米Leap Motionは4月25日(現地時間)、同社が5月中旬に出荷予定だったモーションセンサーデバイス「Leap Motion」の提供開始が7月以降にずれ込むと発表した。すでに事前注文したユーザーに対しては7月22日以降順次発送が開始されるという。同社によればソフトウェア上の問題とのこと。
同件はCEOのMichael Buckwald氏の顧客宛の電子メールから判明したもので、その旨は同社コミュニティサイトでも告知されている。Leap Motionという名前に聞き覚えのないユーザーも多いかもしれないが、ディスプレイ前の机上にマッチ箱のようなモーションセンサー「Leap Motion」を置くことで、腕や指の動きでPCのOSやアプリケーションを自在に操れるというものだ。本体価格が79ドルと安価な点も特徴で、すでにアプリケーション開発者らに対してデバイスとSDKの配布が行われているほか、今年3月のSXSWでは実際に一般向けのデモストレーションも行われた。なお、デモストレーションではiMacが使われているが、実際にはWindows上でもソフトウェアが動作する。
なおTechCrunchによれば、同日に開催されたプレスカンファレンスの中でBuckwald氏は、今回の遅延はハードウェアの問題ではなく、ソフトウェア上の不具合が原因だという。ソフトウェア修正にはまだ時間がかかるため、現在出荷止めとなっている60万台の製品はすべてソフトウェア修正後に出荷されることになるという。最初にLeap Motionが公開されてからすでに1年以上の期間が経っているが、実際に注文したユーザーの手元に届くにはまだ時間がかかりそうだ。