「再開要請」聞き入れず、都が認定 病院を指導へ 透析中止女性死亡
毎日新聞
2019/3/20 07:00(最終更新 3/20 07:00)
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公立福生病院(東京都福生市)の人工透析治療を巡る問題で、透析治療をやめる選択肢を外科医(50)から提示されて亡くなった女性(当時44歳)について、都が実施した立ち入り検査の結果が判明した。都は、女性が何度も治療中止を撤回したいと訴えたにもかかわらず、外科医は治療再開の要請を聞き入れなかったと認定。「女性の意思確認が不十分だった」と判断した。適切な医療の実施を定めた医療法に抵触していた可能性もあるとして、病院を今後、文書で指導するとみられる。
外科医は「透析治療を受けている患者は『終末期』」と独自に定義し、「(女性に対する)治療義務はなかった」と主張している。しかし、都は終末期について「死期が迫っている状態」と厳密に定義。「透析治療をすれば、患者(女性)の病状からあと3~4年生存できた」と外科医の主張を否定したうえで、治療義務はあったと結論づけた。
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