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戦略記事

岩SHOWの「デイリー・デッキ」

今週のCool Deck:ゴルガリ機体とニューマシン(パイオニア)

岩SHOW


 マジックのクールさを語る、今週のCool Deckのお時間がやってきた。『霊気走破』プレリリースがいよいよ開幕、さらに今週末には千葉・幕張メッセにてプレイヤーズコンベンションが開催される!

 最新セットのカードと初めて出会う場が、まさか日本国内最大のマジックのお祭り、その会場になるなんて!こんなクールすぎるチャンス、そうそうあるもんじゃない。参加するかしないかで、もうレースは始まっているッッ!これを読んでくれている皆が会場で最新セットを最速で体感してくれることを願うばかりだ。さて、レースがテーマの今セット、それ故に個性豊かなマシン=機体カードがたっぷりと収録されている。その中から特にクールに感じたものをピックアップしてみよう!

 

 まずは《墓所呼びの戦車》!4マナ5/5威迫というサイズで戦闘面でも頼もしい機体だが、手札を捨てるたびにその枚数分のゾンビを生成する能力も面白い。対戦相手の手札破壊に対抗する手段になるのももちろんだが、自分のコストの支払いや効果などで手札を捨てた際にもこれを誘発させることが可能だ。能動的に使用して、ゾンビ軍団を並べたいものだ。イラストでは2体の猫ゾンビが戦車を引いているため、どことなく《エシカの戦車》を連想してしまう。あちらは名カードとしてスタンダードで大活躍、現在もパイオニアでその姿を目にするクールな逸品だ。こちらの戦車はどれぐらいのインパクトを残せるだろうか。

 

 デスロードをひた走る巨大なトラックを連想する《黙示録の爆走車》。こちらのルックスも最高にクールだが、その能力は少し意外なもの。パワー2以下のクリーチャーをブロックされなくし、それに絆魂を与える。それぞれ赤と黒の能力としてはあるあるだが、爆走車という名前とこのイラストから、小粒クリーチャーで堅実に殴ることを推奨する能力は意外も意外。イラストには射出されるチェーンにヒャッハーとまたがるクレイジーなやつが描かれおり、これが軽いクリーチャーをブロックされなくさせることは伝わるのだが、ここまで無謀な突撃をしたクリーチャーが生け贄になったりしないという、それなりに安全が約束されたマシンというのもクールに感じるね。

 

 名前も最高にクールなのは《轟雷のブルードワゴン》!ビジュアルも昆虫感がMAX、ドでかいタイヤはどんな悪路も走破してしまえそうだ。このブルードワゴン、サイズに威迫&到達と攻め守り両方で活躍するキーワード持ちなのも評価できるが、さらに4マナ以下のパーマネントを破壊する能力を搭載。土地は割れないが、それ以外ならパーマネントの種類を問わないのが黒緑、ゴルガリらしくて拍手ものだ。パーマネントへ対処し戦闘にも向いている機体と言えば《領事の旗艦、スカイソブリン》を思い出す。スカイソブリンのように連続して砲撃できはしないが、それが対処できないエンチャントやアーティファクトもバキバキ粉砕して突き進む様はまさしくクール。

 これを使ったデッキで遊んでみたい!ゴルガリ好きの血が騒いでしまう。このカラーリングで機体、といえば……

Moriya Chihiro - 「ゴルガリ機体」
福袋争奪パイオニア トップ8 / パイオニア (2024年12月30日)[MO] [ARENA]
4 《草むした墓
4 《ラノワールの荒原
4 《花盛りの湿地
2 《闇孔の小道
1 《目玉の暴君の住処
2 《ハイドラの巣
1 《耐え抜くもの、母聖樹
2 《変わり谷
2 《
2 《
-土地(24)-

4 《ラノワールのエルフ
4 《エルフの神秘家
4 《苔森の戦慄騎士
4 《止められぬ斬鬼
2 《恋煩いの野獣
2 《ラノワールの幻想家
-クリーチャー(20)-
4 《致命的な一押し
2 《喉首狙い
2 《突然の衰微
4 《エシカの戦車
4 《領事の旗艦、スカイソブリン
-呪文(16)-
4 《未認可霊柩車
4 《切り崩し
4 《減衰球
3 《機能不全ダニ
-サイドボード(15)-
晴れる屋 より引用)

 

 

 パイオニアの「ゴルガリ機体」デッキ!先ほども触れた緑の機体界における最強格《エシカの戦車》と、そして同じく名前を挙げた《領事の旗艦、スカイソブリン》、この2大伝説機体をおしみなく計8枚のフル投入!これの意味するところは、それだけこれらの機体が強くてクールだということ!強いものはいくらあっても良いのだ、その精神を大事にしたい。《ラノワールのエルフ》《エルフの神秘家》そして《ラノワールの幻想家》らのマナ加速により早いターンにこれらの機体を展開し、殴り勝つことをプランとしているデッキだ。他のアグロよりは少し重いマナ域で、ドッシリとしたカードパワーで押していく。まさしく重戦車のようなファイトスタイルを好むプレイヤーにはピッタリだ。

 

 機体デッキで重要なのは、それに搭乗するクリーチャーの確保。どれだけ機体が強くても、運転できなきゃ意味がない。というわけでそれなりにパワーを持ったクリーチャーが求められる。ドライバー役を務められるクリーチャーは、それ単体でも戦力になるものが好ましい。《苔森の戦慄騎士》は2マナでパワー3と効率の良いレーシングスキルの持ち主で、スカイソブリンも一人で乗りこなすクールガイ。適当に相討ちも上等、死亡したら墓地から唱えてドローしつつ戦列に復帰するタフなドライバーだ。

 そしてパイオニアで機体デッキと言えば定番の1枚が《恋煩いの野獣》!3マナで5/5というパワフルボディで、あらゆる機体を乗りこなす彼こそMr.パイロット。1/1がいなければ攻撃できないというかわいい弱点も、自身の出来事で生成するトークンや、マナエルフ達がいるので問題なし。それにブロックには問題なく参加できるので、ガッチリ守って攻守が入れ替われば機スカイソブリンら攻めていけば良し。これらマナコストに優れたスタッフと優秀過ぎる機体、緑のマナエルフと黒の除去で戦うシンプルかつクールなデッキに仕上がっている。

 

 さて、この機体デッキは現時点で仕上がっている感はあるが、よりクールな存在を目指すのであれば『霊気走破』のニューマシンも試してみるべきだ。果たしてパイオニア環境に定着できるかはまだまだ不明だが……アクセルを踏まなきゃわからないこともある。マナエルフから2ターン目に繰り出す《轟音の速百足》はその後のクリーチャーと機体に超絶チューンを施す。速足百足→エシカと繋がるととんでもない一団の完成だ。《重厚な世界踏破車》も早く出して、攻撃させたい1枚。土地が増えてマナが伸びればスカイソブリンや《轟雷のブルードワゴン》といったヘビーマシンの降臨もグッと近づく。

 

 そして往年の名クリーチャー《包囲サイ》が機体になったかのような《屑転がし》!サイズの面でもサイを上回り、色も2色でまとまったのは機体だからこそのチューニング。しかし搭乗コストは2とかなり軽いので、通常のクリーチャーとそん色なく運用できるのではないだろうか。魅力的なニューマシンの登場で、ますます加熱する機体選び。あれこれ試している時が一番クールな時間なのは間違いない。それじゃあ今週はここまで。Stay cool! Start your engine!!

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