バス釣りとへら釣りの両方を愛するおやらかし大魔王が、バス釣りの目線でへら釣りのイロハをお伝えしていく新コーナーがいよいよ始まりました。(フツーのへら釣り入門は、ネットで検索すれば数多くの秀逸な記事が公開されておりますのでそちらのほうが役に立つかと)
それでは初回の今回はへら釣りに必要な道具一式からスタートです。
バサー向けへら釣り入門(必要な道具一式編) 目次(約4000文字)
Contents
Introduction
当ブログを立ち上げた一番の目的は、「バサーの皆さまに一人でも多くのかたにへら釣りを楽しんでいただくこと」でして、中々ひとりで始めるにはハードルが高いへら釣りの「イロハ」を少しでも多くの皆さまに文章でお伝えすることを狙っております。
長年バス釣りを楽しんできたワタシですが、へら釣りは間違いなくバス釣りにヒケを劣らない楽しい釣りでして、今後益々バスとへらの二刀流アングラーが増えていくことを願っている次第です。
もし当ブログの読者バサーのかたでへら釣りやってみようかなぁというかたは、ぜひコメント等でお声がけいただければ幸いでございます。
それではここからが本題となりまして、へら釣りに必要な道具一覧をへら竿やウキ・万力などの大物系と仕掛け関連の小物系に分けて順番に説明していきます。
へら竿・ウキ・竿掛け・万力などの大物系
へら竿
最初の必需品はもちろんへら竿です。
へら釣りはバス釣りと異なりリールを使いませんので、どこまで沖を釣るのか・どこまでの深いタナをやるのかにて必然的に必要な竿の長さが決まります。(逆に言うと1本の竿でカバーできる範囲が必然的に決まります)
最初のうちはとりあえず1本あればへら釣りはできますので、少しずつ増やしていくのがよろしかろうと思います。
へらウキ
へら釣りは大きく浅ダナの釣り・中層の釣り・底釣りの3つに分かれるのですが、いずれにしてもエサをちゃんと抱えてオサカナからのサインをへら師に伝えるための大切な道具がウキになります。
万力・竿掛け・竿受け
へら釣りで竿をずっと手持ちで釣りをするのは体力的にシンドイので、へら竿を置くための道具が必要となりまして、竿掛けの先に付けるV字型のパーツが竿受け、竿受けを取り付けた竿掛けを釣り座の当て木に挟み込むためのモノが万力となります。
専門店では万力と竿受けがセット・竿掛けは別販売となっているのが通常ですが、上○屋などの量販店では万力・竿受け・竿掛けがセット販売されているところもあります。
玉の柄・玉網・玉置き
いわゆるランディングネット関連です。へら釣りではネットの柄(棒の部分)と網は別々に好きなモノを組み合わせるのが主流となっておりまして、さらにオサカナを掬ったネットを置くための玉置きという道具も存在します。
フツーに釣りをされる分には「針外し」でヒョイと針を外してあげればネットは不要ですが、慣れるまでに多少時間が掛かること・できるだけオサカナを傷めないことを考えるとネットは用意されることをオススメします。(別にバス用のランディングネットでも構いません)
へら大会に参加するわけでもなければ玉置きは別になきゃあなくてもそんなに困るコトはありませんが、玉置きには玉置き専用の万力が必要となることにご注意ください。
へら台
岸での野釣りやボートを借りての釣りをするには、基本的にへら台を用意してその上で釣りをするコトになります。(ワタシはへら台が必要な場所には行かないので今は持っておりません。)
大事なコトは竿掛け用の万力をセットできる当てか木があるコトでして、ワタシはボートで釣りをする際にはへら台の代わりにおやらかし式タフクローシステムにてガンネルに竿掛けを取り付けるようにしております。
ビニールシートとクッション
管理釣り場の釣り座はできるだけ汚さないようにするのがマナーでして、まずは釣り座の上にビニールシートなどを敷いてからスノコ・クッションの順で設置していきます。
基本はへらクッションの上であぐらをかくのですが、腰が悪いなどで座って釣りをされたいかたはイスタイプのへら台に座りながら釣りをされるかたもいらっしゃいます。
エサボウル・軽量カップ
へら釣りはネリエサを使用するのでエサボウルと軽量カップが必要となりまして、エサボウルは水用・エサ用1・エサ用2の3つ用意するのがスタンダードでして、さらにグルテンを使う場合は普通のエサよりも粘るのでグルテン専用のボウルをお使いになることをオススメいたします。
竿バッグ・へらバッグ・エサバッグ
最初のうちはテキトーで構いませんが、本格的にへら釣りをやる決心がついたら竿バッグ・へらバッグ・エサバッグなど収納できるバッグを準備いましょう。
いわゆる大物系はこんなところになりまして、へら釣りを始めるにはこれだけの道具が必要でそれなりの初期投資が要りますので、最初のうちはお友達と一緒にへら釣りに出掛けて雰囲気を掴んだ上で本格的に道具を揃える決断をされるのがよろしいかと思います。
