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木村元彦

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ジャーナリスト ノンフィクションライター

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解説オシムさんが亡くなっていることを良いことにこんなことをよくも語れたものである。古川キャンプの準備までしていたオシムを強奪しておきながら、「オシムが代表監督になりたがっていたから」と自らの失言を故人のせいにすり替える。あの事件を知るものとしては到底、看過出来ない記事である。さらにこのコメントを書くために念を入れて当時のジェフの強化編成担当者やサラエボの関係者に確認をしたが、すでに交渉が成立していたこと、アマルへの規定路線になっていたことなど、まったく事実ではない。家族も含めて寝耳に水であった。川淵氏はオシムが倒れたときも家族が病状は外に出さないで欲しいと頼んでいるのに記者に「脳が異常に腫れている」とリークしていたが、あの功労者に対するリスペクトが微塵も無い。読売も絶大な権力者の言葉をただ垂れ流すだけではメディアとは言えない。日本サッカー協会のモラルハザードの歴史を勝手に書き換えてはならない。

コメンテータープロフィール

木村元彦

ジャーナリスト ノンフィクションライター

中央大学卒。代表作にサッカーと民族問題を巧みに織り交ぜたユーゴサッカー三部作。『誇り』、『悪者見参』、『オシムの言葉』。オシムの言葉は2005年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞、40万部のベストセラーとなった。他に『蹴る群れ』、『争うは本意ならねど』『徳は孤ならず』『橋を架ける者たち』など。

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