NHKニュースクリップ(2024年11月3日号)
NHKでは、ついに新情報棟が完成。竣工式が行われたそうです。私も早速、渋谷に赴き写真を撮ってきました。
「みんなのフォトギャラリー」にも追加してありますので、NHKに関連する記事ではご自由に使ってください。もちろん、商用利用もOKです。
しかし、この情報棟、NHKの発表によれば建設費は657億円。理事会の議事録によれば織り込み済みとされますが、当初予定よりも建設費が57億円も増大したとのことです。ちなみに、657億円とは、東京スカイツリーの総事業費と同等の金額規模です。
放送センター自体は老朽化が激しく、確かに建て替えも必要と思います。しかし、果たして2024年から先の30年・40年、今のような規模の放送が必要なのでしょうか?
日本社会と共にNHK自体も縮小していく中、明らかに将来を見誤ったのではないか?とも思います。
また、この新情報棟の計画を主導した人たちは、実際にここから放送を出し始める頃には恐らくNHKを去っています。仮に使いづらくコストが無駄に掛かる建物だったとしても、誰も責任は取りません。当事者意識を持つのが難しい仕事で成果を出せるとは私には思えません。
旧ジャニーズをめぐるNHKの報道に文春砲
NHKは文春を朝ドラと大河とその他番組で懐柔したかと思っていただけに驚きました。私も「怪しい」と主張してきた「トイレ性加害」のニュースに対して文春が物言いをつけたのです。
「どこのトイレか特定できていない」という話は去年から私の元にも入ってきていました。NHKの建物の構造は昔から変わっていませんから、大まかな場所くらいは再びNHKを訪ねたら思い出せるはずです。
トラウマから記憶が曖昧になっていたとしても、そもそも、24時間職員やスタッフがうろついているNHK放送センター内でそんなことが可能なのでしょうか?私は職員がバリケードでも作るか、役員フロアでも使わない限りは絶対に無理だと思います。
当時の入館手続きは相当ルーズなこともあったので部外者がNHKに入ってきても疑問はありませんが(所定の紙に訪問先CPの名前を書いておけば、内線一本で入れました)、芸能界の重鎮中の重鎮であるジャニー氏がNHK放送センター内でそんな「事」に及んで誰かの目に付いたらあまりにもリスキーです。
番組のことも知らない記者が暴走した結果ではないか、と私は思っています。どういう取材だったのか、主導した記者とデスクにはカメラの前で説明する義務があるのではないでしょうか?
記事削除をめぐる憶測
この文春報道をめぐって、SNS上ではNHKの記事削除についての憶測が乱れ飛びました。以下のURLは当該記事のものなのですが、なぜか削除されているのです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231009/k10014220031000.html
「文春報道を受けて削除したのではないか?」と一瞬私も思ったのですが、取材したところ、9月のうちに削除されていたようです。
NHKの記事削除については明確なルールはありませんが、約1年が経過したということで「機械的に削除した」ということかもしれません。
もし「悪意」をもってNHKが記事を削除したのだとしたら、クローズアップ現代の記事が残っているのは妙です。
ただ、いずれにせよ、NHKが大々的にスクープとして報じた内容が削除されているのは「知る権利の保護」に照らしたときに問題があります。取材内容の妥当性とあわせて、なぜニュースを削除したのかについてもNHKは説明すべきでしょう。
NHKの相次ぐ偽情報発信 政治家の発言を捏造
私は予々、NHKの「偽情報対策」に対して疑問を呈してきました。それは、NHK自身が偽情報をばら撒いている中、何が真実で何が偽りなのかをNHKが判定することなど不可能だと思うからです。
そのNHKがまたも偽情報を発信しました。小泉進次郎氏が選対委員長を退くというニュースで、「進次郎構文」に寄せた偽の発言をPostしたのです。
私がスクショした時点で700万回以上も表示されています。実際には、「今、私は石破総裁ともお会いして、選対委員長としてのこの結果の責任を受けて、えー、職を辞しますと、その辞表を提出をして、受理していただきました」という発言だったとのことです。
NHKは、のべ700万人以上に人偽情報をばら撒いたとも言えます。普通に考えたら、訂正のPostも700万回以上表示されるように対応すべきところですが、特にNHKには何の動きも見られません。
選挙関連で誤字も相次ぐ
この1年、NHKは基幹ニュースでも誤字脱字を繰り返していますが、「決選投票」の表記も間違っていました。
他にも、確か「召集」と「招集」なども間違っていたと思います。ごく基本的な用語さえも間違いを繰り返すというのは、もはやプロの仕事ではありません。
誤報を伝えて、その訂正に尺を使うなど受信料と公共の財産である電波の無駄遣いです。猛省した上で、それこそAIを活用するなどの新たな校閲システムを構築する必要があるでしょう。そのシステムは民間にも開放すれば、受信料の支出も許容されるはずです。
技術にも綻びが?不体裁相次ぐ
私宛にこんなDMが届きました。
実際、録画を確認すると5:26ごろからずっと「ザーザー」という衣擦れの音が鳴り続けています。ネクタイのようにプラプラしているパーツのある服だったので、それが擦れ続けていたようです。
それにしても、技術担当の人は音声テストを行わなかったのでしょうか?
また、こんなのスタジオでモニターしていたら気づくはずです。しかし、5:29ごろの「撮りきり」の全国の天気情報になってもほとんど改善しません。もう姿が映っていないのだから、そのパーツをテープで留めてしまえば軽減できたのではないでしょうか?
こんな愚かなミスが基幹ニュースで起きたのは本当に驚きです。基本的な放送のレベルが明らかに低下していることを示す出来事でした。
NHKアートの不祥事 本体は大丈夫か?
NHKアートで私的な物品購入の不祥事が報じられました。
ただこれ、私としてはNHK本体にも幾らでもあると思うんですよね。例えば、もう20年近く前の話ですけど、私の最初のキチガイ上司は「業務上自腹を切らなきゃいけないことがあったら、同じくらいの金額の私物をAmazonで買って経費で落とせよ」などと嘯いていました。
特に美術粉飾は本当に映っていたかどうかの検証も困難です。本体にも幾らでもあるのではないでしょうか?これほど不祥事が相次いでいるのですから、性善説は捨てて本体も厳しく点検すべきです。
いわくつきの番組が「メディア総局長賞」を受賞
既に現代ビジネスの記事でも触れたので多くは語りませんが、新プロジェクトXの「スカイツリー」の回が「メディア総局長賞」を受賞したそうです。
ただ、この番組、構成がおかしかったことに加えて、構造設計を担った方の「思い」まで捏造していたことが発覚しています。
それでもなお、なぜ「メディア総局長賞」などという賞を受けることになったのか?所詮は出来レースと言えばそれまでですが、内容に誤りがあった番組に賞を出すなど、「偽情報対策」をうたう中で適切とは思えません。
「はやぶさ」の回など、好評の回にしておけば良かったのではないでしょうかね?
【メンバーシップ】「女性のキャリア座談会」に物申す
最近、NHK内で奇妙な「座談会」が実施されたそうです。取材を進めると、「マネジメント」を履き違えたような懸念が大きいものであることが分かりましたので、ここで指摘させて頂きます。
もし宜しければチップ(サポート)を頂けると幸いです。取材費などNHK健全化の為の取り組みに活用させて頂きます。