乃木坂メンバー、献血イメキャラ就任会見で取材陣を固めた “無言の首振り”
アイドルグループ、乃木坂46のメンバー5人が、日本赤十字社の献血プロジェクト『みんなの献血』のイメージキャラクターに就任した。
先日行われた発表会見に、齋藤飛鳥(20)、星野みなみ(21)、堀未央奈(22)、山下美月(19)、与田祐希(19)が駆けつけたが、取材陣が固まるやりとりがあったという。
前回のキャンペーン『はたちの献血』でも、この5人がイメージキャラクターを務めた。好評だったという。
「献血をすると彼女たちのオリジナルグッズがもらえるので、若年層の献血者を増やそうという赤十字社側の狙いは見事に当たったそうで、引き続き彼女たちが起用されることになった」
と、芸能記者が解説する。実際、握手会に来たファンに「献血しましたよ」と言われる機会が増えたと、メンバーも喜んでいたという。
「みなさん、献血はされていますか?」
会見で齋藤は、
「献血がどうしたら広まるかなと全員で考えて、今回はより使命感に燃えているので身近に感じてもらって、少しでも協力してもらえたらと思います」
そのようなしっかりとしたメッセージを送った。衣装も赤十字をイメージした白基調のワンピースに赤のワンポイントというデザインで、フォトジェニックだったという。
会見が終わり、本人たちの生の声を聞く囲み取材に移った。その冒頭で、取材陣が固まる事態が起きたという。
情報番組デスクの話。
「取材V(ブイ)を見て、思わず苦笑してしまいました。ディレクターが『みなさん、献血はされていますか?』と質問したんです。前回のキャンペーンでもイメージキャラクターを務めていたわけですから、当然やっているものだと。ところが5人は『………』と首を振る。誰もやっていないわけです。普通、ありえないでしょう。商品を食べていないのにその商品のイメージキャラクターを務めるようなものですから」
取材陣は固まり、乃木坂のメンバーも気まずい表情になり、
「その場を取り繕うとしたメンバーのひとりが『うちのお母さんがよくやっていたと聞いたことがあります』というようなことを話したのですが、囲み取材が盛り上がることはありませんでしたね」(前出・情報番組デスク)
日本赤十字社の担当者、メンバーのマネージャー、イベントを仕切ったPR会社と、彼女たちの周りには多くの大人たちがいる。献血のイメージキャラクターを務める前提として、献血をしたことがあるのか、と確認しなかったのだろうか。したことがなければ「してみたら」と、なぜすすめなかったのだろうか。
彼女たちの重大な役割は、若年層の献血者を増やすことであって、自分たちが献血することではない。献血をしたことがなくても何も問題はないのだろうが、献血を呼びかける人が献血をしたことがない、という事態に、取材陣は固まった。
二の句が継げない出来事だったという。
<取材・文/薮入うらら>