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Windows 11 Insider Program Build 27749 リリース

今週の Windows Insider は Ignite 2024 前の最後の更新になると思われます。

そのため、 Dev Channel にはリリースがなく、それ以外ではほぼすべての Channel で更新されるという気合の入りようでした。

それではそれぞれの状況を見ていきましょう。

Canary Channel : Build 27749

Win + Ctrl + Enter で起動するナレーターに追加機能が入っています。

ナレーションのコピーですね。これは Beta 、 Dev Channel に先に来た機能だったと思います。

ナレーターを起動すると、こんな新規ショートカットについて教えてくれる画面が表示されました。

一番下にあるナレーターキー + Ctrl + X でしゃべっている言葉をコピーする機能が今回の追加ですね。

このナレーターキーは以下のサポートにあるように、日本語キーボードであれば Insert と無変換キーとなっています。(無変換は Surface にはついておらず IME オフキーに置き換わっているので注意が必要です。)

https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/5ff4591e-7b6d-245e-c95d-ce83c0a1a8d4?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

なお、ナレーターキーの変更は設定アプリのアクセシビリティ - ナレーターからちょっとだけ変更可能です。

また、このバージョンは ISO がリリースされているので、新規導入時はこれを活用しましょう。

https://aka.ms/wipISO

Release Preview Channel は Windows 10 から Windows 11 の 23H2 24H2 の 3 種類がリリースとなっています。

Build 26100.2448 (24H2)

Build 22631.4534 (23H2)

やっぱりきましたね。 Ignite 前に機能を一気に入れてくるとみていましたが、過去 Dev Channel や Canary Channel でリリースしたものが適用されています。

・スタートメニューのピン留め右クリック時のジャンプメニュー追加

・タスクトレイ日付の短縮表示

・左右のタッチスクリーンジェスチャのオフ制御

この機能は Dev Channel にも追加されていたようです。気が付かなかった、、、

Android 端末のファイルをエクスプローラーから操作

・ナレーターと音声認識の性能向上

・ Shift + Ctrl を押しながらジャンプリストクリックで管理者起動

などなどとなっています。

しかし同じような更新が多いと 23H2 と 24H2 のどちらを選ぶか迷いますねー。細心にしとけばよいか。という効果を狙ってのことかもしれません。

Release Preview Channel + Beta Channel : Build 19045.5194 (Windows 10 22H2)

今回の更新で Windows 10 の Beta Channel は終了となるとのこと。

Beta Channel を利用している人は自動的に Release Preview Channel に移動してくれるようですね。

同じ Build 番号ですが、 Beta Channel の一部のみにスタートメニューに Microsoft Store のレコメンドが入るとのこと。確か Home ではレコメンドがあったと思うので、これが拡大するイメージなのかと思われます。

後はバグフィックスとなっています。

Windows 11 の Beta Channel も更新されています。

Beta Channel : Build 22635.4510 (23H2)

Release Preview Channel で更新が入っているナレーターや Dev Channel でリリースされた GamePad モードのスクリーンキーボードなどが実装されたようです。

さらに新しい機能として、タスクバーのジャンプリストに共有ボタンが追加されているようです。過去に使ったファイルを共有する。という感じですね。これは使いやすそうです。

といった感じで、全体的に Insider Program が活性化されてよい感じの週でした。

来週は新しい機能の発表も含めていろいろあると思うので Ignite を楽しみにしておきましょう。

音楽:春濤

Microsoft 365 Copilot 設定できる機能の範囲が増えています

Microsoft 365 向け Copilot はどんどん利用できる機能が増えていっているのですが、久々に設定画面を見たところ、いくつか新しいものが増えていたので再度チェックしておきたいと思います。

設定画面は以下の URL から入ることができます。

https://admin.microsoft.com/Adminportal/Home?#/copilot/settings

Bing , Edge , Windows での Copilot

元からあったように、設定というよりはアナウンスです。

右側に以下の文言が表示されるだけですね。

Copilot 診断ログ

これはリリース後少したってから出てきた機能ですね。

Microsoft にログを送るための機能です。

生成 AI 自体がこうなるべきである。というゴールを持たない仕組みなので、エラーになった時くらいしか使いどころはなさそうですが、よりよい仕組みを作ってもらうためには活用したい機能ですね。

