4月1日から自転車に乗るすべての人にヘルメットの着用が「努力義務」になります。シェアサイクルも対象で、大手事業者は利用者に持参するよう呼びかけています。一方で、メーカー側と協議してサイズを調整できて劣化しにくいヘルメットの開発なども検討することにしています。
◆罰則はないが、文字通り「努めなければならない」のが努力義務
市民「朝は時間がなくて着用する時間すらもったいない気がする」
市民「安全性はあるが髪型が崩れるのが面倒かな」
市民「外して持ち歩くのがめんどくさい」
市民「やっぱりかぶっていた方が安全でしょう!」
市民「つけてる人も少ないし今のところ必要性を感じないが、危ない運転している人もいるので悩んでいます」
現在、道路交通法では13歳未満の子供が自転車に乗る際、ヘルメットを着用させることを「保護者の努力義務」としています。これが道路交通法の改正により、4月1日から年齢を問わず自転車に乗るすべての人の着用が努力義務となります。そもそも「努力義務」とはどういうことなのか?道路交通法を確認すると、努力義務は「努めなければならない」となっていて違反したとしても罰則は科せられません。
◆かぶっていない人を見たら警察官はどうする?
福岡県警交通企画課・徳野史倫管理官「警察としては、ヘルメットの被害軽減について具体的に説明しながら、県民にしっかりと着用を呼びかけていきたい。学校での交通安全教室や地域の会合などのあらゆる機会を通じて正しいかぶり方を具体的に啓発していきたいと思う」
罰則がなければ無理に着用しなくてもよいと思う人もいるかもしれませんが、ヘルメットが命を守ることを裏付けるデータがあります。警察庁によりますと、自転車の事故で死亡した人のうち、頭部が致命傷だったのは約6割で他の部位に比べて圧倒的に多くなっています。福岡県内で起きた自転車事故では、ヘルメットをかぶっている場合とそうでない場合では致死率が約4倍になるというデータもあります。