74話 ヴェルドラ
さて、ヴェルドラの解放を命じた途端、俺の能力『暴食之王』で増大した胃袋内部に、エネルギーの嵐が吹き荒れた。
圧倒的な暴力の塊が解放された感じである。
(俺、復活!!!)
口調が変わってませんかねぇ? という突っ込みを心にしまい、
(いよぅ! 久しぶり、元気だった?)
気軽に挨拶を行なった。
(……。なんだ、せっかく復活したのに、エライ軽い扱いだな……
しかし、思ったより早かったな。まだまだ当分先だと思っておったぞ)
(気のせいさ! 確かに、『無限牢獄』の解析にえらく時間取られたな。
俺の、『大賢者』の能力が進化しなかったら、まだ100年はかかっただろうけど)
(我の能力、ユニークスキル『究明者』で、内部から解析を行ってはいたのだがな。
残念ながら、能力としての使用は封じられていて、情報を『大賢者』に送るしか出来なかったが。
とんでもなく強力だな、『無限牢獄』とは。流石は勇者よ。
だが、能力が進化とはどういう意味だ?)
ヴェルドラの疑問に、俺は説明を行なった。
俺が魔王に進化し、ユニークスキルが究極能力へと進化した事。
『大賢者』が『智慧之王』へとなり、大幅に解析能力が上昇した事等を。
(ほほぅ、そんな事が。というか、一年足らずで魔王へなったのか!
覚醒魔王は、そこらの偽物と違って、本気で強いんだぞ!)
(まあよ。ま、何ての? ほら、俺って天才っぽかったじゃん?
生まれながらに、最強系のスライムだった訳だし、さ。
このくらい、楽勝って感じ?)
(アホか。無茶しすぎだな。道理で、時たま有り得ん程ごっそりと魔素を抜き取られた感じがした訳だ。
お前が名前をホイホイ付けて無事だったのは、足りない分を我から奪っておったのだな……
コヤツめ、無茶をする。
魔素を奪われて効率が落ちるから、解放はまだ先だと思っておったのに、まさか、進化で時間短縮とは、な。
予想外だったわ!)
え? というと、俺が名付けても無事だったのは、主にヴェルドラのお陰だったという事か。
そりゃ、リスクなく、あれだけ簡単に進化出来るのがおかしいよな? とか思ってはいたのだ。
今後は、気軽に名前を付けたりは出来ないな。
成る程、魔王が手っ取り早く、配下を増やしたり出来なかった理由がやっと理解出来た。
まあ、今更だな。ここは計画通りという事にしよう。
(だろ? 計算通りだね(当然嘘だけど)!
ところで、お前には祝福って届かなかったのかな?
魔王に進化した時、"世界の声"が魂の系譜に配られるとか言ってたらしいんだけどさ)
む? といった思念が伝わってきた。
暫くして、
(おおお! これが能力の進化か!
ユニークスキル『究明者』が、究極能力『究明之王』になったぞ。
我の飽くなき探究心が求めたる、究極の真理へ至る能力か!)
大興奮の様子。
あれだな、象並に、気づくのが遅い奴なんだろう。
まあいいんだけどさ。
大はしゃぎして喜ぶヴェルドラに、
(まあ、良かったな。能力の進化も案外簡単に起きるだろ?)
と声をかけると、
(阿呆! 数千年来、そういう事が起きるなど知らなかったくらいだぞ。
まあ、体験した者が言わぬ限り、簡単には漏れる事は無い秘密事項なんだろ。
貴重な体験が出来たものである!)
と返って来た。
ま、確かに覚醒魔王が生まれる事も滅多に無い事みたいだし、珍しいのは確かだろ。
いつまでも話していたいのだが、そろそろヴェルドラを外に出してやりたい。
だが、大丈夫だろうか、少し心配ではある。
何しろ、コイツの事を聖教会関係者は魔法追跡していたらしいし。
外に出したら、一発で復活がバレてしまうし、な。
(なあ、封印も解けて復活したんだし、外に出るか?
ただ、問題は、でかすぎる妖気を抑えないと、復活がすぐバレるという点だが……)
(バレたら困るのか?)
うん。
そういう突っ込みが来たか。
そうよのぅ……。余り、困る気はしない、かな?
