米Intelは現地時間の12月2日、同社のCEOであったPat Gelsinger氏の退任を発表した。退任は即日行われた。
Gelsinger氏はCEO退任に加え、取締役会からも退任する。
これを受け、同社は暫定最高経営責任者としてEVP兼CFOを務めていたDavid Zinsner(Photo02)氏と、EVP兼GM, CCGだったMichelle Johnston Holthaus氏(Photo03)の2人を指名した。
Holthaus氏は同時にIntel ProductsのCEOも兼任し、今後はHolthaus氏がCCG、DCAI、NEXの3事業部門を統括する形になる。なお、Intel Foundryに関しては体制変更は一切ないとする。
また取締役会が新たなCEOの選定を行うまでの間、独立取締役会会長のFrank Yeary氏が暫定CEOを務めることも同時に発表された。
今回のGelsinger氏の退任の理由は明らかにされていない。リリースの中でGelsinger氏は「Leading Intel has been the honor of my lifetime – this group of people is among the best and the brightest in the business, and I’m honored to call each and every one a colleague. Today is, of course, bittersweet as this company has been my life for the bulk of my working career. I can look back with pride at all that we have accomplished together. It has been a challenging year for all of us as we have made tough but necessary decisions to position Intel for the current market dynamics. I am forever grateful for the many colleagues around the world who I have worked with as part of the Intel family.(インテルを率いることは、私の生涯の中でも名誉なことでした。このグループの人々は業界でも最も優秀で有能な人材であり、私は彼ら一人ひとりを同僚と呼べた事を光栄に思います。私の職業人生の大半がこの会社とあった事を考えると、本日は複雑な気持ちです。(それでも)私たちが一緒に成し遂げてきた全ての事を誇りに思います。Intelが現在の市場動向に対応するために、困難ではあるものの必要な決断を下した結果として、この一年は私たち全員にとって厳しい1年でした。Intelの一員として共に働いた世界中の多くの同僚たちに、感謝の気持ちを述べたいと思います)」と述べている。
なお、Gelsinger氏の退任に関する市場の反応はまだ明らかではない。ただしこの発表直前の同社の株価は24.00ドルだったのが、発表直後に25.33ドルまで急騰、その後ちょっと揺り戻しがあり、発表から1時間後には24.60ドル前後まで落ち着いている。