サブスクリプションサービス契約経験トップは「動画サービス」。5割以上が「有料契約はしない」
MMD研究所はスマートフォンが実施した「サブスクリプションサービス利用動向調査」によると、契約経験のあるサブスクリプションサービスのトップは「動画サービス」(33.6%)だった。一方で、月額利用料を支払うサービスについては5割以上が「いくらでも有料契約はしない」と回答している。
調査は15歳~69歳の男女8,381人を対象に実施。8,381人に事前調査を行い、対象者から抽出したグルメ・美容・ファッションのいずれかのサブスクリプションサービスを有料契約している134人に本調査を実施。期間は2019年12月16日~2020年1月5日。
契約経験トップは「動画サービス」。5割以上は「有料契約はしない」
調査対象者に契約経験のあるサブスクリプションサービスをジャンル別に聞いたところ、トップは「動画サービス」(33.6%)。「音楽サービス」(23.9%)、「書籍サービス」(13.6%)と続いた。
サービスを利用・購入する際に使用するデバイスをジャンル別に聞いたところ、全ジャンルでスマートフォンが最多となった。
サブスクリプションサービスの月額利用料では、5割以上が「いくらでも有料契約はしない」と回答した。
有料契約を検討するサービスで最も多かった回答は「動画サービス」(42.7%)で、「音楽サービス」(34.9%)、「書籍サービス」(27.4%)が続いた。検討する金額は「1,000円未満」の回答が最も多く、「動画サービス」は33.9%、「音楽サービス」は31.1%、「書籍サービス」は23.5%。
サブスク有料契約、継続時は「価格」を重要視
サブスクリプションサービスの有料契約経験者3,380人に、契約時に重要視する点を聞いたところ、「価格」(60.5%)が最多に。「商品の豊富さ」(48.0%)、「お得さ」と「使いやすさ」(ともに29.3%)と続いた。
継続利用時に重要視する点では、契約時と同様に1位は「価格」(57.6%)。「商品の豊富さ」(41.4%)、「使いやすさ」(23.5%)が続いた。
有料契約のきっかけは「テレビや雑誌」、約4割がサービスに満足
スマートフォンを所有する15歳~69歳の男女から、グルメ・美容・ファッションのいずれかのサブスクリプションサービスに有料契約経験があると回答した134人に、メインで利用しているサービスを有料契約したきっかけについて聞いたところ、「テレビや雑誌などで見かけて良いと思ったから」(25.4%)が1位に。「知り合いからの口コミ」(23.1%)、「サービスが良さそうだから」(22.4%)が続いた。
メインで利用しているサービスの満足度について聞いたところ、満足している項目のトップは「価格」(44.8%)。次いで「キャンペーン」と「サービスへの信頼性」がともに41.0%となった。総合満足度の満足している割合は4割以上となった。
利用者の約8割が「解約を考えたことがある」
最もメインで利用しているサービスの解約を考えたことがあるかと聞いたところ、約8割以上が「解約を考えたことがある」と回答した。
「解約を考えたことがある」と回答した110人に解約を考えたきっかけを聞いたところ、「欲しいサービス(商品)が少なくなった、または無くなったから」(31.8%)が最多。「あまりお得感を感じなくなったから」(26.4%)、「価格が高くなったから」「サービスに飽きたから」(ともに21.8%)と続いた。
調査実施概要
- 調査タイトル:「2020年2月 サブスクリプションサービス利用動向調査」
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2019年12月16日~2020年1月5日
- 調査対象:事前調査 スマートフォンを所有する15歳から69歳の男女、本調査 グルメ・美容・ファッションのいずれかのサブスクリプションサービスの有料契約経験がある男女
- 有効回答:事前調査8,381人、本調査134人
- 設問数:予備調査5問、本調査3問