何かあったら、ヴェルドラに対応して貰えばいいし、な。
(いや、考えてみれば、そんなに困らない。
という訳で、依代として、俺の"分身"を使ってくれ)
そう応えて、俺はイメージで分身を創り、そこに思念体のヴェルドラを移行させた。
そして、亜空間である"胃袋"から外へ出す。
俺と瓜二つの美しい顔の分身。
違いは、髪の毛の色が白金色と言う事くらい。
だったのだが・・・。
どんどんと身長が伸び、2m程度になる。そして、体格ががっしりとなり、精悍な顔つきに。
どことなく面影だけが残る、美丈夫になった。
完全に、俺の姿を男に寄らせたらこうなりますよ、という感じである。
やはり、戦闘狂。戦いやすく強そうな外見になったようだ。
竜のデカイ巨体にならなかっただけ、マシというものである。
(クアハハハハ! 究極の力を手に入れたぞ! 逆らう者は皆殺しだぁ!!!)
などと、どこかの悪役みたいな台詞を言い放つヴェルドラさん。
ちなみに、その台詞、聞き覚えがある。俺の愛読書だった、漫画の中のボスの台詞だ。
「おい・・・。おいおっさん。何でその台詞を知ってるんだ?」
「クアハハハハ! 実はな、退屈だったんで、お前の記憶を解析して読み込んでおったんだ」
「おい! おま、そんなしょうもない事してたから、解析が遅れたんじゃねーだろうな!」
「え?」
「……え?」
見つめ合う二人。
残念ながら、そこに甘い空気は欠片も無かった。
「それはともかく、ついに解放されたな。礼を言うぞ!」
目をそらして、話を強引に変えやがった。
その時、
《告。重要な報告が二件発生しました 》
と、智慧之王が告げて来た。
報告を促すと、
《第一に、主と個体名:ヴェルドラの"魂の回廊"の確立を確認しました。
個体名:ヴェルドラの能力の解析を完了し、究極能力『暴風之王』を獲得。
究極能力『暴風之王』の能力は次の通り。
暴風竜召喚:本来の竜の姿でのヴェルドラを召喚する。
※任意の魔素量に応じて召喚時間が異なる。
暴風竜解放:個体名:ヴェルドラへ"分身"を与えて自由行動を任せる。
※死亡しても、記憶の復元が可能となる。再解放可能。
暴風系魔法:"死を呼ぶ風" "黒き稲妻" "破滅の嵐"を使用。
以上となります。
現在、暴風竜解放の状態です。この能力に時間制限は存在しません。
ただし、暴風竜解放の状態では、『暴風之王』は使用不可能です 》
と、とんでもない報告を当たり前のように報告して来た。
マジかよ……。
この事をヴェルドラに話すと、
「"魂の回廊"か。我の体験した記憶は全て、時空間を無視しお前に蓄積される。
つまり、お前が消失しない限り、我は不死になったという事。
無限牢獄のように封印されても、お前が能力を解除し再召喚すれば済む事になるな。
我って、無敵に近かったが、不死性も得てしまった、かもな」
まあ、あくまでも、俺が生きているのが前提だろうけどね。
全く、恐ろしい話である。
俺とだけ戦ってるつもりが、いつの間にかヴェルドラも参戦してきた! なんて事もあるだろう。
くっくっく。想像すると、相手が可哀想になる。
とんでもない奥の手が出来たものだ。
そういえば、もう一つ報告があるんだったかな。
《第二に、食物連鎖により、上位者である主に貢物が大量に届いております。
取捨選択し、融合消去強化を行い、能力を改変しますが、宜しいですか? YES/NO 》
どうせ俺には使いこなせない。
そもそも、一つの能力を何年も研鑽し獲得していくものなのだ。いきなり大量に獲得しても、使いこなす等出来るものではない。
問題ないだろう。
そう思い、YESと念じた。
能力の統合が行われ、速やかに完成したようだ。
《告。ユニークスキル『無限牢獄』を基本に能力の統合を行います・・・成功しました。
ユニークスキル『無限牢獄』が究極能力『誓約之王』へ進化しました 》
何だと?
