金婚式を迎えた。祝いの席を設けるという娘たちの好意を丁寧に断った。その日は2人で迎えると決めていたからだ。普段より少し豪華な食事を用意して乾杯をした。
京都の実家を出る時の母の言葉がよみがえってくる。「ここには二度と戻ってきたらあかんで」。この地で頑張るしかないと心に誓った。しかし、50年という長い道のりは、順風満帆とはいかないものであった。義父は夫の養父であり、義母と義父は仲が悪くケンカが絶えなかった。その余波を受け、京都に帰りたいと思ったこと…
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