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Opel Corsa
既存のスモールカーを超える価値
オペルの人気コンパクトハッチ「コルサ」の改良新型は内外装に加えて、パワートレインを大幅にアップデート。コクピットには最大10インチの大型カラータッチスクリーンを備えた、新型インフォテイメント・システムも搭載される。
オペルのフローリアン・ヒュトルCEOは、コルサ改良新型について次のようにコメントした。
「コルサは、40年以上にわたりベストセラーとなってきたオペルの基幹車種です。過去2年間、ドイツで最も売れたスモールカーであり、英国では2021年に最も売れた車種(ボクソール コルサ)となっています。新型コルサはさらにモダンに、よりエモーショナルに、様々な面で進化を遂げています。美しいデザイン、上位セグメント由来の最先端技術、フル電動化とハイブリッド技術により、スモールカー以上の価値でお客様を刺激したいと考えています」
グリルをブラックアウトした「ヴァイザー」
今回のフェイスリフトでは、ブラックアウトされたグリル(ヴァイザー)の中心にオペルのロゴを配置した、最新の「オペル・ヴァイザー」デザイン導入。トリムレベルに応じて、フロントとリヤのオペル・ロゴは、ブラックかマット・サテンシルバーとなる。
2019年に現行コルサがデビューした際に導入されたグレアフリー「インテリ・ラックス LEDマトリックスライト」は、14基もの高輝度LEDエレメントを搭載。フロントバンパー下部に配置されたエアインレットが大型化されたことで、フロント周辺のダウンフォースレベルがアップし、高速走行時の接地感が大幅に向上した。
「ブレイクスルー」と命名されたCピラーデザインは、グラスエリアから上部が浮遊感を持ったように見える効果を持つ(ブラックルーフ選択時)。テールゲートの中央には「CORSA」のネームプレートが浮かび上がるように配置。これは、40周年限定モデル「コルサ 40」で初採用され、今回の改良新型から全モデルに導入されている。ボディカラーには新色「グラフィック・グレー(Grafik Grey)」が追加された。
見やすさが向上した10インチ・ディスプレイ
インテリアは新しいシートパターンを導入し、シフトレバーとステアリングホイールが新デザインにアップデートされた。クアルコム・テクノロジー製「スナップドラゴン・コクピット・プラットフォーム」を搭載した最新の新型インフォテインメント・システムをオプションで用意。グラフィック、マルチメディア、AI機能が強化され、より直感的な操作が可能となっている。
ナビゲーションシステムは、自然音声認識「Hey Opel」や、Wi-Fiによる自動アップデートに対応。10インチ・カラータッチスクリーンは、グラフィック機能が大幅に強化され、すべての重要な情報を瞬時に確認できるようになった。また、今回から「Apple CarPlay」と「Android Auto」にも対応。ワイヤレス充電機能も追加されている。
ふたつの仕様が用意された「コルサ エレクトリック」
オペルは、2028年までにヨーロッパにおいて、フル電動ブランドとなることを目標に掲げており、現在12車種が電動化された。今回、フル電動仕様はモデル名を「コルサe」から「オペル エレクトリック」に変更。モーターとバッテリーを強化し、日常域での使い勝手を大幅に向上させている。
オペル エレクトリックは、モーターとバッテリーを変更。最高出力137PS、最大航続距離357kmのベーシック仕様と、最高出力158PS、最大航続距離402kmのパフォーマンス仕様という、2種類をラインアップする。どちらの仕様も最大トルクは260Nm、あらゆる使用状況においてドライビングの楽しさが実感できるという。
オペルは、今回のコルサ改良新型から、ブランドとして初となる、48Vマイルドハイブリッドシステムを導入。最新のDCTと組み合わせることで、内燃機関モデルも効率性が大幅に向上した。今後、オペルはフル電動モデルに加えて、48Vマイルドハイブリッドのラインナップも拡充していくという。