ていうか、ユニークスキル『無限牢獄』を獲得出来てたのか……
かなり重要な情報だと思うが、ラファエルさんにはスルー出来るレベルなのか。
誓約、或いは忠誠。
俺に対して忠誠を誓う者の祈りの結晶。
その全てを統合し生まれた、究極能力『誓約之王』・・・か。
獲得と同時に体感する、力強さ。途方もない安心感を与えてくれる。
それは、俺と仲間達の絆の証なのだから。
ん? 待てよ…。
って事は、究極能力を実質、4個も獲得したって事か!
これは・・・、多少調子に乗っても許されるんでは無いか? いや、油断は駄目だな。
調子に乗った悪党の末路は悲惨だ。
俺も魔王を名乗るのだ、油断してはいけない。
そう! いつも調子に乗って失敗している。ここは慎重になるべき時である。
ともかく、能力の確認だ。
《解。究極能力『誓約之王』の能力は次の通り。
空間支配:位置座標を認識した空間を自在に入れ替える。転移能力。
防御結界:多重構成された複合結界と、空間断絶による絶対防御。
無限牢獄:対象を究極の絶対封印空間へ閉じ込める。
断熱空間:慣性制御及び、熱量操作。自在に熱の出し入れを可能とする。
以上となります。
この能力の獲得により、エクストラスキル以下の能力は消滅しました 》
成る程…。
空間支配は、瞬間移動を可能にするみたいだ。一瞬で発動出来た。
防御結界は、自動で俺の身に張られている。意識の必要もなく、完全にラファエルの支配下にあるみたいだ。
無限牢獄は、俺の意思によって発動型か。ヴェルドラを捕獲していた結界と同等。つまり、これで捕えた者は脱出不可能に等しい。
断熱空間は良く判らんな。どうも、炎熱系の最上位に位置する能力のようだけど…。
試しに熱を出してみると、掌に自在に炎を出せた。
念じると、簡単に消える。ああ…。納得出来た。
出した熱を無駄にせず、この断熱空間に保存出来るのか。
俺の常識を上回っていて、使いこなせそうもないが、とんでもない能力なのは理解出来た。
ラファエルさんにお任せしよう。
ぶっちゃけ、ウリエルの能力は、瞬間移動と完全防御。そして封印。
この理解で大丈夫だ。
俺って無敵じゃね?
……いやいや、さっき自重しようと決意したばかりだ。
調子に乗ってはいけないのだ。
俺が自分の能力を確認している間に、ヴェルドラも究極能力『究明之王』を解析していたようだ。
かなり凄い能力らしい。
何でも、思考加速・解析鑑定・森羅万象・確率操作・真理之究明というものらしい。
聞いても理解出来そうもないな。
確率操作と・真理之究明は俺も持ってない。残念ながら食物連鎖は発動しない。
だが、どうせ理解出来ないだろう。
俺達は能力の解析を終了し、外へ出る。
扉を開けて外へ出る。
そこにガビルが跪いて、俺達を待っていた。
何かあったのか?
「き、今日はお日柄も、よ、良く……
リムル様と、ヴェ、ヴェルドラ様におかれましては、ご健勝そうで、な、何よりで……」
ガチガチに緊張している。
そうか、ヴェルドラの復活に気付いたのか。
どんな姿であっても、気配で判るようだ。
龍人族たるガビルは、竜の遠い眷属のようなもの。
もとより、ジュラの大森林の魔物は、ヴェルドラを神の如く敬っていたようだしな。
いきなり復活したら慌てもするだろう。
そうか、ヴェルドラが外に出ても俺は困らないが、町の皆は恐慌状態になるかも知れないな。
「ヴェルドラ、一回、分身解除して俺の中に戻って貰ってもいいか?」
「ん? 構わんぞ。
お前の中の記憶の書物を読み終わってはいないし、お前の目を通して情報は入るしな」
快く承諾してくれた。
取り合えず、先に幹部にだけ紹介する事にしよう。
ヴェルドラに俺の中に戻って貰ってから、
「ガビル、あんまり緊張しなくても大丈夫だぞ。
ああ見えて、気のいい竜だしな」
「あ、あのう……。
リムル様は、ヴェルドラ様とどういった御関係で?
と言いますか、いつヴェルドラ様は復活為されたのですか?」
動揺を隠せぬように、ガビルが問うて来た。
軽く説明をしてやった。
そして、後で幹部が集まった時に、ヴェルドラを紹介すると約束したのである。
さて、外にでて町に戻ってみると、予想通りの混乱が起き掛けていた。
気付く者は気付くのだ。
伝説に名高い"暴風竜"の復活を察知し、緊急対策を行うべく集合しようとしていた。
「おお、リムル様、ご無事でしたか!
