Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

「140秒とは思えない満足感」「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」 崩壊した日本を旅する“最後の動画配信者”のショートフィルムが話題(1/2 ページ)

リモート環境で映画を作る「リモートフィルムコンテスト」グランプリ作品。

» 2021年02月01日 17時50分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 世界の終末、ひとりぼっちの動画配信者が、実況しながら廃墟をさまよう――。YouTubeで公開中のショートフィルム「viewers:1」が、「140秒とは思えない満足感」「引き込まれる」と称賛を浴びています。


viewers:1 「ど〜も、どもども、ぐっちゃんで〜す!」と、たった1人の視聴者に向けて配信を続ける主人公。荒廃した町に響く明るい声が、カラ元気のように思えて切ない

 主人公「ぐっちゃん」が配信しているのは、荒廃した世界の探索レポート。画面左上の「viewers:1」が示す、どこかで生存しているのであろう1人の視聴者に向けて、通信ドローンを介して実況しています。


viewers:1 通信を中継するドローン。以前は144機も飛んでいたのに、今は3機しか残っていないという

viewers:1 たまに見つかるわずかな酒が、数少ない楽しみ。荒れた世界でも、きちんと夜に飲むよう習慣づけている

 歩けど歩けど人間には会えず、目に入るのは崩れた建物と、謎の巨大兵器ばかり。海釣りで引き上げた機械の腕が、人類の滅びた原因をそれとなく示します。


viewers:1 海から上がった腕は、もしやアンドロイドの残骸?

viewers:1 「宇宙戦争」を思わせる、3本足の機体。これが崩壊の一因か

 世界の惨状に心が折れたのか、ぐっちゃんの声はやがて力を失い、「どうせ誰も見てないんでしょ?」と言葉もどんどんネガティブに。通信環境にも限界が訪れ、映像が荒れるなかで彼が見たものとは? ぜひ本編でご覧ください。


viewers:1 通信ドローンがたった1機となり、映像は不安定に。実況に泣き声が交じったり、それまで禁じていた昼酒をあおったり、ぐっちゃんにも限界が

 同作は、東宝とALPHABOATによる才能発掘プロジェクト「GEMSTONE」のリモートフィルムコンテストにて審査員満場一致で選出されたグランプリ作品。小林洋介さんと針谷大吾さんが「全過程をリモートで行う」「尺は140秒以内」のお題に沿って作り上げました。

 ネットでの一般公開は2020年12月ですが、それから1カ月以上経った1月31日にTwitterで拡散され注目を集めることに。「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」「140秒で完璧に世界観と物語を構築している」「ラストに目頭が熱くなった」など、好評を博しています。


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」