資産1300億ドルを築いた投資の神様、ウォーレン・バフェット。投資が身近になってきた現在だからこそ、彼の生き方や考え方を知って、投資に対する姿勢や精神的に豊かな人生へのヒントを学びましょう。この連載では、『決定版 バフェットの投資哲学がマンガで3時間でマスターできる本』(明日香出版社)から、バフェットの考え方の一部を抜粋して掲載していきます。
今回紹介するのは、バフェットが持ち続けた「倹約の精神」。彼が親から代々受け継いできた考え方の真意を探ります。
使うお金は入るお金よりも少なく
株式投資だけで莫大な資産を築く
世界には考えられないほどのお金持ちがいるもので、2024年現在、個人資産が1,000億ドルを超える大富豪は世界に15人います。そのうちの1人がバフェットですが、バフェットがほかのお金持ちと違うのは「株式投資だけで」資産を築き上げたことです。世界には著名な投資家は何人もいますが、株式投資だけでこれほどの成功をした人はいません。だからこそ「世界一の投資家」とも呼ばれるわけですが、さらに驚くのはその元手も自分で稼いだということです。バフェットはいいます。
「莫大な遺産を遺したバフェット家の人間は1人もいないかもしれないが、何も遺さなかった者もいなかった。稼ぎを使い果たすことはなく、常に一部を貯めておいて、それでずっとうまくいっているのだ」
人に頼らず、お金に困らない生活をすること
最近では「親ガチャ」という言葉があるように、親が裕福であるとか、親が高い地位にいることこそが成功の条件と考える人もいます。しかし、バフェットは「両親は知的で、よい学校に行けた」ことに感謝しても、「両親から財産はもらっていないし、もらいたくもなかった」といい、お金に関しては両親を頼ることもなければ、「もし親がお金持ちなら」などと願ったこともありません。
遺産の代わりにバフェットが親たちから受け継いだのが「使う金は入るお金よりも少なく」という倹約の精神です。もちろんこれだけで世界有数のお金持ちになれるわけではありませんが、少なくともお金に困らない人生は送ることができます。
『決定版 バフェットの投資哲学がマンガで3時間でマスターできる本』(桑原 晃弥 著/明日香出版社 刊))
資産1300億ドルを築いた投資の神様に学ぶ「成功法則」! NISAやiDeCoが広まり「投資」がごく身近なものになってきました。しかし、身近になればなるほど、市場の動きに翻弄されたり、誤った知識に振り回されたりする人も増えています。そんな「投資に関心はあっても経験は浅い」人たちに知ってもらいたいのが、本書で紹介するウォーレン・バフェットです。バフェットは、「世界一の投資家」「オマハの賢人」と呼ばれ、株式投資だけで1300億ドル以上の資産を築きました。そんなバフェットの投資法はいたってシンプルです。「長期の目線で投資する」「価格より価値を見る」「いつ売るかは自分で考える」「納得いくまで徹底的に企業を調べる」など、本質的で、長期にわたって資産を増やすヒントが多く詰まっています。バフェットの生き方、考え方を知ることで、投資に対する姿勢はもちろん、精神的にも豊かな人生を送ることができるでしょう。