プロ野球中日ドラゴンズの柳裕也投手(30)を招いた野球教室が、湖西市白須賀の室内野球練習場「森ドーム」で開かれた。市内外の幼児〜中学生約80人が、投球フォームや練習への向き合い方についてアドバイスを受けた。 (成田真美)
野球教室は20日夜に開催された。柳選手はユニホーム姿で登場し、参加者の前で投球を披露。子どもたちは「速い。すごい」「カーブも見せてほしい」などと目を輝かせた。
柳選手は「この時期にきちんとした投げ方を身に付けないと、癖が取れなくなる。基本通りの投げ方を練習しよう」と参加者に助言し、一人一人の投球フォームを確認。「膝が曲がりすぎ」「肩を真っすぐに」「いいね、言うことない」などと声をかけた。バットを手にして打席に立ち、柳選手の速球を捉えようと挑んだ参加者もいた。
柳選手は「プロになるためにはどんな練習が必要か」と問われ、「小学生の頃は毎日、家で壁当てや守備練習をしていた。隣の友達より練習しないといけない」と答えた。けがを防ぐためにストレッチを欠かさず、しっかりと食事を取ることを勧め「親に感謝し、練習すれば無限の可能性がある」と呼びかけた。
参加した愛知県豊橋市羽田中2年の井川丈太郎さんは「すごい人なのに当たり前のような柔軟運動や感謝の気持ちを大事にしていた。地道なことを継続したい」と刺激を受けた様子。弟で、同市羽根井小6年の惺之祐(せいのすけ)さんは「体が開かないようにとアドバイスしてもらった。意識してやっていきたい」と意気込んだ。