米大統領執務室などがあるホワイトハウスの西棟で2日にコカインが発見される事件があり、米大統領警護隊(シークレットサービス)は13日、証拠不足を理由に調査を打ち切ると発表した。「世界で最も安全な建物」(共和党下院議員)で起きた不可解な事件。共和党のトランプ前大統領は、民主党のバイデン大統領の次男ハンター氏の過去のコカイン使用歴と関連付けて、「政権が真相を隠した」などと言いがかりをつけている。
警護隊や米メディアによると、警護隊員が2日夕方、西棟の玄関近くで、訪問者が電子機器を預けておく棚に白い粉末が入った不審な袋があるのを見つけた。首都ワシントンの消防当局の検査で、粉末はコカイン(1グラム未満)だと判明。警護隊は発見前の数日間の訪問者リストを調べたが、現場は監視カメラの死角になっており、容疑者の絞り込みは難航。連邦捜査局(FBI)が荷物についた指紋やDNAも調べたが、容疑者の特定につ…
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