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ハウスDJの選曲術

ハイどうもお久しぶりです。
今日はX (Twitter)で少し書いてみたものの、これはnoteにまとめた方がいいんじゃね?と途中で気がついた「ハウスDJって普段どんな感じで選曲してるの?」をテーマに書いてみたいと思います。
主に自分なりのやり方とか方法論になるので、これが正解!とかじゃなくて何か参考になるところがあれば、位で読んでもらえると助かります。
なお後半は有料記事になっていますが、実際にDJしてる方向けの実践的な内容となっていますので、興味のある方はぜひ最後まで読んでください。


1.自己紹介

2007年からDJを開始。2008年からクラブ、バー、レストランなどでDJ。
出演回数はコロナ禍以後で激減しておりますが、主宰するパーティ「L4B」は12/23(土)にありますので良かったら遊びに来てください(宣伝)

使用機材の遍歴はPCDJから始まりアナログ(ターンテーブル)→CDJ→PCDJ(HID)→DVS→CDJ(USB)と行った感じで大体の環境でやったことがあります。DJ練習会の講師とかも出来るので需要があればぜひお声がけください(宣伝②)
現在はほとんどの現場でUSBが使えるので、rekordboxからエクスポートしたUSBをメインに使ってDJしてます。一応Macbookも持っていく感じです。
今年2023年の出演動画もいくつか載せておきますね。

2.選曲について

とりあえずこれは読んだほうがいい

持ってる人からすると当たり前の話なんですが、沖野修也さん著書の「DJ選曲術」、これは絶対に読んだほうがいい。これから書くことの大半がこの本に書かれてるので、ここで読むのやめてAmazonとかでこの本買って読むでも全然いいと思います!

では実際に現場でお客さんの前でDJする時や、DJ配信、DJmixを録音する時などに使える、いい感じの選曲をするための手法を紹介しますね。

①曲の要素をしっかり分析する

多くのDJさんはBeatportやTraxsourceといったDJ用の楽曲配信サイトで曲を購入して使うと思うんですが、これをまず楽曲管理ソフトに入れる際に細かく要素を書き込むようにしてください。
iTunesだったら曲のコメント欄、rekordboxだとマイタグを使うと便利です。
曲の要素というのは食べ物の成分表示のようなもので、例えば以下のようなものが挙げられると思います。

  • 歌モノかインストゥルメンタルか

  • 曲の雰囲気(ディープ、ソウルフル、アッパー、ファンキーとか)

  • 特徴的な楽器(ピアノ、サックス、ギター、生ドラムなど)

  • 作曲者(Remixならリミキサー)

  • レーベル

これらを1曲ごとに書き込んで整理するのは結構大変な作業なんですが、曲を買ったタイミングでやる癖を作るとまあなんとかなります。なぜここまで細かく分析しておくかというと、要は曲のジャンル分けはレコードの入った大きなダンボールの様なもので、その中には色んな要素を持つ曲がゴチャっと入ってます。そこから同じジャンルだからという括りで次の曲を選ぶと思ってたんと全然違う!ってなるのは当たり前なんですよね。
なので僕の場合は同じジャンル、例えばSoulful Houseを選曲する場合でも今かかっている曲が男声ボーカルものだったら次も男声が入っているもので、雰囲気はファンキーなものからアッパーなものに変えよう、みたいな要素の関連性を使った選び方をする感じです。
ここでポイントなのは同じ要素が多ければ多いほど選曲としては滑らかになり、一部を変えることでグラデーションの様なスムーズな選曲になるってことです。
雰囲気をガラッと変えたい時でも同じレーベル繋がりとか同じリミキサー繋がり、どこか一つでも関連性を持たせることで選曲がグッと良くなります。

ちなみに同じキーを使ったキーミックスについてですが、僕的には曲のキーが合ってるというのも要素の1つとして捉えたらいいかなと思います。キーが合ってる+関連性で選曲するとロングミックスが捗りますね(笑)

②ドライビングを意識する

さて、曲を要素に分解して関連性のある選曲を意識出来るようになったら次に気をつけたいのはズバリ「安全運転」です。
誰か人を隣に乗せて車を運転したことがある人はわかると思いますが、急ブレーキ、急発進したら乗ってる人は車酔いしますよね?あの感じです。
なので曲の雰囲気がディープなものからいきなりアッパーなチューンをかけるのは助手席で寝てる人を意図的に起こすとか理由があってならいいけど、スムーズな選曲とはならないかな、と思います。
例えば現場でお客さんが冷えっ冷えの状態で一発かましてやるか!みたいな時はアクセルベタ踏みで急発進もありだと思うけど、基本は安全運転を意識した選曲がおすすめです。特にDJmixとかは徐々にギアを上げて行って、最後もゆっくり止まるような選曲を考えてみてはいかがでしょうか。

③テーマとブロック作り

選曲に際しては、自分の中でその日のテーマがある方がいいと思います。
例えば今日は初めての現場なので、自己紹介的な選曲にしよう、とか前のDJさんがブチ上げまくってたので、一旦クールダウンしつつ自分の選曲に持っていこう、とか始める前にどういう感じでやりたい、と考えておくのが大事。DJ配信やDJmixの録音の場合もなんとなくやるよりは今日は深夜っぽい選曲にしよう、とかランニングのBGMに出来そうな選曲にしよう、みたいなのがあるといいと思います。
次に、自分の持ち時間、例えば現場で60分あったとします。その中で僕は結構色々やりたがりなので前半はディープな感じ、後半はソウルフルな感じで反応が良かったらどんどん上げて行こう、みたいなブロック分けも考えたりします。大体1ブロック短い時は2~3曲、長くても30分って感じですね。
関連性を意識した選曲をした場合の弱点としてずっと同じ様な曲に聴こえてしまう、というのは有り得るので、自分の選曲がお客さんにハマらなかった場合は早めにブロックを切り替えて、刺さったブロックは長めにやる、みたいな感じです。

④曲のフルがけについて

最近はどうしても持ち時間が短い現場も多いので、たくさん曲をかけたくてクイック気味に曲をどんどん繋ぐDJさんも多い気がします。確かに盛り上がっている時はいいんだけど、せっかくブチ上がってるのにすぐ曲が変わっちゃってお客さんが「えぇ…」ってなってるのを見るとアチャーって気持ちになりますので現場ではフロアのお客さんをよく見てくださいね!そういう時はフルがけした方が満足度高いですよ!
まあこれはレコード時代と違って、曲単価が安いので一杯買えてしまうということの弊害なのかもしれないですね。

3.ここまでのまとめ

ということでまずは読んで頂きありがとうございます!
僕なりの方法論ですが、ここまで書いたことを意識して選曲するともしかしたら「選曲いいですね~」って言われるようになるかもしれないし、自分の中で今日はどういうテーマで、なぜこの曲を選んだのか、といったところまで言語化できるようになるので振り返りやダメだったところもわかるようになります。すなわち選曲レベルがグッと上がります。

実はレコード時代からやってました。

では残りの有料部分では、rekordboxを例に僕が実際に運用しているやり方とか選曲方法を更に具体的に書きますので、そのまま真似すればOKです。
良かったらこちらも是非参考にしてください!

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