下にある開始ボタンを押すと収集する範囲を選択できます。

製品選択は選択式になっているのですが、残念ながらサブ扱いになっているのか、 Whiteboard やら Loop やらは選べないようです。

Edge の Copilot

この辺りから新しく出てきている項目でしょうか。

中身は案内だけなのですが、リンクをクリックすると Edge のポリシー設定に移動できます。

最近増えた Copilot の利用を制限するポリシーなどをここから設定しておきましょう。ということですね。リンク先は以下のアドレスとなっています。

https://admin.microsoft.com/Adminportal/Home?#/Edge/PolicyConfiguration

Microsoft 365 Copilot と Microsoft Copilot のオプションの接続エクスペリエンス

この項目は前々からあったと思いますが、上記 Edge に対となるような項目ですね。

Microsoft 365 Apps での利用範囲の設定です。

ここで書かれている内容は Microsoft 365 Apps で Copilot を使うときは接続エクスペリエンスを有効化しよう。ということだけなのですが、リンクはそのポリシーを設定するための Microsoft 365 Apps のクラウド設定画面へのリンクになっていますね。

https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=2285836

Microsoft 365 Copilot のセルフサービス購入

中身は日本語化がされていなかったのですが、この項目はユーザーが自分で Copilot を使えるように購入したいときに使う項目です。

セルフ購入をさせるか否かの設定で、既定は購入可能となっているので、管理者として設定変更を意識しておくべき個所ですね。

とはいえ、購入したいとなった場合は管理者に許可をするか確認が入るので、いきなり問題となることはないでしょう。

気になるのはトライアルの文字です。 365 Copilot  はトライアルはまだないのですが、項目があるということはそのうち使えるようになるということなのかなと。

Microsoft Copilot をナビゲーション バーにピン留めする

続いてこれも新しい機能ですね。

ナビゲーションにピン留めを行う設定です。

Outlook(new) や Teams には左側にナビゲーションが付いていますが、ここに Copilot を入れるかどうかの設定です。

M365 Copilot のライセンスがある場合は自動で入ってくるのですが、これはおそらくライセンスがない場合にどうするか。という動きなのかと思います。

Entra ID があればプロンプトが再利用されることはないので、ピン留めをさせてもよいのかなと思います。既定はさせないがユーザーに選ばせる。という形なので必要に応じて変更しましょう。

Teams 会議での Copilot

これは UI がイケてないのですが、クリックした瞬間に Teams の管理センターに飛ばされます。

右側に項目説明を出してくれるという今までの動作を覆してくるんですよね。

グローバル (組織全体の既定値)の設定に関して、会議の Copilot ポリシーの設定を促す画面に遷移します。

Teams でいえばアプリの利用可否などもあるのですが、ここだけにフォーカスが当たっているのはちょっと謎です。が、一番使わせたい(使うと生産性があがる)項目だからかもしれません。

データのセキュリティとコンプライアンス

最後の項目は Purview に関するものです。過去からある項目です。

ここもリンクの塊ではあるのですが、 Purview は多岐にわたって Copilot 関連の設定があるので、こうして出してもらえると使いやすい感じになりますよね。

見るべき項目がまとめてあると使いやすい一例になると思います。

このように Microsoft 365 Copilot の設定は日々増え続けていますが、時々チェックして組織として管理が必要な項目が増えていないか見ておくとよいでしょう。

音楽:Adieu

Windows 11 Arm 版 ディスクイメージが配布されています

Windows 10 は大きく 3 種類のアーキテクチャ向けにリリースされていたことは知っていますか?それは x86 という 32bit CPU 向けのものと amd64 という 64bit CPU 向けのもの、そして Arm 向けです。

Windows 11 では x86 の 32bit CPU については対応を打ち切ったのですが、 Arm 版 Windows は電源効率に優れていることから、一部では amd64 版よりも優遇されており、 Copilot + PC といった AI 対応 PC の初期リリース向け CPU として採用されるなど最新は ARM からという風潮ができています。

そんなこともあってか、 24H2 の Windows 11 の ARM 版 ISO イメージがダウンロードできるようになったようです。

ダウンロードサイトは以下となります。

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11arm64

上記画像のように、ドロップダウンリストには Arm64 向け ISO として 1 種類用意されていました。

インストールについてはいくつかの要件があるので、先ほどの URL の中はちゃんと読んでおきましょう。例えば以下のような内容です。

ちなみにこの ISO は基本 Snapdragon CPU を意識しているものと思われます。おそらく M1 などの Mac には直接対応しないので注意しておく必要があります。

