「海乱鬼」と称するTwitterアカウント(@nipponkairagi)に係る発信者情報開示命令の決定に関するお知らせ
このたび、特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)第5条第1項の規定に基づき、X Corp.(旧: Twitter, Inc.)を相手方とする発信者情報開示命令を東京地方裁判所に申し立てたところ、決定が発令されました。
これらの法的措置において、「海乱鬼」と称するX(旧: Twitter)アカウント(アカウント名: @nipponkairagi)につき、発信者情報開示が認容されましたので、お知らせいたします。
なお、裁判所から受領した書類は記事の下部にあります。ただし、秘匿決定された事項および個人情報を推知され得る事項を隠してあります。
記
1. 発信者情報開示命令が決定された裁判所および年月日
裁判所: 東京地方裁判所(東京都千代田区)
年月日: 2023年11月6日
2. 決定を発令された相手方
X Corp.
3. 事件名および申立ての趣旨
事件名: 発信者情報開示命令申立事件
申立ての趣旨の概要:
「Twitter, Inc.(現: X Corp.)は対象となるアカウントの発信者情報(アカウント情報および侵害関連通信に関する情報)を開示せよ」との決定を求める
4. 決定の対象となったTwitterアカウント
海乱鬼
ユーザー名: @nipponkairagi
ユーザーID: 1183178208398602240
5. 申立の原因 (手続に至った当方の主張)
2022年1月より、Twitterにおいて「海乱鬼」と称するTwitterアカウント(以下「当該アカウント」とする)より、当方に対する人格攻撃を企図しているとみられる投稿記事が繰り返し書き込まれ、当方の名誉権ないし名誉感情が侵害された。
当方は、ロンドンから2021年12月に一時帰国したときに水際対策のため隔離された待遇を批判したところ、当該アカウントほか大勢からバッシングや人格攻撃を企図した不当な「インターネットリンチ」の被害に遭った。当該アカウントは、当方に対して身体的特徴の揶揄誹謗ないし嘲笑や、明白に人格攻撃を企図した文言を繰り返し送信した。
なお、当方は一時帰国しただけで、狭く暗い部屋に閉じ込められ、アレルギーや持病・体質にすら配慮のない食事を押し付けられた。このような政府による対応の不備や政策の失敗を批判したところ、当該アカウントほか大勢から誹謗中傷やインターネットリンチの被害に遭った。
今後、当該アカウントをはじめ、一連の誹謗中傷やインターネットリンチに参加していた他の人物についても、発信者情報開示や責任追及を予定しており、発信者情報開示命令の申立てに着手する見込みである。
6. 公表に至った経緯
当該アカウントおよびその管理者ははTwitterにおいて約18.4万名のフォロワーを有する「インフルエンサー」である。
また、当該アカウントは、いわゆる「ネット右翼(ネトウヨ)」というだけでなく、政治的に過激な発言を繰り返すことでも知られている。
よって、このような地位にある当該アカウントが誹謗中傷に及び、その発信内容について不法行為を構成すると裁判所で決定され、発信者情報開示の申立が認容された事実を公表する公益性および公共性は高いと認められる。
その上、既に当該アカウントについて刑事告訴を検討している人物から発信者情報の提供につき要請を受けており、同様に正当な理由および目的を有する人物および捜査機関や弁護士会その他からの要請や照会(いずれも捜査関係事項照会や弁護士会照会といった適正な手続に則っていることを前提とする)を受け付けるため、このような公表に至った。
以上
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