在宅緩和ケアのドキュメンタリー映画が公開、ナレーターは佐藤浩市と室井滋

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在宅緩和ケアのドキュメンタリー映画「ハッピー☆エンド」が、4月18日より東京・シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。

ドキュメンタリー映画「ハッピー☆エンド」場面写真

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ドキュメンタリー映画「ハッピー☆エンド」ポスタービジュアル

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ドキュメンタリー映画「ハッピー☆エンド」場面写真

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樹木希林

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在宅緩和ケアは心と体の苦痛を和らげ、自宅で自分らしい生活を送れるようにするケア。過酷な延命治療で苦しむことがなく痛みのない日常生活を続けられることから、病院の面会が禁止されたコロナ禍を経た今、大きくクローズアップされている。本作に登場する患者は、末期がんで余命宣告を受け、病院での治療をやめて自宅で過ごす人たち。在宅ケアで2000人以上をみとった経験がある医師・萬田緑平の適切な指導のもと、時には酒を飲み、食べたい物を食べ、ゴルフや旅行をしたりペットと過ごしたり、自身の葬式や墓のデザインを考えながら自然体で最期まで生き抜いていく。2018年に死去した俳優・樹木希林の講演会時の映像も使用された。

佐藤浩市

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室井滋

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監督を務めたのは「夢みる小学校」のオオタヴィン佐藤浩市室井滋がナレーションを担当し、ウルフルズの「笑えれば V」がエンディング曲に選ばれた。佐藤は「映画をご覧いただいたみなさんが『在宅緩和ケア』をご自分の人生の選択肢に加えていただけるか? 僕はこれがこの映画の大きなテーマだと思います。がんで悩む現代人には勇気が出る映画です」とコメント。室井は「本作は人々の終末期のドキュメンタリーですが悲しい映画ではありません。見ると不思議な希望が湧いてきます。そして、この映画は他人ごとではなく、みんなで一緒に見て、どう思う?と話し合うにはいいきっかけになる作品だと思います」と述べている。

なお「ハッピー☆エンド」は、萬田の医院がある群馬県では、4月19日より前橋シネマハウス、5月よりシネマテークたかさきで上映される。萬田、オオタ、樹木の娘・内田也哉子のコメントを以下に掲載した。

萬田緑平 コメント

萬田緑平

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僕の診療のポリシーは「患者本人が好きなように」、
「本人が望むこと」を全力でサポートすることです。
患者さんの笑顔を引き出すことが、僕のケアの中心です。
退院して家に帰ったら“身体にいいこと”より“心にいいこと”を優先して考えましょう。
旅行も、お酒も、ゴルフもみんなOKです。
その治療で患者さんが幸福になっているか、がすべてです。
患者さんの望みをすべて叶えちゃいましょう!

オオタヴィン コメント

萬田流の看取りでは、家族がお別れ会を開き「ありがとう」「いい人生だった」という言葉を家族が交わします。
僕には、それが“人生の贈り物の交換”にみえたのです。
患者さんは家族からの感謝の言葉という“贈り物”を抱いて安らかに「逝き」、
遺族は“最期の贈り物”を胸に刻んで、悲しみを乗り越えて「生きて」いく。
この映画は、「病院医療」と比較して「在宅医療」を勧める映画ではありません。
「病院医療」以外にも「在宅緩和ケアという選択肢」があることを知っていただくための映画です。
こうした情報を知って初めて私たちは、治療法を冷静に判断できるようになるのではないでしょうか。
本作を作った社会的な意義も、そこにあると思っています。
「涙を誘う闘病映画」や「悲しい終活映画」の対極にある映画です。
歩くこと。笑うこと。生きていること。
何気ない日常の輝きを、患者の目線で体験していただければうれしいです。

佐藤浩市 コメント

緩和ケアを受けることで、がん患者さんたちが、お酒を飲んだり、ゴルフをしながら自分の人生を満喫できる。素晴らしいなと思いましたね。
映画のなかで「がんがお別れができる病気である」ことが描かれていて、僕もがんに対する認識をあらためていかなければいけないんじゃないかな、と感じました。
映画をご覧いただいたみなさんが「在宅緩和ケア」をご自分の人生の選択肢に加えていただけるか?
僕はこれがこの映画の大きなテーマだと思います。がんで悩む現代人には勇気が出る映画です。ある年齢になったら観ておいた方が良いと思いますよ。

室井滋 コメント

緩和ケアの実態、私もこの映画で初めて知りました。
がんになっても痛くない、なんてすごいですよね。患者さんたちの元気な笑顔にびっくりしました。
日本人の2人に1人は、がんという時代になりました。
パンデミックも、また、いつ起こるか分かりません。
本作は人々の終末期のドキュメンタリーですが悲しい映画ではありません。見ると不思議な希望が湧いてきます。そして、この映画は他人ごとではなく、みんなで一緒に見て、どう思う?と話し合うにはいいきっかけになる作品だと思います。

内田也哉子 コメント

家の居間で安心して眠るように、母は逝きました。
彼女がずっと願っていたように、
日常から切り離されることなく、
子や孫に見守られながら…。
それは、温かく静謐な時間でした。
人はなかなか自らの死にざまを選ぶことはできませんが、
生きてきたように終える支度ならできるかもしれない。
この映画は、どのように私たちが「生きたいか」を問いかけてくれます。

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Koji Takeuchi @co_jit

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