Mac に導入したい場合は以下の記事を参考にしてみてください。 Mac 上に Parallels という仮想化アプリを導入することで、そのうえで Windows 11 を動かせるという形になっています。

https://support.microsoft.com/en-us/windows/cd15fd62-9b34-4b78-b0bc-121baa3c568c?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

Arm CPU は単独で入手することが難しいため、 ISO 自体の需要はそんなに高くないと思いますが、こうやってユーザー側に選択できる方法を用意してくれるのはとてもひょいですね。

ARM はこれから活躍が増える CPU と目されるため、こういったものは注意して追っていきたいですね。

音楽:サンクチュアリ

Windows 11 Insider Program ペイントで生成削除の機能が使えるようになりました

皆さんは Copilot + PC を使っていますか?

2024 年の 6 月頃に発表された高機能 NPU を搭載する Windows PC を指す言葉なのですが、 2024 年 11 月初旬時点では Snapdragon を搭載した Arm 版 Windows を指す言葉となっています。

今まではあまり機能の面にフォーカスした話題はなく、 SLM が動作した!といったようなちょっと開発者向けの機能が取り上げられていたので、そこまで爆発的に利用者が増えているという状況ではないようです。

が、 Windows 11 の Canary / Dev Channel にリリースされたペイントの機能に Copilot + PC 向けの機能が用意されたようで、これがかなりすごい動きをしてくれるようなので、今回はこれを見ていきたいと思います。

といっても私は Copilot + PC を持っていないので、まずはイメージの共有です。

まず見ていただきたいのはコクリエイターという機能。

https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/53857513-e36c-472d-8d4a-adbcd14b2e54?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

上記のサポート情報を見てもらいたいのですが、適当に方構図に合わせて絵を用意してくれるという機能です。

なんだかこの機能を使うためだけに買ってもよいんじゃないかというレベルの面白さですね。

そして、 Copilot + PC を持っていない人にも一部ではあるのですが、生成 AI を活用した面白いところを見せてくれるようになりました。

例えば以下の図を見てください。これはペイントに張り付けたゲームの画像なのですが、生成 AI を使って部分的な消去を行える機能が追加されたのです。

早速使ってみましょう。

たいそうな操作は不要で、消したい部分を囲んでいくだけ。

下にアイコンが出るのでそれをクリックしていきます。

生成消去という名前になっていますね。生成するのか消去するのか、日本語って難しい笑。

ボタンを押すと、処理中となったことが分かるように囲い線で覆われます。

これが結構重くて、ペイントで CPU を半分くらい使うのはなかなか見ない事態ですよね。

完了すると、このように、、、ぼやっと消えてますね💦

ちょっと微妙。

というのもちょっとやり方を間違えたのかもしれません。
消しゴムアイコンをクリックして左下に表示されるボタンを使った方法もあるようです。

これも使い方は同じで、消しゴムでなぞるだけ。そのうえで上部に表示される「適用」ボタンを押しましょう。

するときれいさっぱり消えてなくなりました。

ちゃんと背景に同化する感じが素敵ですね。

これを見ると Copilot + PC を買いたくなりますよね。

ちなみに今回メモ帳も更新されたようなのですが、これは英語など日本語以外のロケールできるらしく、この辺りも早く使えるようになってほしいところです。

音楽:Moon flower

Microsoft 365 Copilot サクセス キットは無料で扱うことができます

皆さん、 Microsoft 365 Copilot の管理画面は活用されていますでしょうか。

URL はこちらですね。

https://admin.microsoft.com/Adminportal/Home?#/copilot/discover

基本的にこのサイトには利用状況レポートなどの動的に変化する情報を見るために利用することが多いと思います。

実は一度触るとあまり触らなくなる個所もあり、今回はその中からサクセスキットを紹介します。

発見タブにある内容なのですが、下部にあるリソースというグループの Copilot サクセスキットを開いてみてください。

ここでは利用を訴求するためのガイダンスを見ることができるのです。

URL は以下となっています。

https://adoption.microsoft.com/ja-jp/copilot/success-kit/

開くと上部に英語のリソースという文言があるので、ここで閉じてしまったかも多いのではないかと思うのですが、下のほうに行くと追加言語という項目があり、ここから日本語翻訳済みの資料をダウンロードすることができるのです。