最近では「黄色いお店」にもスゴい量の中古道具が揃っておりますので、最初のうちは中古品を使いながら初期投資を抑えていくのが賢明です。
仕掛け作りなどに必要な小物系
それではお次は仕掛け作りに必要な小物系となります。
小物系もいろいろあるのですが代表的なモノだけをご紹介していきます。
ライン
へらのラインは、ミチイト(竿から繋ぐメインライン)とハリス(針に結んでいるライン)に分かれます。
バスフィッシング同様へら釣りにもナイロンラインとフロロラインがありますが、へら釣りでは圧倒的にナイロンラインをお使いになられるかたが多いようです。
一部底釣りでのタナぼけを防ぐのにミチイトに伸びの少ないフロロラインを使うようですが、ワタシは今のところミチイト(0.8号〜1.2号)もハリス(0.3号〜0.5号)もナイロンラインを使っています。
へら釣りの仕掛け作りで大切なことは、「ハリス2本の太さの合計 <= ミチイトの太さにすること」 でして、これは根掛かりやスレ・鯉などの大物が掛かったときにミチイトではなくハリスを切ることでウキを守るためです。
へら針
へらの針はバスと同じくたくさんの種類が存在しまして、大きさ・重さ・ハリスの太さなど様々なバリエーションが存在します。
針だけを購入して自分の好みのハリスを自分で巻くのか(自分で巻くのは慣れるまでは結構めんどくさいです)、それともハリス付きの針を購入するかの二択となりますが、我が家の家訓は「針は自分で巻くこと」となっておりますのでワタシは前者です。
最初のうちは多少めんどくさいのですが、慣れてしまえばどうってことはない作業でして、針を自分で巻く場合には針結び器にてやるコトをオススメいたします。
オモリ
へら釣りにはその性格上「ノーシンカー」は存在しないので、用意するウキに合わせて板オモリなどを巻いてバランスを取ります。
板オモリと併用して交換式のタングステンシンカーを使うと板オモリの巻く量が少なくて済みますが、ウキに合わせたオモリの微調整は板オモリにて行います。
ウキゴム管・ウキ止め
ウキはミチイトに通したゴム管に差し込むのですが、このゴム管は決めたタナで固定する必要があり、ウキ止めゴムもしくはウキ止め糸(タナの目印として必須なのでこれもご用意ください)にて固定します。
ちなみにウキ止めゴムはバス釣りでのシンカー止めと全く同じモノです。
ウレタンチューブとよりもどし
板オモリをミチイトに直接巻くとラインが傷んでしまうため、板オモリはラインにウレタンパイプを通してあげてその上に巻くのが基本です。
さらにスイベル(よりもどし)を結んであげて、ハリスをその先に結べばへら釣りの仕掛けが作成完了となるわけです。
オモリを巻くためのパイプとスイベルが一体となった商品もありますので、もちろんそちらを使っても全然OKです。
フロートとタナ取りゴム(底釣り用)
底釣りをやるときには事前に「底のタナ取り」(案外めんどくさいです)をする必要がありまして、ウキの浮力を上げるためのフロートと針にセットするタナ取りゴムを準備する必要があります。
底釣りのタナの取りかたについては、あらためて別の記事にてご紹介する予定です。
ハリス長測定器
なくても釣りができないことはないがあるに越したことがないモノとして、ハリス長測定器があります。(正しい呼び方がわかりません)
へら釣りは上下2本の針を結ぶのですがハリスの長さは一度結んだらずっと固定するわけではなく状況に応じて変えていくモノでして、その際ハリス長を正しく測らないと釣りにならなくなりますので少なくとも現在のハリス長は正しく把握しましょう。
ウキケース
へら釣りのウキは釣るタナ(上・宙・底)と竿の長さにてバリエーションが必要となりまして、最初はテキトーでも構いませんがウキが増えてきたらウキケースに収納してあげましょう。
ハリスケース
ハリス付きの針はパッケージごと持ち運び可能ですが、自分で針を巻くかたはハリスケースが必要となります。
ハリスケースから1本ずつ針を抜いて使うのですが、1本針を抜きたいのに一緒に何本も抜けてイラっとするのはへら師あるあるではないでしょうか。
ハサミ・フォーセップなど
最後に釣り全般としてハサミ・フォーセップ・8の字結び器など、これは必要に応じてお使いいただければと思います。
むすび
スピナベやクランク・トップウォーターなどのハードルアーの釣りならロッド・リール・ライン・ルアー1個あれば手軽に始められるバス釣りと異なり、へら釣りを始めるにはいろんな道具が必要となりまして一見するとこれからへら釣りを始めるには若干敷居が高いかもしれません。
よって、これからへら釣りを始めようかなと思っているかたは、お友達のへら師のかたの道具を借りて一緒に釣りをしながらイメージ作りをしていくことを強くオススメいたします。
おしまい。