封印の洞窟に、突如、"暴風竜"ヴェルドラ様の気配が復活したと知らせを受けました。
リムル様が洞窟に向かわれたとお聞きしておりましたので、心配しておりました」
「兄は、ガビルは無事なのでしょうか!?」
リグルドが、俺の姿を見て安心したように声をかけて来る。
同時に、ガビルの妹のソーカが、ガビルを心配して問いかけて来た。
「ん? ま、まあ問題は無い。リグルド、会議の準備は進んでいるか?」
「は。そちらは、問題なく。
それに、ヴェルドラ様の気配を感じとり、皆此方に向かっていると思われます」
流石に動きが早い。
いい機会だし、この会議の席で皆に紹介しよう。
皆を案内させ、大会議室に集まって貰う事にする。
ヨウムやエレン達、人間の皆さんにも来て貰う事にした。
今後の方針も決定しなければならないのだ。
「ソーカ、ガビルも来るし、お前達も参加しろ。
ソウエイに伝えて、幹部全員招集してくれ!」
「はは! 承知しました」
その言葉を受けて、ソーカが速やかに移動する。
リグルドの目では追いつけない速度で、ソウエイに伝達に行ったのだろう。
彼女達に任せておけば、直ぐにも皆集まる筈だ。
のんびり会場に案内されながら、リグルドが聞いて回った幹部の能力を教えて貰う。
まず、ベニマル。
名前:ベニマル
種族:妖鬼
加護:暴風の守り
称号:"鬼王"
階級:Aランク[EP:213,000]
魔法:なし
技能:ユニークスキル『大元帥』思考加速・思念支配・予測演算
エクストラスキル『炎熱支配』『黒炎』『多重結界』『空間移動』
常用スキル…『魔力感知』『熱源感知』『威厳』『剛力』
戦闘スキル…『魔炎化』
耐性:物理攻撃無効,痛覚無効,状態異常無効
精神攻撃耐性,聖魔攻撃耐性,自然影響耐性
結構とんでもない。
テンペストの軍事総司令官である。
次に、シュナ。
名前:シュナ
種族:妖鬼
加護:暴風の守り
称号:"鬼姫"
階級:Aランク[EP:12,000]
魔法:〈自然系魔法〉〈元素系魔法〉〈呪術系魔法〉
技能:ユニークスキル『解析者』思考加速・解析鑑定・詠唱破棄
ユニークスキル『創作者』物質変換・融合・分離
エクストラスキル『多重結界』『空間移動』
常用スキル…『魔力感知』『威厳』
耐性:状態異常無効,精神攻撃耐性
シュナもAランクオーバーになったようだ。
最も、戦闘は得意では無さそうだけど。
ハクロウはというと、
名前:ハクロウ
種族:妖鬼
加護:暴風の守り
称号:"剣聖"
階級:Aランク[EP:65,500]
魔法:〈気闘法〉
技能:ユニークスキル『武芸者』思考加速・超加速・未来予測
エクストラスキル『賢者ex』『多重結界』『空間移動』
常用スキル…『魔力感知』『威厳』『剛力』
耐性:状態異常無効,精神攻撃耐性
流石だ。
剣聖、か。似合いすぎである。
てか、俺たちが呼んでいるだけって話なんだけどね。
クロベエは、ユニークスキル『研究者』に加えて、『神職人』を獲得したようだ。
本気で、製作に打ち込む気になったようである。
ソウエイだが、
名前:ソウエイ
種族:妖鬼
加護:暴風の守り
称号:"闇"
階級:Aランク[EP:187,000]
魔法:なし
技能:ユニークスキル『暗殺者』思考加速・一撃必殺・超加速
エクストラスキル『多重結界』『空間移動』
常用スキル…『魔力感知』『恐怖』『剛力』
戦闘スキル…『毒麻痺腐食吐息』『分身化』『粘鋼糸』
耐性:痛覚無効,状態異常無効
物理精神攻撃耐性,聖魔攻撃耐性,自然影響耐性
こいつも戦闘特化だな。てか、一撃必殺って物理攻撃じゃなく、精神体への攻撃らしい。
精神防御でなければ防げないそうだ。
段々危険な男になって来た。
問題児、シオン。
名前:シオン
種族:悪鬼
加護:暴風の守り
称号:"不死者"
階級:Aランク[EP:224,000]
魔法:なし
技能:ユニークスキル『料理人』確定結果,最適行動
エクストラスキル『賢者ex』『多重結界』『空間移動』
『自己再生ex』『完全記憶』
常用スキル…『魔力感知』『恐怖』『闘神』
戦闘スキル…『悪魔化』
耐性:痛覚無効,状態異常無効
物理精神攻撃耐性,聖魔攻撃耐性,自然影響耐性
コイツ…。
リグルドの報告が信じられず、自分の目で確認してみれば…。
確かに、ベニマルよりも能力が高くなっていた。
恐ろしいヤツである。
てかさ、『悪魔化』って何だよ。まるで、準魔王級だ。
こいつが"魔王種"であっても、俺は驚かないよ。
これ以上、危険な要素を持つ必要は無いんだよ?
