ホテル評論家・瀧澤信秋が教える！意外と知られていない東京ホテル11選

新宿南口方面のイチオシホテルがJR九州ホテル ブラッサム新宿です。九州が拠点のホテルブランドだけに九州を意識したモチーフが盛りだくさん。

フロントやロビースペースには、木や石などの自然素材や九州各地に由来するアートワーク・家具が置いてあり、これらも九州をフィーチャーしています。客室のアートワークには九州の名所が描かれていたり、まさに“東京の九州”とも表現できそうなホテルです。

朝食は必食。ホテルに併設されている「うまや赤坂 新宿」で提供され、“心を豊かに、たのしく”がテーマ。九州の食材をふんだんに取り入れた、種類豊富なメニューが楽しめますよ。

「高輪 花香路」は、なんと都心のホテル内にある旅館です。「グランドプリンスホテル高輪」の4〜5Fに位置する16室の和室には、旅館のおもてなしが表現されています。

日本庭園の四季折々の豊かな花々の香りを感じつつ、庭園内の小路の散策も楽しみながら贅沢な時間が過ごせます。

また、宿泊者専用の「ラウンジ 桜彩」では、大和撫子然のスタッフから和のおもてなしが受けられます。ひとつのホテルなのに趣の異なる滞在空間。非日常時間ここに極まれり、です。昼間はお茶や和菓子、夜は日本酒・焼酎などのアルコール、朝には本格的な御膳が提供されます。

「モクシー東京錦糸町」は、節約志向の旅行者向けともいえるホテル。コンセプトは“ブティックホテル”です。ブティックホテルとは“ユニークで革新的”“フレンドリー”といったイメージです。

モクシーは外資系のマリオットブランド。外資系といえば高級なイメージですが、モクシーは利用しやすい料金で、いい意味で期待を裏切ってくれます。

例えばスタッフの衣装。ジーンズやTシャツなどとカジュアルな出で立ちです。従来のホテルの常識が通用しないと言えば、"客室に冷蔵庫が設置されていない"ということにも驚きます。

品川駅から2駅の大森駅至近に立地する「ホテルバー グランティオス別邸」は、その名のとおりバーがテーマ。コンセプトは“和の趣”です。旅館のしなやかさとホテルの機能美が融合した空間が印象的。

そして、ホテル内の隠れ家Barが「和とBar 月の小路」。店内は向かい合うように“寿司カウンター”と、お酒と向き合う“Bar”の2つのカウンターがあります。

客室は、小規模なホテルにして何とA～Fの６タイプに分かれます。贅沢な広さと高級感あふれる和の内装が特徴のＡタイプ、ジェットバス・テレビ付のバスルームが特徴のBタイプなど。ビジネスやカップルなど、さまざまな利用に対応します。

ホテルのあるビルの2階は西武新宿駅という好アクセスのホテルです。西武新宿線ばかりでなく、JR線、地下鉄、私鉄の各新宿駅まで徒歩約5分と新宿エリアのどこへ行くのにも便利です。ホテルは10階から24階に位置しています。見下ろす新宿の風景が印象深いです。

客室数は571室で、シングルルームからスイートルームまで多彩。ひとり旅にぴったりなのが、使い勝手のいい空間のシングルルーム。ダブルルームBはシングルルームと同じ広さですが、ダークブラウンの家具に、黒ストライプのカーペットでシックにまとめられています。客室面積が倍のダブルルームAもあります。

スーパーホテルのハイクラスブランドである“Lohas”は、環境へ配慮したホテル作りで知られています。全館禁煙、全室に健康イオン水供給などにもLohasのコンセプトが貫かれています。

「スーパーホテルLohas東京駅八重洲中央口」でも、壁紙に木材代替資源であるケナフクロスを使用、天井には調温・調湿の効果のある天然素材の「珪藻土」を使用するなど、枚挙に暇がありません。

ロビースペースには枕を8種類用意したり、客室ではヒーリングミュージックが流れるテレビや静音冷蔵庫、低反発マットレスを採用したりするなど、快眠を徹底追求しています。健康イオン水大浴場と炭酸泉が楽しめる大浴場も完備。

ドーミーインのハイクラスブランド“PREMIUM”。「ドーミーインPREMIUM渋谷神宮前」は、明るく広々したロビースペースのデザイン性が高く、シティホテルを彷彿とさせます。奥にはオープンエアスペースまで設置。

客室の快適性もお墨付きで、ドーミーインは温浴施設を擁することや無料サービスが充実していることでも知られています。

中でも有名な無料サービスといえば「夜鳴きそば」でしょう。夜食ラーメンが宿泊者全員へ提供されています。ラウンジでもゆっくり楽しめますし、都心のオシャレなオープンエアのスペースで夜鳴き蕎麦なんていうのも楽しいかも。

川端康成・三島由紀夫・池波正太郎といった有名作家に愛されたことでも知られる「山の上ホテル」。ロビーにあるライティングデスクは重厚感にあふれていますが、池波正太郎氏の好きなポジションだったとのことです。

建物の設計は昭和12年、ホテルの開業は昭和29年。とはいえ現在でも斬新な印象を受けます。直線的な外観の建物ですが、外観から館内まで“アール・デコ建築様式”が貫かれているのが特徴です。

文人に愛されたレストランやバーもぜひ体験したいものです。歴史を積み重ねてきたダイニングの重厚感には圧倒されます。

「レム六本木」は六本木交差点至近の好立地ホテル。客室のカラースキームは、Soleil(ソレイユ: 落日)、Foret(フォレ: 森・緑)、Aube(オーブ: 暁)と、朝・昼・夜、タイムレスな六本木の街を表現しています。女性目線を意識したセンスも秀逸です。

ちなみにレムは、阪急阪神ホテルズが展開するブランドで、コンセプトは「眠りをデザインする」。隅々まで一貫された眠りへの気遣いには驚きを隠せません。

オリジナルマットレス、マッサージチェアの完備など泊まってわかる快眠ホテルです。立地から調度品に至るまで徹底したゲスト目線を追求しており、クオリティを堅持したホテル展開をしています。

中央線沿線の人気タウン吉祥寺は、井の頭公園をはじめ、緑豊かな武蔵野の面影を残す街。アーケードを中心に商業施設、個人商店が密集する駅周辺にあって、「吉祥寺第一ホテル」は街を代表するデラックスホテルです。

快適な客室が人気のホテルステイからレストラン、ボウリングセンターまで擁し、地域のコミュニティースペースとしても知られています。アトリウムラウンジは4フロア吹き抜けという大空間。光が降り注ぐ中、ゆったりとお茶や軽食が楽しめます。

流れる心地よいジャズの響き、珈琲の香り…。吉祥寺の品格も感じることができるホテルです。

眼前に不忍池が広がるロケーションが素晴らしい「ホテル ココ・グラン上野不忍」。JR上野駅や京成上野駅、地下鉄千代田線湯島駅にも好アクセスです。

アジアンリゾートを彷彿とさせるホテルで、オススメの客室は“パークビューパノラマツイン”。客室の窓から不忍池が一望というまさにパノラマビュー。2Fにはパブリックスペースとして大浴場もあります。男性にはドライサウナ、女性には岩盤浴スペースを併設しており、癒しのホテルともいえるでしょう。

人気の“ドンレミースイーツ”のアウトレットショップも併設されており、ホテルステイで気ままにスイーツを購入、客室でティーブレイクというのも魅力。