ファイルは Zip になっておりすべて PowerPoint のファイルとして提供されていました。これはうれしい配布方法です。

その中を開いてみると、組み合わせて利用するためのユースケースやとあるロールの方の一日でどのタイミングで Copilot が活用できるかなど、かなりのボリュームのある資料を見ることができます。

以下はその一部となっていますが、このようなものがたくさん用意されているのです。

以下の Copilot 最初に試す 10 選はわかりやすくてよいですね。

他にも、導入する前に使う 12 週間で進める実装プロジェクトガイドなども有効活用できそうな内容になっていました。

もしもこれから Microsoft 365 Copilot を使い始める場合はぜひ一読しておくことをお薦めします!

音楽:空中線

Windows 11 Windows メールでのメール送受信できる期限が決まったようです

Windows 10 や Windows 11 に搭載されていた Windows メールが Outlook (new) に切り替わったのは記憶に新しいかと思います。しかし 2024 年 12 月 31 日まではサポートがあるということで、利用を続けていた方は多いのではないでしょうか。

使い続けていると、上部の情報バーに切り替わる旨のアナウンスが表示されますが、ここにある詳細情報が更新されていることに気が付きました。

このリンク先は以下のサポートページなのですが、 2024 年 10 月付で内容が書き換わったようです。

https://support.microsoft.com/ja-jp/office/773ecb94-5b16-4155-96e1-bc9afdc08e31?WT.mc_id=WDIT-MVP-5002496

気になるのは以下の文言です。 2024 年 12 月 31 日以降、メールと予定表を使用してメールを送受信できなくなる。という一文が追加されていました。

同日付でサポートも終了することになっているため、継続して利用したい場合はこの日までに Outlook (new) に移行しておく必要があるということになります。

単に「新しい Outlook を試してみる」ボタンをクリックするだけで切り替えることができるので、できる限り早い段階でこのボタンを押しておくとよいでしょう。

Outlook (new) に移行した後でもヘルプリボンにある「従来の Outlook に移動」をクリックしてから Windows メールや メールを検索して開けば元通りに開くことが可能です。

Windows 11 ではメールとなっているのでその点は注意ですね。

検索ボックスから Windows メールと打ってもこのアプリにたどり着くことはできるようになっているのですけれど。

Outlook (new) の難点はメールと Outlook (classic) が同じものとなってしまったことでしょう。そのため、使い分けていたケースにおいては on the Web と使い分けるなどの検討が必要になるかもしれません。

音楽:CATALINA

Microsoft 365 Edge Copilot in Edge の動作がまた変わったようです

Edge で提供されている Copilot の機能を利用されていますか?

最近、 Copilot ボタンの色が青ベースからレインボーカラーに変わったようです。

この色の入れ替わりは何度か発生しているため、もうどれが最新なのかわかりにくいところかもしれませんね汗。

少し前までこのアイコンだったはずなのですが、、、

最新の Edge ではこのタイプのアイコンになっているかと思います。

で、このアイコンをクリックしてみたところ、直接 Copilot が使える状況ではなくなっていました。おそらく個人としてのプロファイルとなっていたためかと思いますが。。。

このような形で、個人用なのか統合された組織用の Copilot なのかを確認される UI となっていました。

ここにあるように m365.cloud.microsoftドメインに接続させるためにこの UI を一度通す形にしたのかもしれません。

が、アクセスを試みたところ、コンテンツがブロックされてしまいました、、、

この環境、特に制限を入れていないんですけどね、、、

ちなみに直接のアクセスは問題なく行えました。なのでネットワーク的な問題ではなさそうですね。

個人アカウントに切り替えるボタンはすでに個人アカウントだったからか、こちらも動作しなったんですよね。

という訳で手動で組織アカウントに切り替えてみました。

こちらに切り替えれば動くかな。と。

やはり思った通りで、こちらでは職場のトグルも Web のトグルもどちらも動作してくれました。

ただ一部が日本語化されていないので、この更新がまだ浸透しきっていないということなのでしょう。

そういえば、先日アイコンが大きめの画面に変わったばかりだったような。これを見る限り元に戻っていますね。

この辺りは今後の再アップデートがある感じがしますね。

引き続き生成 AI はこういったスピードで変化があるものになっていると思います。

ついていくのは大変ですが、技術の進歩を肌で感じられるので頑張っていきたいところです!

音楽:Farewell