富士そば狂気の新メニュー「ポテトチップスそば」爆誕 未体験の新食感と「追いポテチ」の衝撃を味わってきた
ポテトチップスは店で揚げる自家製。2つの食感が味わえます。【追記】
2019年1月、富士そばは一部店舗にて「ポテトチップスそば・うどん(450円)」の販売を開始しました。おやつとして愛されるあの「ポテトチップス」をそばにまるごと乗せる、食のジャンルを飛び越えた衝撃的メニューです。
現在ポテトチップスそばを提供しているのは、町田店・荻窪北口店・津田沼店の3店です。その中から津田沼店へ足を運びました。いったいどんな味なんだ……?
新しくてきれいで、ゆったりとした大型店舗です。食券販売機を見ると、「ポテトチップスそば・うどん」なる恐るべきボタンが鎮座。勇気を出して押してみます。
このメニューを開発したのは、富士そばを運営するダイタンイートの花木幸輔さん。以前「トルネードポテトそば」なるメニューを生み出し、今回もまさかの一品を発表した張本人です。お話を伺いつつ、食べていきましょう。
ポテトチップスはその場で揚げている
ポテトチップスは市販品でなく自家製。天ぷらと同じフライヤーと油を使って揚げていきます。
最初は市販のポテトチップスを乗せて試していたものの、つゆの染み方や揚げたてのおいしさにこだわった結果、「自前で作って揚げるのがベスト」となったとか。揚げ時間は3分ほど。そばをゆでる行程と同時進行で行うため、それほど待たないで食べられるそうです。
とうとうあのポテトチップスそばとご対面です。これで80グラムあるのだとか。いつもの富士そばの器に、ポテトチップスが臆面もなく鎮座している、なかなかの見た目です。
ポテトチップスの種類は「のりしお」。コンソメなどいろいろ試したものの、これが一番だったとのこと。青のりを使うことで和の雰囲気が出ることも決め手だったそうです。
まずはポテトチップスから口に含んでみましょう。「パリパリ」と、そばではありえない食感にまず面食らいます……ただ、ちょっとイケナイことをしている感が楽しい。
対してスープにひたった部分は、本来のイモとしての柔らかい食感が出ています。それでいてかすかに残る堅さも感じられ、ふつうのポテチでは味わえない面白い食感に。この「食感の移り変わり」を感じられるところが、このメニューのミソなのだとか。
禁断の追いポテチ……
実はポテトチップスそば、「追いポテチ」もできます。ふつうで150円、300円追加で2倍、450円追加で3倍……という要領で増やしていけるのだとか。今回は2倍を追加しました。
2倍、160グラム分にもなる追いポテチはあまりにも強烈でした。もはや麺はほとんど見えないほどになり、目の前にはポテトチップスがうずたかく積み上がります。
二郎系ラーメンで、麺にたどり着くために大量のもやしをどんどん食べていくときの感覚です。さすがに2倍の追いポテチは大量で、そばを食べているのかポテチを食べているのかわからない状態に。
ちなみにポテトチップスは、ふつうのものよりだいぶ分厚くなっています。それは、おやつというよりも「食事」として認識してほしかったからとか。確かにこの厚さならではの歯ごたえが気持ちよく、口にイモ特有の香ばしさも広がります。
幾重ものポテトチップスを食べ切ると、終わりが見えてきます。ああ、すごい食体験だった……!
とうとう完食しました。大量のポテトチップスを食べ進めて器を空にしたことに、妙な達成感があります。ポテチの食感とともにそばを楽しむのも「これはこれでアリではないか」とも。
同じジャガイモを使った「コロッケそば」の遠い親戚という感じ。最初に危惧していたよりは、だいぶおいしくいただけました。
「富士そば何やってんだ」
このポテトチップスそばの生みの親、花木さんはこう言います。
「『どうしたの?』『富士そば何やってんだ』と、言っていただいています(笑)。奇抜なメニューですが、反対意見はありませんでした。『ダメなら下げれば良い』というのが富士そばの方針なので。味見して、おいしかったら出せるんです。」
「ポテトチップスそばは1日10〜15食ぐらい出ます。いまは限定的に数店でしかやっていませんが、もう少し食べていただけたら、もっといろんなお店で提供できるかなと。みなさんに食べてもらいたいので、ぜひよろしくお願いします。あと富士そばはFacebookページもやっていますので、富士そばの紹介記事もぜひご覧ください」。
ノーマルなら450円。さらに追いポテチを150円から追加すれば、ちょっと非日常な食体験ができます。お近くの人はだまされたと思って食べてみては。
(辰井裕紀)
1月26日17時30分追記
荻窪北口店で一時的に「追いポテチ」ができなかったとの報告がありますが、現在は改善されているとのことです。
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