「鈴木さん限定、移住したら100万円」の驚き支援がある自治体を直撃。実際に移住した人数は
増税・物価高――。我が国では相変わらず先行き不透明な状況が続いている。そこで本誌では“支援金”が多い自治体に着目。働かずしてもらえるお金を増やし、死ぬまで過ごせる自治体はどこか調査した!
地域とは縁のない移住者を呼び込むためには支援金額の大きさに限らず、人目を引くような独自の支援策も必要だ。
’21年から「鈴木」姓を対象にした移住支援を行っているのが、和歌山県の北部沿岸に位置する海南市。東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県)から海南市に移住した場合、単身者は60万円、世帯の場合は100万円が支給される(18歳未満の子どもがいると、1人につき別途100万円を加算)。
海南市都市整備課の担当者は話す。
「残念ですが、この制度を利用して移住した『鈴木さん』は、いまだ0人です。ただ、問い合わせは年に数件はあります。食いつきがまったくないとも言い切れません」
同市は、約4万6000人の小規模市町村だが、全国で2番目に多い「鈴木」姓のルーツとされる。
「全国にいる鈴木さんの直系の先祖を遡ると、平安時代に紀伊半島の熊野から海南市にある藤白神社の境内に構える『鈴木屋敷』に移り住んだ豪族・鈴木一族に辿り着きます。『鈴木姓のルーツ』という特色を生かし、他の自治体との差別化を図りました」
’24年9月には、鈴木姓の住民数日本一を誇る静岡県浜松市と対決するという形の移住促進イベント「天下分け目の鈴木姓合戦!!」を開催。同年11月には、全国の鈴木さんが海南市に集結。討論会などを行う「鈴木サミット」なるものも開催されている。
同市では他にも、SNSで1万人以上のフォロワーを持つ「お菓子のインフルエンサー」も移住支援の対象にするなど、ユニークな支援策が目白押しだ。全国の鈴木さんやお菓子好きは、観光がてら遊びに行ってみるのもいい。
人目を引くような独自の支援策を実施
他にもユニークな支援策が目白押し
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