直木賞作家の今村翔吾さんは20日、新たな才能を発掘する「日本ドラフト文学賞」を創設すると発表した。複数の出版社によるドラフト制度で、プロの作家の輩出を目指す。
今村さんは、佐賀に移住した作家の故・笹沢左保さんを中心に創設された地方文学賞「九州さが大衆文学賞」大賞を受賞したことを機に、作家デビューした。だが、同賞は2017年に終了。思い入れのある同賞を継承した文学賞を作ろうと、今村さんが総合プロデューサーに就任し、「日本ドラフト文学賞」を立ち上げることになった。
一般的な文学賞では作家が選考委員を務めるが、「日本ドラフト文学賞」は選考委員を置かず、出版社やメディア関係社がデビューさせたいと思う応募者をドラフト形式で指名し、複数社の指名があれば抽選する。「即戦力」と判断され、指名を受ければデビューが決まる。「育成枠」となった場合は、編集者の指導を受けながら作品の出版を目指す。
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