金子浩久のブログ一覧

　パリの路上に並んで停まっていたトヨタiQとスマート・フォーツー。エンジン搭載位置と乗車定員が対照的です。iQは「大人３人＋子供１人の４シーター」というコンセプトが新鮮でしたが、のちに“100X2seater”という２人乗り版も登場。しかし、現在ではカタログに載っていない。どうも歯切れが良くありません。
　やっぱり、２シーターの需要は小さいのでしょうか？
　３人以上乗ることがあまりないのなら、２シーターの方が割り切りがいい。目的意識明確。
「冬が来たら着るから」と、真夏に分厚いコートを抱えて歩いているようなもの。
　横を通るMINIのように、ボディも大きく、ある程度の後席スペースもあれば別ですが。

　ピカデリーからオックスフォードサーカスまで抜け道を歩いていたら、トヨタWill Viがウエストエンド中央警察署の前に停まっていた。
　ロンドンの、それも警察署の前という似つかわしくないところだったけれども、不思議と溶け込んでいて、通行人は誰も一瞥をくれない。

　トヨタが、アサヒビールや花王、パナソニック、近畿日本ツーリストなどの異業種と組んでブランディングを行ったWiLLプロジェクトだったが、半笑いで眺めていたのは僕だけではなかったのだろう。Vi、VS、CYPHAの３台はモデルチェンジすることなく、プロジェクト自体も早々と終了してしまった。

　３台のデキや目指したもののレベルは別として、こうした実験的な試みがなされなくなってしまったのはチト寂しいですな。古くは日産Be-1に始まる“自動車を脱構築”しようとする営為こそ、日本の自動車メーカーの独壇場であったはずだからだ。WiLLプロジェクトが継続されていたとしたら、なにかしらひと筋の光明が見いだせていたのかもしれない。

　禁煙ガソリンスタンド試案については多くのコメントをありがとうございました。
　たまたま小宮山洋子厚生労働相のタバコ税アップひと箱700円発言もあって、タバコに関しては関心が高いようですね。
　パリのサントノーレ通りに停まっていたネイビーのジャガーXJのノーズのちょこっとした凹みに眼がいったら、その向こうの男女５人組が全員、タバコを吹かしていました。
　ヨーロッパでは、パリならばカフェ、ロンドンならパブ、ローマやミラノのバールのように一服付けるのにふさわしい場所がたくさんあるのに、すべて吸えなくなってしまいました。ニューヨークでも同様だと記憶しています。
　カフェやパブでは外のテーブルでは構わないようですが、よく思い切って止められたものです。たしかに、こうして路上で吸っている連中が目立つようになりました。
　愛煙家たちは、どう思っているのでしょうか。頻繁にヨーロッパに出張している44loveさんなら、お詳しいかもしれませんね？
また、まさにいSWさんやcebu-kuma-jijiiさん、シンガポールやフィリピン・セブ島の事情はいかがなっていますか？

　ガソリンスタンドの待合室が禁煙でないことが、ずっと不満だった。
　空気清浄機が取り付けられている店もあるけど、部屋全体から臭いが染み出てきている。
　それが嫌だからで待合室を出ると、「中でお待ち下さい」と店員に笑顔で促されてしまう。
　タバコを吸う者と吸わない者が狭い空間をともにしていて、こんな業種は今どき珍しい。
　給油はスタンドでしかできないから、仕方なく、イヤイヤ通っている。
　吸わない人間にしたら、タマラない。副流煙被害もどう考えているんだろう。
　スモーカーにしてみれば、「カフェやレストランならば外で吸うけど、ここじゃ引火して危ないからね。ヒヒヒッ」と、これ幸いにスポーツ新聞を広げてスパスパやっている。　　　　　
　ガソリンスタンド業界の意識も遅れていて、吸わない人間がこんなに増えているのに、店員はあいも変わらず「吸い殻大丈夫ですかぁ？」とマニュアル通りの質問をしてくる。吸い殻ぐらい自分で捨てさせればいい。

　敷地内全面禁煙が望ましいけど、いいプランを考えました。外観を塗り変え、全国で店をふたつのグループに分けるのです。

　白スタンドと、ヤニ色スタンド。

　禁煙店と喫煙店に。建物と敷地が白いのが前者で、ヤニ色しているのが後者。後者ではタバコもバンバン販売し、従業員もスモーカーを積極採用する。宣伝メディアがなくなったJTのイベントも誘致。
　僕は遠くても白スタンドに通いますよ！

　みなさんは、どうお考えですか？

　写真に他意はありません。