匿名でアイドルを攻撃…“愚痴垢”が深刻化 「坂道グループ」の運営が本気を出した理由
横行するアンチ活動
乃木坂46、櫻坂46、日向坂46の3グループが、ネット上の誹謗中傷対策として新たに「通報窓口」を設置するという踏み込んだ措置を発表した。これは単なる注意喚起を超え、ネット上で横行するアンチ活動への本格的な対策といえる。運営がここまで踏み込んだ背景には、SNSでうごめく「愚痴垢」の存在が大きいという。 【写真】「坂道グループ」一番の“勝ち組”メンバー「すっぴん」ショット、太もものぞくミニスカ姿も ***
アイドルに詳しいライターは、今回の措置についてこう解説する。 「かなり本気で取り締まりにきたなという印象です。大人数のグループでは、自分が好きなメンバーよりも、ほかのメンバーがいい扱いを受けていると、“嫉妬”が生まれます。特に坂道グループでは、新曲ごとにセンターや選抜メンバーが替わるため、推しの扱いに不満を持つファンが生まれやすい。推しが選抜落ちした、センターに納得がいかない、運営の方針が気に入らない、そんな不満が積み重なり、『愚痴垢』という形で出てくるケースが多いのです」 「愚痴垢」とは、特定のメンバーやグループの運営方針に対する不満を匿名で発信するアカウントを指す。これらのアカウントは、表向きのものとは別に作られ、メンバー名を直接書かずにイニシャルや伏せ字を使うなど、検索に引っかかりにくい工夫がされている。 ただ、「愚痴垢」の多くが、もともとはファンでもあった。推しを応援する気持ちが強いからこそ、運営の采配に納得できず、不満を爆発させる。そうするうちにSNS上での発言が次第に過激化し、「アンチ」となっていく。結果として誹謗中傷に発展することも少なくないという。 「今回の取り締まり強化のポイントとして、実名でなくても『伏せ字』や『前後の投稿の文脈』で個人のメンバーを特定できるものも“対象にする”というところです。実際、イニシャルや絵文字を使って不満をぶつけたりすることは多い。さらには、『リーク』と称してメンバーに関する真偽不明の情報を流布することもあり、これまでにも運営は対応に追われていました。いよいよ『放置できない』と判断したのでしょう」(前出のライター)