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選択的夫婦別姓「慎重な議論」を求める意見書 自民党県政会が提案見送り 香川県議会

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 11月定例香川県議会は補正予算案などを可決し閉会しました。夫婦が結婚する際に同姓か別姓かを選べる「選択的夫婦別姓制度」について県議会の最大会派が「慎重な議論を求める意見書」を提案する動きを見せましたが、見送られました。

 最大会派の自民党県政会は13日の本会議で「選択的夫婦別姓制度」について、国に「慎重な議論を求める」意見書を提案する方針で各会派に案を配布していました。それによりますと夫婦が同じ姓を名乗る制度について「健全な社会秩序を保持する上で極めて重要な日本固有の制度」としています。

 選択的夫婦別姓を認めると、「日本に受け継がれてきた家族に重きを置く良き価値観も失われていく恐れもある」と指摘。その上で「国民の理解や合意形成なき制度の導入は絶対にしないよう強く要望する」としています。

 香川県では、2024年3月までに県内の全ての市・町議会で「選択的夫婦別姓制度」の法制化や議論活性化を国会に求める意見書が可決され、県議会でも、2021年に議論の活性化を求める意見書が可決されていました。

 今回の意見書案については、すでに各会派との調整が始まっていましたが、県政会以外の主要な会派は反対する意向で、少なくとも2人の議員が反対討論をする準備をしていました。しかし、13日の本会議に意見書案の提案は見送られ、11月定例県議会は閉会しました。

(自民党県政会/大山一郎 会長)
「(Q.選択的夫婦別姓の意見書について話を聞けませんか?)ノーコメントです」

 県政会所属議員への取材によると、朝日新聞が11日に意見書案提出の動きを報じたことで複数の議員に、支持者から反対の声が寄せられました。そうした議員からの要望を踏まえて、会派の役員が見送る決定をしたということです。

 新聞報道を受け、選択的夫婦別姓制度を願う香川県民の会、通称「ぼそぼその会」のメンバーが傍聴に来たところ、提案されないと知りました。

(ぼそぼその会/矢野洋介さん)
「安心したのもあるんですけど、そもそもそういうことが上がってくるという時点でちょっとびっくりしました。(前回可決された意見書と)完全に矛盾しているので、選択的夫婦別姓の先進県として早く実現する方向に進んでいってほしい」

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