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イチローが“データ野球”を一刀両断「勉強が出来る人に支配されてる」令和ロマンのM-1連覇は“お笑いのスポーツ化”が要因なのか

イチロー氏"MLB退屈な野球"

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AIざっくり要約

  • イチローは現在のメジャーリーグの野球を「退屈な野球」と一刀両断し、野球データを重視するセイバーメトリクスに異論を唱えた。選手のメンタルなどデータには反映されない大切なことがあると主張した。
  • データ主義はスポーツ界に広がっており、サッカー、バスケットボール、お笑いなどでデータ化が進んでいる。データに基づいた戦術や演技が勝利につながる一方で、特色がなくなり単調になるリスクもある。
  • 無数のデータ収集・解析により有効な戦術が導き出されれば、同じ戦術を採るチームも増えるが、同じようなプレーやパフォーマンスでは特色がなくなり、スポーツやお笑いの魅力が失われる可能性がある。

実験的な機能のため、正確性を欠く可能性があります。記事本文と併せてご確認ください。

イチローが“データ野球”を一刀両断「勉強が出来る人に支配されてる」令和ロマンのM-1連覇は“お笑いのスポーツ化”が要因なのか

イチロー (C)週刊実話Web
米メジャーリーグで金字塔を打ち立てたレジェンド選手・イチローこと鈴木一朗氏が、現在のメジャーを「退屈な野球」と一刀両断した。

12月22・23日の二夜連続で放送された特番『情熱大陸』(TBS系)に出演したイチロー氏は、密着VTRの中で野球への思いから、プライベートまで開陳していく。

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同じく日米で活躍したひとつ年下のレジェンド・松井秀喜氏と誕生会を行ったのだが、ここで松井氏から「今のメジャーの試合見てて、それこそストレス溜まらないですか?」と質問された。 

これにイチロー氏は「溜まる! めちゃめちゃ溜まるよ」と激しく同意し、前述の切れ味鋭いコメントを残したのだった。 

番組内でも補足されていたが、イチロー氏がストレスの要因としているのは、「セイバーメトリクス」という統計学的な野球データだ。メジャーで2015年から導入され、打球角度やスイングスピード、得点効率など、あらゆるプレーがデータに基づいて行われるようになった。 

しかし、イチロー氏は「勉強が出来る人たちに支配されちゃってる」などとぶった切り、その理由を「選手のメンタルとかはデータに反映されない」「見えないことで大事なことっていっぱいあるのになぁ、って」などと実際にプレーする立場から物申した。 

イチロー氏はかねてからセイバーメトリクスに異論を唱えており、これまでの主張を改めて行った形だ。 

しかし、この流れは野球のみならず、あらゆるスポーツに広がりを見せている。 

野球、サッカー、バスケ、お笑いまで…あらゆるジャンルがデータ化 

松井氏が巨人でプロキャリアをスタートさせた1993年、日本ではサッカーのJリーグが発足し、大フィーバーを巻き起こした。そのサッカーも、今ではこのデータ主義に基づいてプレーが進められている。 

「FIFAは2018年のロシアワールドカップに際して規則を改正し、それまで禁止されていた通信機器のベンチ持ち込みを許可。監督・スタッフがデータ分析結果を見られるようになりました。この結果、ボールの支配率や走行距離、スプリント数などが数値化され、今ではJリーグで公開データとしてファンが閲覧可能になっています」(スポーツ紙取材スタッフ) 

バスケットリーグでも、この10年ほどで急速にデータ化が加速している。 

「メジャーよろしく、アメリカのプロスポーツはデータ主義で、NBAはデータ解析の結果『2ポイントのジャンプシュート』は得点効率が悪いと判明。データ的には最も効率的な得点手段が3ポイントシュート裏付けられたことで、どのチームも3ポイント狙いになりました。これを裏付けるように、ロサンゼルス・クリッパーズのポール・ジョージは今年、3ポイントシュートのシーズン最多記録を更新。しかし、こうしてどのチームも同じような戦術を採るようになった結果、試合が単調となったという意見も少なくない」(スポーツジャーナリスト) 

実は、この流れはスポーツのみならずお笑いにも…。 

「先日のM-1グランプリで史上初の連覇を成し遂げた令和ロマンは、髙比良くるまが芸歴1年目からM-1を分析するなど、“賞レースで勝つお笑い”をデータ化してきた。実際にそれによって連覇しているので、物凄い実力なのですが、お笑いのオートメーション化を招きかねないと危惧されている」(芸能ライター) 

実際、M-1はスポーツ化している側面があり、2022年にスポーツ総合誌『Number』は、「総力特集M-1グランプリ スポーツとしての4分間の競技漫才」として表紙でM-1を特集していた。 

無数のデータ収集・解析により有効な戦術が導き出されれば、どのチームもそれに基づいたプレーを行うのは自然な流れだろう。ただ、同じ戦術ばかりでは特色がなくなり、単調になるのもまた事実である。 

“競技”である以上、勝ちにこだわるのは仕方のないことだが、画一化していくシーンに未来はあるのだろうか。 

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