2025-01-24 canvaのデザインは見飽きてしまうし、凝ったホームページは好きじゃない 仙人の戯言 ※記事内に広告あり 素人が簡単に、ロゴやサムネイルを作れてしまうデザインアプリ。 当ブログのアイコンもcanvaを使用して作成しています。 しかし、使った事がある方なら分かると思うのですが、ブログやYoutubeのサムネイルには目にした事のあるデザインばかり。 canvaなどデザインアプリを知らない人の目には、お洒落で粋な印象を与えるのでしょうが、使用者にとっては新鮮味や斬新さがありません。 デザイナーやクリエイターの方の素敵なデザインを無料で使用させてもらっているのに(一部有料)、自分にはそんな能力も無いくせに、何を言っているんだとは思うのですが、デザインを探している間に見飽きてしまうんですね。 他と被らないようフォントや色を変え、アイコンが出来上がった時は嬉しい。でも、しばらくするともうお腹いっぱいになってしまう。 料理中の味見でお腹いっぱいになるのと同じ。 作る工程はすっとばし、テーブルの上に置かれた他人が作った料理(完成品)の方が素晴らしく見えるのと同じ現象かもしれません。 デザイン作成アプリのデザインがどうのこうのというより、自分でいじる事で大量のデザインの波に普遍さが起こり、見飽きてくるのでしょうね。 先日、ポスティングされていた企業のチラシ。おそらくcanva作成のものだと思われるロゴに、なんだかゲンナリしました。 これまでこういったものは専門家の専売特許で、デザイナーに依頼をし、イメージのやりとりをし、その社オリジナルのものだったはず。 それが、誰でも使えるようになった今では、デザインも使い捨て感覚ですね。 会社のロゴはそう簡単に変更出来ないとはいえ、テンプレ化されたデザインがこうも蔓延していると、昔ながらのお洒落さ皆無の看板の方が安心感を覚えます。 デザイナーの方が稼ぎやすくなった、能力を発露しやすくなった、と考えると良い面もあるのでしょう。 しかし、その方の生み出したものが、私達のような者によってぞんざいに扱われているように思えなくもありません。 無料で使用させてもらっておいて「どの口が言うか!」なんですが、無から有を生み出すって、もっと尊いことであって欲しいと思う気持ちも。 そして常々、こんな事に注力するなら他に予算掛ける事があるのではないの?と思うのが、流行りに乗っかった役所関係のホームページです。 イベント詳細が知りたいのに、重たいフラッシュ画像が展開され、なかなか欲しい情報に辿り着けない。 また、見た目ばかりにこだわったお店のホームページ。地域住民なら、こんな粋な店じゃない事も、流行っていない事も分かっている。 でも、今風のデザインでお洒落な雰囲気を醸し出し、現実と大きく離れたイメージのお店を紹介。インスタだけで集客しているお店も似たようなものですね。 観光客向けPRとしては成功しているのかもしれませんが、その影に意気揚々としている店主やデザイナーの浅ましさを感じると、そういう界隈には近付きたくないと思ってしまいます。 外側ばかり取り繕っている偽物感に、嫌悪感を覚えるんですね。 訪問者の事を考えて作られたホームページは、見た目も美しく無駄がありません。 かたや、見た目ばかりにこだわったホームページは、作り手のドヤ顔が浮かぶ。「ほれ、このシャレオツ(死語)なデザインを、店を見ろや!」という無言の押し付けで溢れている。 店の詳細を知りたかったのに、画面上で承認欲求を見せつけられ、行かないでおこうとなる。 阿部寛さんのホームページが称賛されるのは、そこに欺瞞がないからですね。