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P・ジェリ・クラーク『精霊を統べる者』が海外篇1位&ラヴィ・ティドハー『ロボットの夢の都市』が2位!『SFが読みたい! 2025年版』の「ベストSF2024」に東京創元社の作品が多数ランクインしました

発売中の『SFが読みたい! 2025年版』(早川書房)において、「ベストSF2024」(対象期間:2023年11月~2024年10月刊行分)に東京創元社の作品が多数ランクインしました。


■ベストSF2024 国内篇

第4位 宮西建礼『銀河風帆走』(創元日本SF叢書)

『銀河風帆走』書影

人類の存続を賭けて別の銀河をめざす、人格を持った宇宙船たちを襲う試練(銀河風帆走)、地球に衝突するコースをとった小惑星の軌道をそらす計画に挑む高校生たち(もしもぼくらが生まれていたら)、史上初の恒星間宇宙船同士による“一騎討ち”の行方(星海に没す)……ハードSFの俊英が放つ、瑞々しい感性に満ちた第一短編集。第45回日本SF大賞候補作。解説=鈴木力

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488021047

第7位 松樹凛『射手座の香る夏』(創元日本SF叢書)

『射手座の香る夏』書影

夏を舞台とする四編に、青春のきらめきと痛みを封じこめた、第十二回創元SF短編賞受賞作を表題とするデビュー作品集。解説=飛 浩隆

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488021023

第8位 空木春宵『感傷ファンタスマゴリィ』(創元日本SF叢書)

『感傷ファンタスマゴリィ』書影

十九世紀末のフランス、パリ。職人ノアは、故人の姿を見ることができる特別な幻燈機の製作を得意としていた。
新たな依頼人は、鏡だらけの奇妙な屋敷で暮らすマルグリット。五年前に亡くなった彼女の妹シャルレーヌの過去を読み解くうち、ノアは姉妹の秘密に呑み込まれてゆく……。
SFと幻想が融合した世界を紡ぎ続ける著者、待望の第二作品集。解説=高原英理

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488021030

第14位 東京創元社編集部・編『創元SF文庫総解説』(A5判単行本)

『創元SF文庫総解説』書影

1963年9月に創刊した日本最古の現存する文庫SFレーベル、創元SF文庫。そこから現在まで連なる創元SFの60周年を記念した、史上初の公式ガイドブック。フレドリック・ブラウン『未来世界から来た男』に始まり、E.R.バローズ『火星のプリンセス』、ネヴィル・シュート『渚にて』、J.P.ホーガン『星を継ぐもの』など800冊近い刊行物の書誌情報&レビューのほか、草創期の秘話や装幀をめぐる対談、創元SF文庫史概説、創元SF文庫以外の東京創元社のSF作品にまつわるエッセイを収める。口絵には創元SF文庫の歴史を彩ってきた全作品の初版カバーをフルカラーで掲載。SFファン必携の一冊。

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488003999

第22位 円城塔『ムーンシャイン』(創元日本SF叢書)

『ムーンシャイン』書影

曾祖父の遺したノートに記された八つの■をめぐる物語「パリンプセストあるいは重ね書きされた八つの物語」、〈ムーンシャイン予想〉を下敷きに繰り広げられる軽快な算術SF「ムーンシャイン」、生まれ変わりを教義の中心におく〈エルゴード教団〉の奇怪な歴史を描く「遍歴(エルゴディック)」など全四篇。SFと純文学の世界で大きな注目を集める著者の短篇集。著者あとがき=円城塔

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488018443

■ベストSF2024 海外篇

第1位 P・ジェリ・クラーク『精霊を統べる者』(鍛治靖子訳、創元海外SF叢書)

『精霊を統べる者』書影

20世紀初頭、ジン(精霊)の魔法と科学の融合により大発展した魔都カイロ。そこへ40年前に姿を消した伝説の魔術師を名乗る怪人が現れ、彼を崇拝する人々を焼き尽くした。エジプト魔術省の女性エージェント・ファトマは、恋人の女性シティ、新人パートナーのハディアらと共に捜査に乗り出す。ネビュラ賞、ローカス賞、イグナイト賞、コンプトン・クルック賞の4冠に輝いた新鋭の第一長編! 解説=渡邊利道

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488014681

第2位 ラヴィ・ティドハー『ロボットの夢の都市』(茂木健訳、創元海外SF叢書)

『ロボットの夢の都市』書影

太陽系を巻き込んだ大戦争から数百年。宇宙への脱出を夢見るジャンク掘りの少年、それ自体がひとつの街のような移動隊商宿で旅をつづける少年、そして砂漠の巨大都市の片隅で古びた見慣れぬロボットと出会った女性。彼らの運命がひとつにより合わさるとき、かつて一夜にしてひとつの都市を滅ぼしたことのある戦闘ロボットが、長い眠りから目覚めて……世界幻想文学大賞作家が贈る、どこか懐かしい未来の、ふしぎなSF物語。

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488014674

第5位 アン・マキャフリー『歌う船[完全版]』(嶋田洋一訳、創元SF文庫)

