美しい自然と歴史が残るまち沖縄県南城市のふるさと納税返礼品についてインタビュー
沖縄県南城市は、青く美しい海と豊かな自然に囲まれたまちです。遺跡や史跡、貴重な伝統芸能や民俗などが今も多く残っており、沖縄の歴史、文化、信仰の原点の地としても知られています。
今回は、南城市の人気のふるさと納税返礼品や寄附金の使い道などについて、南城市役所観光商工課の平田賢也さんにお話を伺いました。
心癒やされる風景が広がる南城市
―本日はよろしくお願いします。まずは、南城市について教えていただけますか?
南城市は、2006年に1町3村の合併で誕生しました。沖縄本島の東南部に位置し、那覇空港からは車で45分ほどの距離です。
海と緑に囲まれ、東海岸特有の穏やかで美しい自然を楽しむことができます。
離島もあり、琉球民族発祥の地として崇められ、神の島として知られる「久高島」は南城市です。
―主な観光スポットやイベントをご紹介いただけますか?
有名な観光名所に「斎場御嶽(せいふぁうたき)」があります。琉球王国時代に安泰と五穀豊穣を祈る国家的な祭事が行われてきた、沖縄を代表する聖地です。
2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として首里城と同じタイミングで世界遺産に認定されました。全国、海外の観光客を含めて年間約40万人の方が訪れます。
また、レジャー施設の「おきなわワールド」も多くの観光客で賑わっています。沖縄の古い街並みが再現されていたり、琉球ガラス体験や伝統衣装体験、食事や買い物などができたりと、沖縄のさまざまな魅力を体感できる人気のスポットです。
市内で開催されるイベントでは、「尚巴志ハーフマラソン」が有名です。合併前から行っており、2024年で21回目を迎えます。毎年約6,000名の方が参加される、沖縄県を代表するマラソン大会です。
尚巴志は、琉球王国を統一したときの王様です。南城市の生まれで、市のシンボル的な存在となっています。起伏が激しいコースですが、海や山の美しい風景を楽しみながら走ることができます。尚巴志ゆかりの地の自然や歴史、文化に触れ、南城市の魅力を発信することを目指しています。
―魅力的な観光スポットやイベントがたくさんありますね。市の特産品についても教えていただけますか?
野菜や果物の生産が盛んです。さやいんげん、オクラ、マンゴー、水産品では、もずくが有名です。これらは沖縄県の戦略品目拠点産地に認定されております。県指定の農水産物で、生産量や出荷体制が整っている市町村が認定される制度です。
南国の味を堪能できる返礼品が大人気!
―南城市のふるさと納税について伺います。どのような返礼品が人気ですか?
「あぐー豚」が非常に人気です。南城市のふるさと納税全体の寄附額のうち約半数を占めています。沖縄のブランド豚である「あぐー豚」は、一般的な豚肉と比べて、脂身の甘さや旨みがあり、まろやかな食感が特徴です。
その中でも一番人気があるのは、しゃぶしゃぶ用です。その他、切り落としや食べ比べセット、定期便、容量違いのものなどラインナップも豊富に揃えております。
―他にはどのような返礼品が人気ですか?
特産品でもあるマンゴーは、返礼品としても人気があります。沖縄県全体でマンゴーの生産は盛んです。南城市では、アップルマンゴーとキーツマンゴーの2種類を返礼品として取り扱っています。
キーツマンゴーは、主に沖縄県で生産されている品種です。アップルマンゴーよりも大きくて、熟しても緑色の皮のままです。
とろけるような濃厚な甘さがとてもおいしいです。アップルマンゴーとキーツマンゴーの味の違いもぜひお楽しみいただきたいです。マンゴーの旬は夏ですが、事前受付も行っております。
また、「琉球レモンサワー」も多くのお申し込みをいただいております。沖縄県産素材を100%使用し、果汁感が特徴のプレミアムサワーです。シークヮーサー果汁と地酒の泡盛、サトウキビを煮詰めたきび蜜を使ってつくられています。シークヮーサーは沖縄の方言で、和名は「ヒラミレモン」といい、柑橘類のひとつです。
食べ物以外にも!沖縄らしさを感じられる体験や製品も豊富
―ご担当者様のおすすめの返礼品はありますか?
「百名伽藍」というホテルの宿泊券がおすすめです。1泊20万円ほどするような高級感溢れるホテルです。目の前に美しい海が広がる静かなお部屋でゆっくりとお過ごしいただき、南城市のよさを存分に味わっていただければと思います。
沖縄県の観光というと、県中部や北部のイメージが強いので、ぜひ観光客の方々に南部にもお越しいただきたいと思っております。西海岸とはまた違った、東海岸の穏やかな雰囲気を味わっていただきたいです。こうしたふるさと納税の返礼品なども活用して、南城市に宿泊し、周遊していただけたらうれしいです。
また、cafooca(カフーカ)という工房でつくられているサメ革を使用した財布やコインケースもございます。沖縄県内では漁業被害を減らすためにイタチザメなどの大型のサメが駆除されています。そのサメの革を活用して、沖縄県の新たな特産品にしたいという思いから製品づくりが始まりました。
長財布は、2020年に南城市の特産品コンテスト「南城セレクション」を受賞しています。シンプルで使いやすいデザインです。
教育や公共施設の整備などに寄附金を活用
―ふるさと納税寄附金の使い道を教えてください。
南城市では、5つの事業から使い道をご指定いただけます。いただいた寄附金は、さまざまな事業に幅広く使わせていただいております。たとえば、南城市の公共交通事業として、子どもたちが通学で利用している市内を走るコミュニティバスの運行経費として活用させていただきました。また、小学校の校舎の改築工事の費用にも一部充当しております。
また、南城市では2023年に大きな台風の被害があり、いただいた寄附金の一部を災害支援に使わせていただきました。南城市を観光で訪れた方々から、温かいお言葉とともにご寄附いただくことがあり、大変うれしく思っております。
魅力的な返礼品を充実させ、南城市のファンを増やしたい
―今後の目標や計画などがありましたらお聞かせください。
ふるさと納税のルール変更などもあり、南城市の寄附額が落ち込み気味な状況となっています。これから新しい返礼品を開発して寄附額を伸ばしていきたいです。既存の返礼品については、もっと磨いてさらに魅力あるものにしていきたいと考えており、新規開発と既存の見直しの両軸で進めています。いただいた寄附金は、住民の方々の生活や南城市のためにしっかりと活用させていただきます。
―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。
南城市へご寄附いただいている方々につきまして、いつも誠にありがとうございます。南城市では、みなさんに喜んでいただけるようなふるさと納税返礼品の開発を進めています。みなさまのご寄附を活用して地域の活性化につなげていきますので、また南城市にご寄附をいただけますと大変うれしく思います。
今回は南城市についてもご紹介しましたが、まだ寄附をされたことがない方や南城市を初めて知ったという方は、ふるさと納税はもちろんのこと、ぜひ沖縄県南城市にぜひ遊びに来てください。お越しいただければ、きっと魅力が伝わると思います。そうして南城市のファンになっていただけることを楽しみにしております。よろしくお願いいたします。
―本日は、貴重なお話をありがとうございました!
沖縄県南城市役所 観光商工課
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