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超名作確定! 少年マンガ史上最大のサプライズの「その先」で『龍と苺』は何を描いているのか。


「サプライズ超展開」を超えて

 『少年サンデー』で連載中の『龍と苺』が凄すぎる。

 世間は『フリーレン』に夢中かもしれないけれど、真のマンガ読みは全員が全員、『龍と苺』に注目しているはず!

 このマンガ、1年ほどまえに「少年マンガ史上空前のサプライズ超展開」を迎えていまして、そのとき、ぼくはこう書きました。

ぼくはこういうサプライズ大好きだけれど、『龍と苺』の場合は今後、どのような展開をたどるのかまったく見えない。名作に仕上がるか、駄作に堕すか……。いやはや、今後のお話に注目です。

 しかし、いまなら断言して良いでしょう。もう「超名作」に確定です!

 しかもあのとき、乾坤一擲の「超展開」だと思われたものは決して「超展開」じゃなく、完全に計算し尽くされた精密な演出だったことが時間が立つほどにわかってきています。何だこれ。何だこれ。

「歴史的名作」をも上回る衝撃

 いや、何というのかな――もうね、凄いんだよ、

 いままで40年ほどにもわたってたくさんのマンガを追いかけてきたけれど、そのなかでもここまで「予想以上の展開のつるべ打ち」を喰らったことはないように思う。

 あえて比べるとしたら『DEATH NOTE』とか『HUNTER×HUNTER』とか『進撃の巨人』みたいな「歴史的名作」クラスになるだろうけれど、それらの作品ですらここまでコンボを決めてこなかった気がする。

 マンガ読み人生40年にして、いままでにない経験をしているわけです。これはすごいことじゃないか? すごいことだと思う。

 だって、まだマンガのストーリーテリングについて何も知らない10歳の子供じゃないんだよ。ありとあらゆるプロットのパターンを学習して、酸いも甘いもかみ分けてもうたいていの展開では何ひとつ驚かなくなってしまったダメなオタクなんだよ。

 そのぼくが、全力で「次週の展開」のありえるパターンを予想して、なおかつ毎週毎週、正面から上を行かれてしまう。これはね、ちょっと奇跡的な作品だと思うんですよ。

 たしかに他にも凄いマンガはありますが、ひとつふたつ格が違う感じ。驚異的です。

ライアー、ライアー

 ちなみにこの作者さん、その「超展開」のまえにブログでこんなことを書いています。

竜王戦もいよいよクライマックスですよ。そして、宮村のじいさんもクライマックスですよ。

まあ、どうなるか、是非ね。できれば雑誌で。難しかったらうぇぶりで。それもアレなら、っていうか、何で確認しようと、単行本で!是非ね!チェックしてください。

作品自体も、まあ、佳境、ですからね…。

サンデーも、色々と連載も終わってるし。そういえば龍と苺ももう3年半とかですかね。区切りとしてはいいのかな…?

週刊連載を、一度も落とさずやれたっていうのは、まあ、自慢になるかな。
同人時代から数えても15年とか?商業誌だけでも10年以上、漫画だけでやってきましたけど、そろそろちょっとひと段落して、いったん小休止してから、これからは場所を移して、無理のない連載ペースでやっていくのも良いのかなとも思います。

響から苺までも、間は半年くらいありましたけど、週刊連載の準備期間としては相当短いんですよね。ほぼ休みなく作業を続けてましたから。

まあ、竜王戦最終局、クライマックス。雑誌でもウェブでも単行本でも、是非ご覧ください。

単行本は買ってください。紙でも電子でも。

 嘘つきッッッ! おまえ、おまえという奴は、何をいけしゃあしゃあと。ひどいなあ。いやもう、最高。

 その先の日記ではこんなことも書いていますね。

あ、ちなみに、前回の日記で、クライマックスーとか、佳境でーとか言ってましたけど。

あー、嘘嘘。ていうか、漫画をひと段落してとか。超ウケる。本気にした人いるー?

読み返したら、いったん小休止とか、無理のないペースとか言ってるし。無理してねー!毎日8時間寝てるしー

いや、なんだか、みんな終わるみたいに思ってたから、ちょっと雰囲気出してみました。

 性格わるっ! なんだこいつ。マンガ家はこうでないと。最高かよ。

「ゴッ」て(笑)

 そういうわけで、その「超展開」も凄かったのですが、さらに凄いのは「その先」なんです。

 「超展開」そのものはね、いままで積み上げてきた財産をすべて捨て去るつもりならできなくはないですよ(その時点でもう異常だが)。しかし、「その先」の展開は、これはもう、「畏れ入りました」というしかありません。

 ネタバレを避けるため具体的なことは何も書かないけれど、いやもう、面白すぎてひっくり返る。「ゴッ」て。「ゴッ」て何だよ!!! 面白さ速度違反にも程がある。おれたちはいったい何を見せられているんだ。

 もう、悪いことはいわないから「面白いマンガ」に飢えている人はひとり残らず既刊18巻を読み終え(ここまでも十分に名作)、サンデーうぇぶりで残りの箇所を消化し、連載に追いつくことをお奨めします。

 いや、ほんとうにとんでもないことになっているから。このためだけにおカネを払う価値は十分にありすぎるほどだと思う。

 あまりにも凄すぎてただただ笑うしかないというマンガがごくたまにあるものですが、『龍と苺』こそそれです。いいから読め! そして「ゴッ」で爆笑しよう。

 さて、ここから先は「ネタバレあり」です。月額700円or1000円のメンバーシップ登録お願いします。

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