『歌う船[完全版]』書影

この世に生まれ出た彼女の頭脳は申し分ないものだった。だが身体のほうは、機械の助けなしには生きていけない状態だった。そこで〈中央諸世界〉は彼女に宇宙船の身体を与えた──優秀なサイボーグ宇宙船となった彼女は銀河を思うさま駆けめぐる。少女の心とチタン製の身体を持つ宇宙船ヘルヴァの活躍と成長を描く旧版の6編に、のちに書かれた短編2編を追加収録した、新訳完全版! 旧版解説=新藤克己/完全版解説=三村美衣

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488683115

第6位 中村融・編訳『星、はるか遠く 宇宙探査SF傑作選』(創元SF文庫)

『星、はるか遠く』書影

いつの日にか人類は、生まれ育った地球をあとにして、宇宙の深淵へ旅立ってゆく。そのとき彼らが目撃するものは──。SFは1世紀以上にわたって、そこに待ち受けるであろう、想像を超えた驚異をさまざまに物語ってきた。その精華たる9編を収録。舞台となるのは、太陽系外縁部の宇宙空間、人類が初めて出会う種属の惑星、あるいは文明の滅び去った世界。本邦初訳作2編を含む。編者あとがき=中村融

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488715069

第8位 ジョナサン・ストラーン編『シリコンバレーのドローン海賊 人新世SF傑作選』(中原尚哉 他訳、創元SF文庫)

『シリコンバレーのドローン海賊』書影

人新世(じんしんせい)とは「人間の活動が地球環境に影響を及ぼし、それが明確な地質年代を構成していると考えられる時代」、すなわちまさに現代のことである。パンデミック、世界的経済格差、人権問題、資源問題、そして環境破壊や気候変動問題……未来が破滅的に思えるときこそ、SFというツールの出番だ。グレッグ・イーガンら気鋭の作家たちによる、不透明な未来を見通すためのアンソロジー。解説=渡邊利道

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488791025

第9位 マーサ・ウェルズ『システム・クラッシュ マーダーボット・ダイアリー』(中原尚哉訳、創元SF文庫)

『システム・クラッシュ』書影

暴走人型警備ユニットの“弊機”は、植民惑星での異星遺物汚染事件に巻き込まれるが、ARTこと探査船ペリヘリオン号の協力もあり、窮地を脱する。だがこの惑星を狙う冷酷な企業は、いまだあきらめてはいなかった。しかも弊機は謎の障害に襲われ……ヒューゴー賞4冠&ネビュラ賞2冠&ローカス賞5冠&日本翻訳大賞受賞の大人気シリーズ、待望の第4弾!ローカス賞受賞作。解説=池澤春菜

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488780050

第13位 セコイア・ナガマツ『闇の中をどこまで高く』(金子浩訳、海外文学セレクション)

『闇の中をどこまで高く』書影

【アーシュラ・K・ル=グイン賞特別賞受賞作】未知のパンデミックに襲われ、世界は一変した。余命わずかな子供たちを安楽死させる遊園地で働くコメディアンの青年、亡くなった人との短い別れを演出するホテルの従業員、地球を離れて新天地をめざす宇宙移民船……滅びの危機を経て緩やかに回復してゆく世界で、消えない喪失を抱えながら懸命に生きる人々の姿をオムニバス形式で描く、新鋭による切なくも美しい第一長編。解説=渡邊利道

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488016883

第23位 夏来健次・編訳『ロンドン幽霊譚傑作集』(創元推理文庫F)

『ロンドン幽霊譚傑作集』書影

19世紀ヴィクトリア朝ロンドン。産業・文化ともに栄える一方で、犯罪譚や怪談が流行する魔の都としての貌も持ち合わせていた。陽光あふれる公園の一角で霊に遭遇した美しき寡婦(かふ)を巡る愛憎劇「ザント夫人と幽霊」、愛人を催眠術で殺害した医師が降霊会で過去の罪と対峙する「降霊会の部屋にて」ほか、ロンドンで囁かれるゴースト・ストーリー13篇を収録。集中12篇が本邦初訳。

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488584085

第28位 ジョン・コナリー『失われたものたちの国』(四六判並製)

『失われたものたちの国』書影

邪悪な魔女や人間を襲う人狼(じんろう)。クロスボウを構えたラプンツェル。人間を憎む恐ろしい妖精(フェイ)。
――「めでたしめでたし」なんて、無縁の世界。
ロンドンに暮らすセレスは、ひとりで8歳の娘を育てていたが、ある日、娘が交通事故で昏睡状態となってしまった。医師の勧めで、セレスは田舎にあるケア施設に娘を移すことにする。その施設の敷地には、『失われたものたちの本』という物語を書いた作家の古い屋敷があった。娘の看病を続けるセレスが限界を迎えた日、彼女は何者かに呼び寄せられるようにして屋敷の屋根裏部屋に入り込み、さまざまな本が呼びかけてくる声を聴いた。そこに突然現れた怪物に襲われ、屋敷から逃げ出すが、気がつくと知らない場所に迷い込んでいた。そこは魔女や人狼、巨人たちが存在する、美しくも残酷な世界だった。セレスは元の世界に戻れるのか? 異世界冒険譚『失われたものたちの本』続編!訳者あとがき=田内志文

https://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488011376