佐賀

奇跡の漁師ピアニストを映画化「ら・かんぱねら」　“夢”大切に

　リストの難曲「ラ・カンパネラ」を独学で習得した佐賀市のノリ漁師、徳永義昭さんと妻千恵子さんをモデルにした映画「ら・かんぱねら」が完成し17日、佐賀市で特別試写会があった。徳永さん役の伊原剛志さんや妻役の南果歩さんらが舞台あいさつに立ち、佐賀の人々の協力に感謝すると共に「夢」を持つ事の大切さを語った

はがき随筆

博多駅で　鳥栖市田代外町　荒木文夫（76）　／佐賀

　もう外は暗い。用事を済ませ、家路を急ぐ一人としてそこにいた。ラッシュ時の博多駅だ。　ホームにはあふれんばかりの人がいた。スマホを見たりおしゃべりをしたりしながら、律義に整然と並んでいる。大部分が仕事を終えたサラリーパーソンと思える。吹き抜ける夜風は疲れた体にこたえるだろう。生活の糧を得るため37年

今村元復興相、議員引退表明　9期28年　「長年の支援に感謝」　／佐賀

　自民党の前衆院議員の今村雅弘元復興相（77）は17日、党県連の総務会と市町村・職域支部長の合同会議で、議員を引退する意向を表明した。政治活動は続けるとしている。10月の衆院選では県連が比例単独での公認を申請したが、党本部は公認しなかった。　今村氏は合同会議は欠席し、司会者があいさつ文を代読した。そ

自民佐賀県連・福岡資麿会長が辞意　県内2小選挙区敗北で引責

　自民党佐賀県連の福岡資麿会長は17日、県連総務会と市町村・職域支部長の合同会議で、10月の衆院選で県内全2小選挙区で自民候補が敗北した責任を取るとして辞任する意向を明らかにした。同日、県連に辞表を提出。会議では続投を求める声が上がり、今後の組織運営のあり方を含めて代表役員会で協議する方針を確認した

佐賀少年刑務所で矯正展　木工品など販売や施設見学　「支援には地域の力が不可欠」　／佐賀

　佐賀市新生町の佐賀少年刑務所で16日、「第45回さが矯正展」が始まった。刑務所の矯正活動に理解を深めてもらうのが目的。各地の刑務所で受刑者が手がけた家具や木工品などの販売や施設見学、実際に使用されている性格検査の体験コーナーもあり、大勢の人が訪れた。17日まで。　同刑務所は1871年の廃藩置県後、

はがき随筆

ミニ同窓会　佐賀市田代　真崎佐和子（84）　／佐賀

　男性15人、女性9人のミニ同窓会が建ったばかりの公民館で開かれた。懐かしい川副中、小の運動場を目にすると、幼い頃走り回った思い出で涙が出そうになる。84歳の現実がうそのよう。夢のような再会だ。　「元気だった？」との声が上がる。我が夫は銀行員で転勤族。皆さんと会う機会も少なかった。福岡、長崎、八幡、

全九州高校駅伝　男子・鳥栖工8位／女子・白石が14位　／佐賀

　男子第77回、女子第36回全九州高校駅伝競走大会（九州高体連など主催、毎日新聞社など後援）が16日、宮崎県西都市であった。男子（7区間42・195キロ）は大牟田（福岡）が大会新で3年ぶり25回目、女子（5区間21・0975キロ）は神村学園（鹿児島）が8大会連続12回目の優勝を飾った。県勢の男子は鳥

気になる！九州・山口

銘菓・逸品　二○加煎餅（福岡市）　伝統芸能　コラボでつなぐ　／佐賀

　ハの字眉に下がり目のとぼけた表情。博多弁の軽妙な語り口とオチで笑わせる郷土芸能「博多にわか」の小道具「半面」をモチーフにした福岡銘菓は、博多駅の土産の第1号とされる。　その銘菓は、優しい甘さの「二○加（にわか）煎餅（せんぺい）」だ。製造するのは東雲堂（福岡市博多区）。前身は菓子や日用品を扱う小さな

「ほっこり」ユニークなかかし勢ぞろい　笑顔絶やさぬ村の工夫　佐賀

　佐賀市大和町の松梅地区に今年も「松梅かかし村」が現れ、県内外からユニークなかかしを見ようと多くの人が訪れている。主催する松梅まちづくり協議会は「かかしを見てほっこりしてもらえれば」と話している。23日まで。　地域の活性化を目的に2015年から国道263号沿いの「道の駅大和」周辺で始まり、コロナ禍な

「いい酒に仕上がった」　天山酒造が新酒初搾り　来月から出荷　／佐賀

　小城市の天山酒造で15日、今シーズンの新酒の初搾りがあり、蔵人（くろうど）や関係者らが搾り立ての新酒の味や香りを確かめた。仕込みは来年4月末まで続く。　新酒は10月23日に初仕込みされた本醸造酒。佐賀市富士町産の酒米「日本晴」と天山山系の伏流水を使って醸された。　酒造り29年目の杜氏（とうじ）の後

