは事実。
ディ・スティファノ、マラドーナと超スーパースターを輩出してきたアルゼンチンはメッシに次ぐ新たなる才能を見出せるか?
ブラジルの低迷
現レアル・マドリー所属選手で今年のチャンピオンズリーグ優勝に最も貢献したのはブラジルのビニシウス。
そのブラジルはコパ・アメリカ2024でウルグアイにPK戦で敗れてしまいベスト8止まりで大会を終えた。
このコパ・アメリカだけをみるとビニシウスのバロンドール受賞は厳しそうである。
ロナウド、リバウド、ロナウジーニョ、カカと過去4人のバロンドール受賞者を輩出しているサッカー王国ブラジル。
W杯も2大会連続でベスト8止まり(ロシアW杯はベルギーに敗戦、カタールW杯はクロアチアにPK戦で敗北)で今回のコパ・アメリカもベスト8とサッカー王国らしからぬ結果が続いている。
上記4人の受賞当時の活躍と比較すると今年のビニシウスには物足りなさを憶える。
そうなると今年の受賞は厳しいとなるのか?
ビニシウスにとってチャンピオンズリーグの活躍をどう評価されるのかがバロンドール受賞の最大のポイント。
今年コパ・アメリカがなければベリンガムよりバロンドール受賞する可能性があるのがビニシウス。
まとめ:現時点ではベリンガム、ロドリ、ビニシウスがトップ3
現状上記3人以外の候補者は見当たらない。
今年の下半期の活躍次第では他の誰かが候補に挙がる可能性はあるが各大陸間の主要国際大会が選考に大きく影響するのは言うまでも無い。
引き続き今年のバロンドール受賞は誰になるのか注視していきたい。
果たして結果はいかに。
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