勘弁して欲しいものである。
さて、ガビルはと言うと……
名前:ガビル
種族:龍人族
加護:暴風の守り
称号:"龍戦士"
階級:Aランク[EP:126,000]
魔法:なし
技能:ユニークスキル『調子者』不測効果・運命変更
エクストラスキル『賢者ex』『多重結界』『空間移動』
常用スキル…『魔力感知』『熱源感知』『超嗅覚』『威厳』
戦闘スキル…『竜戦士化』『黒炎吐息』『黒雷吐息』
耐性:痛覚無効,状態異常無効
物理精神攻撃耐性,聖魔攻撃耐性,自然影響耐性
意味不明。
調子者なのはその通りだが、どういう能力だ?
多分、予想も出来ない攻撃が出たり、最悪の状況でも幸運が起きたりする不思議系の能力っぽい。
コイツは、ギャグの世界に生きてるのか?
流石はガビル。
期待して無かったが、期待を裏切らない男である。
何気に耐性も多いし、案外強かったりして…。何てな。
この町の防衛責任者、ゲルドは。
名前:ゲルド
種族:猪人族
加護:暴風の守り
称号:"猪人王"
階級:Aランク[EP:147,000]
魔法:なし
技能:ユニークスキル『守護者』守護付与・代役・鉄壁
ユニークスキル『美食家』捕食・胃袋・供給・需要
エクストラスキル『賢者ex』『多重結界』『空間移動』
常用スキル…『魔力感知』『超嗅覚』『威厳』『剛力』
戦闘スキル…『毒麻痺腐食吐息』『全身鎧化』『思念操作』
耐性:痛覚無効,状態異常無効
物理精神攻撃耐性,聖魔攻撃耐性,自然影響耐性ex
頼もしい。
ダメージを肩代わりして受けたり、自分の防御力を配下の軍に付与したり出来るようだ。
軍団指揮官としては、素晴らしい働きが期待出来そうである。
何人くらい影響を与える事が出来るのかは不明だけどね。
最後にディアブロだ。
リグルドには報告する気が無いと言ったらしく、直接聞く事にした。
どうせ、呼びに行くのだ。ついでである。
名前:ディアブロ
種族:悪魔
加護:暴風の守り
称号:"悪魔公"
階級:"A+"ランク[EP:444,000]
魔法:〈魔力操作系〉〈上位悪魔召喚〉
技能:ユニークスキル『大賢人』思考加速・思念支配・詠唱破棄
ユニークスキル『誘惑者』魅了・勧誘
エクストラスキル『多重結界』『空間移動』
常用スキル…『魔力感知』『魔王覇気』
戦闘スキル…『法則操作』
耐性:物理攻撃無効,自然影響無効,状態異常無効
精神攻撃耐性,聖魔攻撃耐性
ははは。
愉快なヤツだ。
滅茶苦茶強くなっていた。
魔王の資格、余裕で持ってそうである。
いやはや。
俺とヴェルドラに次いで最強なのは、間違いなくディアブロだった。
ディアブロにも会議に参加するように伝え、大会議室に向かう。
今後のテンペストの動向を決定する、重要な会議。
人と魔が共に過ごせる世界を目指して……
EPは無視してください。
参考:アークデーモン[EP:140,000]
EP:200,000以上で魔王種の資格獲得。(任意)
適当なので、変更する可能性大。