米Red Hat、「OpenJDK 8」と「OpenJDK 11」の開発を統括することを発表
米Red Hatは4月17日(米国時間)、「OpenJDK 8」「OpenJDK 11」の開発にあたってスチュワード役として取り組みをまとめていくことを発表した。両プロジェクトでバグの修正やセキュリティ修正を統括することになる。
Javaのオープンソース実装であるOpenJDKはこれまで、Sun Microsystemsを買収した米Oracleがメンテナンスを行ってきた。今回OpenJDK 8と11に関して、リーダーシップがOracleからRed Hatに移管した。この移管を受けて、Red Hatは今後、Javaの技術革新を継続するためにコミュニティと協業するとしている。
なおRed Hatは2007年よりOpenJDKコミュニティに参加しており、これまで「OpenJDK 6」と「OpenJDK 7」の両プロジェクトでもリーダーとして参加していた。2019年2月には、同社でJavaテクニカルリードを務めるAndres Haley氏がOpenJDK 8と11のプロジェクトリードに任命されていた。
Red Hatは2018年末にMicrosoft Windows上でのOpenJDKの商用サポートを発表している。今後の計画として、数週間後にMicrosoftインストーラーでOpenJDKをローンチし、IcedTea-Web(「Java Web Start」のフリー実装)をWindows OpenJDKディストリビューションの一部として配布することも明かしている。
OpenJDK
https://openjdk.java.net/