太陽光パネル1枚ずつ制御…伊藤忠商事が国内販売、インバーターの機能
米社と業務提携
伊藤忠商事は太陽光パネルの発電を効率化するマイクロインバーター大手の米エンフェーズ・エナジー(カリフォルニア州)と業務提携した。複数枚の太陽光パネルを個別に制御して発電量を引き上げる同社製マイクロインバーターを国内で販売する。家庭用蓄電池の供給など再生可能エネルギーの需給を調整する伊藤忠の既存事業と連携し、地産地消型の発電システムを推進する。当面はマイクロインバーターの販売で年間70億円の売り上げを目指す。
4月に新築住宅への太陽光発電システムの設置が義務化される東京都内向けに販売を開始し、2025年度中にも全国展開する。販売価格は1台約3万5000円。推計で年間約20万件設置されている住宅用太陽光発電システムのうち、10%のシェア獲得を狙う。
従来品は複数枚の太陽光パネルを1台のインバーターが制御していたため、一部が日陰に入ると全体の発電効率が低下する課題があった。エンフェーズ製は太陽光パネルを1枚ずつ制御するため、日照の少ない屋根や狭い屋根でも効率的な発電が可能で、160カ国以上、450万世帯以上に販売実績がある。
伊藤忠は再生エネ開発のほか、蓄電池の販売や屋根置き太陽光パネルを設置した事業所間で余剰電力を売買するビジネスなどを展開。発電量の不安定な再生エネの需給調整力の向上を通じ、脱炭素化を推進している。
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日刊工業新聞 2025年02月25日