成層圏で作る干物は世界一?気になる味は
徳島大学の准教授が上空3万メートルの成層圏で干物を作るというユニークな実験を行った。なぜ成層圏なのか?実験に密着した。
新しい調理の可能性を探りたいという徳島大学総合科学部の佐原理准教授。
佐原准教授「実は成層圏は干物を作るのに、世界一最適な場所とわかっている」
おいしい干物を作る条件とは、気温が低いことと素早く水分を飛ばせることだ。マイナス70度でほぼ真空の成層圏はこの条件を満たすのだ。
干物にするのは、地元徳島の近海で取れた魚。吸水フィルムで包んでから特殊な袋に入れる。成層圏まではバルーンで届ける計画。どんどん上昇していく干物、約1時間半かけて上空3万メートルの成層圏まで到達、バルーンは自然に破裂し、落ちてくる仕組みだ。
取り付けられたGPSから落下したのは高知沖とわかった。船で向かうと、海面に干物を発見!ちゃんとできているのか?引き上げた干物を確認してみると、きれいな一夜干しになっている。
肝心の味は?プロの料理人に確認してもらう。焼いて食べてもらうと…
料理人「身ばなれも良いし、旨味(うまみ)も残っていますね」
別の機関で測定したところ、一般的な製造方法に比べ、旨味成分のイノシン酸が4倍に増加したという。
佐原准教授「もっともっと可能性があると思うので、新しいチャレンジに挑戦しながら、面白い産業として徳島が注目してもらえればと思う」
【the SOCIAL futureより】