今回は、子どもの救急医療についてです。
南大東島には沖縄の離島には珍しくたくさんの子どもがいます。島には高校がなく、中学校を卒業すると進学のため沖縄本島に出ていかなくてはならないため、15歳以下の子どもしか島にはいません。しかしそれでも200人弱の子どもが生活しており、島の人口の約15%を占めています。
読者の方々もよく経験されることかと思いますが、子どもはいわゆる風邪をよくひきます。風邪といっても少し鼻水が出るだけのものから、熱が出て食事が取れなくなるものまでさまざまです。離島も例外なく、季節の変わる前や寒くなると診療所が子どもで混みあいます。ほとんどが症状の軽い子どもで、数日間の静養で良くなる場合が多いのですが、問題になるのは、時間外の受診も増加することです。
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連載:孤島の小さな診療所から
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