三菱電機の通期売上高、5.4兆円に上方修正の理由
三菱電機は4日、2025年3月期連結売上高予想(国際会計基準)を前回見通しから100億円上方修正し、前期比2・7%増の5兆4000億円とした。為替の円安傾向などが要因。一方、24年4―12月期連結決算は増収増益だった。円安や電力システム、防衛・宇宙システム事業などの堅調に加え、物流子会社の株式の一部譲渡益計上などが寄与し、売上高と全利益段階が過去最高を更新した。

25年3月期は「収益源である工場自動化(FA)市場が厳しい」(増田邦昭最高財務責任者〈CFO〉)状態が続く。FAシステム事業では円安効果で売上高は前回見通しより100億円上方修正したが、営業利益は180億円下方修正した。
増田CFOは「売り上げ構成の変動で、我々が得意な高収益製品のウエートがかなり下がっている」と指摘する。特に韓国向けの落ち込みが続く。一方で防衛・宇宙システム事業は堅調な受注が続き、営業利益を前回見通しより100億円上方修正などしており、全体の営業利益は前回見通しと同じとした。
24年4―12月期連結決算は防衛・宇宙システム事業などの堅調に加え、三菱電機ロジスティクス(現MDロジス)の一部譲渡益が寄与した。
【関連記事】「日本の総合電機は日立と三菱電機の2社になる」
日刊工業新聞 2025年02月05日