ファッション通販サイトに導入された「急ぎません。便」が話題に 「望んでいたサービス」「アマゾンにも導入してほしい」
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注目のコメント
他の記事にも書きましたが、急ぎません。便の狙いは「業務量の平準化」です。
キャパシティ100の営業所で、今日、120届けないといけない場合、当然ながら残業になりますし、何よりも「今日やらないといけない」は精神的な負担も大きいです。
しかし、そのうち20は「急ぎませんから明日でもいいよ」となって、明日の出荷見込が80ならば、今日も明日も100にし、業務量を平準化できます。
待ち行列の計算式でもわかるように、オペレーションが根詰まりを起こした時、やらなきゃ行けない事は
1. 業務量の平準化
2. 作業1個あたりの短縮
3. キャパシティの拡大
の3つです。
再配達の低下 (2番)、トラックの増加や無人配達 (3番) も重要ですが、1番もオペレーションではすごく重要です。
で、急ぎません。便の狙いは正にその1番で、急ぎません。便は伝票にも表示されます。
ちなみに再配達の抑制を目指した、当日夜間便 (トラック位置情報付) や日時指定便の値下げが2番ですね。
もちろん、僕たちロコンドだけの取組では焼け石に水かもしれませんが、これがムーブメントになって他の通販サイトが追随し、社会が少しでもよい方向になれば!と思ってます。
追伸
初日、急ぎません。便と日時指定便を同額の290円でスタートしたにもかかわらず、たくさんのお客さまが急ぎません。便を選んでくれていて、何だかほっこりでした(笑)。
居酒屋業界も牛丼業界もそうですが、1秒でも早く、1円でも安くするため、色んなトコロに負担を強いてます。
でも、実は、優しい日本人ってそこまでしてまで最速・最安値を求めてなくて、お客さまの需要ではなく、企業間の過度な競争が生んだ「過剰サービス」は色々、あるんじゃないかな、と改めて感じた1日でした。これ、どういう運用しているのかわからないが、
1急がなくて良いものはセンターでのピッキングから遅らせている
2ピッキングした後にセンターで滞留させて出荷を遅らせている
3出荷は受注後即するが、急がなくていいよってことで業者にわたしている
のいずれかでだいぶ意味合いが変わる気がする。
1で、その日の出荷量と翌日以降の作業量見込みを元に当日の引き当て数をコントロールしているのであれば、いろいろなところで効果ありそう。
2だと、一番作業効率がかかるピッキングはしてしまっているので、センター的には効果は薄そう。かつ、センター内にピッキング後の荷物が滞留するので、運用難しそう。しかも、たった1社の波動が減ったところで、宅配会社からしたらあんま影響なさそう。(Amazonなら別だろうが)もちろん取組としては良いという前提
3だと、ヤマトの運用細かいところまでわかってないが、さらにあんま意味はなさそう。
宅配会社のモデルはどこかで荷物を滞留させて出荷調整する前提で作られてないと思うし、そんなものを滞留させておく場所もないはず。
なので、急がなくてよかろうがなんだろうが、結局末端の営業所までは普通のフローで届くし、きっと営業所でも普通に配達されるはず。
それこそAmazonのように死ぬほど荷物がある会社がこういう施策をやったら仕組みを変える可能性あるかもしれないが、宅配会社が全体からしたらとても少数の荷物でオペレーションを変えるメリットはなさそう。
ただ、その辺をヤマトと握ってちゃんと意味ある形にしているのであれば素晴らしいと思う。記事や社長の田中さんのコメント見る限り、施策の狙いと皆さんのコメントがずれている気が。。。
これって、どちらかというとロコンドさん側の業務平準化とコスト削減が目的であって、宅配業者の業務削減にはつながらない気がしますね
結局、再配達問題は山手さんがいつも言う「同時性」が解消しないとダメってことだと思いますので
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