社告

喜び　悲しみ　感動を　「はがき随筆」作品募集　／佐賀

　佐賀版に掲載中の「はがき随筆」の作品を募集しています。あなたの喜びや怒り、悲しみ、感動など内容は自由です。各月の掲載作品から最優秀作品にあたる月間賞1点と、佳作3点は佐賀版に発表されます。掲載作の著作権は毎日新聞社に帰属し、投稿者本人の利用は妨げません。また作品は本社電子媒体に掲載されることがあり

いっしょに防災

外側降雨帯にもリスク　台風…竜巻を知る　／佐賀

　発達した積乱雲に伴って発生し、猛威を振るう竜巻。8月に九州に上陸した台風10号では、宮崎県内で竜巻とみられる突風により1000棟を超える住宅で半壊や一部損壊の被害があった。宮崎県都城市在住の防災士、栗原ちひろさん（37）は地域に残る被害記録をもとに、備えの呼び掛けに力を入れている。　栗原さんが着目

24日の陸自目達原駐屯地70年記念行事、オスプレイ参加せず　運用解除見通し立たず　／佐賀

　◇与那国駐屯地機体損傷事故、運用解除見通し立たず　陸自目達原駐屯地（吉野ケ里町）で24日に開かれる創立70周年記念行事に陸自V22オスプレイが参加しないことが分かった。10月の陸自与那国駐屯地（沖縄県）での機体損傷事故を受け、参加を見合わせたという。　昨年12月の創立記念行事には、陸自木更津駐屯地

「有明ノリ」　公取委の排除命令は無効　取り消し求め東京地裁提訴　佐賀、熊本県の漁業団体側　／佐賀

　有明海の養殖ノリの全量出荷を組合員に不当に求めたとして、公正取引委員会から独禁法違反で排除措置命令を受けた佐賀、熊本両県の漁業団体は13日までに、命令は要件を満たさず違法だとして、取り消しを求めて東京地裁に提訴した。7日付。　提訴したのは、佐賀県有明海漁協と熊本県漁連。訴状では、生産者が両団体に毎

沖縄・与那国駐屯地　オスプレイ機体損傷　県に「操縦ミス」と説明　防衛省　飛行再開方針も伝達　／佐賀

　沖縄県与那国島の陸上自衛隊与那国駐屯地で10月に起きた陸自の輸送機V22オスプレイの損傷事故について、防衛省九州防衛局は14日、操作ミスが原因とする調査結果を県に説明した。再発防止策を徹底して飛行を再開させる方針も伝達した。【五十嵐隆浩】　事故を受け、陸自は航空事故調査委員会を設置し、14日に調査

はがき随筆

お使い　佐賀市若楠　吉川ヒデ子（78）　／佐賀

　あれは5、6歳の頃だったろうか、初めて一人でお使いに行かされた。頼まれたのは「みのり」を買ってくること。　まだ字も知らないので「みのり、みのり」とつぶやくのだが「みのり」が「みろり」になった。さらに、途中にある製麺所の大きな水車のそばには手すりのない石橋があり、母に「落ちないように真ん中を歩かんば

九年庵あすから一般公開　公開範囲を約3倍に拡大　神埼　／佐賀

　紅葉の名所として知られる神埼市の国の名勝「九年庵」で、秋の一般公開が15日から始まる。今年から主屋の北西に広がる山林の平場部分を新たに公開し、公開範囲を約3倍に拡大する。これまで公開していた庭園や建物などを上から眺めることができ、県は「新たな九年庵の魅力を感じてもらえれば」と来園を呼びかけている。

はがき随筆

宅急便　鳥栖市蔵上町　権藤ナガ子（80）　／佐賀

　長崎の弟から荷物が届いた。開けた途端に「ワーッ」と声が出てしまった。大きな大根、赤目の里芋はおいしそうだ。米、ぎっしりつまったショウガの塊。すぐ手に取ってみた。重たい！　おでんを作る事にした。大根も赤目の里芋もすぐに柔らかくなり、久しぶりに温かい鍋を囲んだ。　お礼の電話をした。定年後に始めた畑作り

オスプレイ佐賀空港配備計画　滑走路と誘導路、同時に　知事と防衛相　整備へ考え一致　／佐賀

　陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイの佐賀空港（佐賀市）への配備計画を巡り、山口祥義知事と中谷元防衛相は13日、防衛省で面会し、佐賀空港の滑走路延長と平行誘導路を同時に整備していく考えで一致した。　中谷防衛相と山口知事は非公開で面会した。関係者によると、山口知事は防衛省が財政負担をすることを確認して

新型コロナ　定点当たり0．87人感染　／佐賀

　県は13日、新型コロナウイルスの39医療機関での定点観測による4～10日の感染状況を発表した。感染者報告数は34人（前回17人）で、定点当たりの感染者報告数は0・87人（同0・44人）だった。高齢者施設2カ所（計21人）でクラスター（感染者集団）が確認された。【斎藤毅】