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Unityの基礎を最速キャッチアップ。社内で実施された『Unityブートキャンプ』の中身をご紹介します。

今回はワンダープラネットのエンジニアが社内で開催した『Unityブートキャンプ』について取り上げます。


はじめに

ワンダープラネットが現在運営中の『クラッシュフィーバー』はリリースから9年が経過します。(24年7月時点)
このタイトルはCocos2d-xというエンジンを使用して開発が行われています。

今回、『Unity ブートキャンプ』が実施されることとなった理由にも繋がりますが、近年、ワンダープラネットで新規開発しているゲームは全てUnityを使用して開発中です。
Cocos2d-xの環境で長く活躍していたエンジニアの中にはUnityをあまり触ったことがないメンバーもおり、Unityのプロダクトへ異動となった際にもスムーズにUnityの開発に臨めるようにするため、立ち上がったのが『Unity ブートキャンプ』です。
その立ち上げを担った社内のエンジニアに、どのようなカリキュラムで実施を行ったかヒアリングしてみました。


カリキュラムとその内容

Unityブートキャンプ』のカリキュラムは以下のとおりです。

それぞれのカリキュラムごとに、受講者のゴールイメージが設定されており、実務で必要となる基礎知識を最速でキャッチアップできる講座に仕上がっていました。

  1. uGUI/Viewプレハブの理解

    1. uGUIの各種基礎動作やコンポーネントの利用方法を理解する

    2. uGUIの各種機能を使ってデザインされたViewプレハブを作ことができるようになる

  2. 実践的なプレハブ構造をもとに内製ライブラリを利用した表示周りのシステム構築

    1. 実践的な画面実装(動的な要素の表示等)ができるようになる

    2. 基盤ライブラリであるUIKitの基本的な利用方法を理解する

    3. パフォーマンスが考慮されているCollectionViewのプール構造とインターフェースを理解・利用できようになる

    4. ボタンなどのイベントを基盤フレームに従ってハンドリングすることができるようになる

  3. アーキテクチャに沿って実践的なプレハブ構造に対してビジネスロジックの機能追加

    1. 1つの機能に対してPresentation/Domain/Dataの全レイヤーを通した実装ができるようになる

    2. 基本的なUniTaskとZenjectの利用方法を理解する

    3. 画面遷移を組み込むことができるようになる

    4. 基盤・フレームワークが提供するインタフェース機能を使って機能を組み上げることができるようになる

  4. プリプロ用に用意したプロジェクト及び内製ライブラリなどを利用し自分が思い描く機能を開発

    1. プリプロ用プロジェクトテンプレートの各種機能を理解し、自分で利用・応用ができるようになる

    2. 自身に必要なスキル・機能に関しての理解度を高める

それぞれのカリキュラムごとに、受講者のゴールイメージが設定されており、実務で必要となる基礎知識を最速でキャッチアップできる講座に仕上がっていました。

当初の計画では上記4つのカリキュラムを隔週1回の頻度で実施する予定でしたが、内容が盛り上がると毎週の実施になるなど、受講者のニーズに合わせて開催頻度を調整し、最終的に全8回にわたってブートキャンプが行われました。

ワンダープラネットではリモートワークが中心となっているため、Zoomを使用したオンラインでの実施となりました。
講師が画面共有して説明するのではなく、受講者が画面共有を行い、実際に手を動かしながらカリキュラムを進め、参加者全員で完成を目指すスタイルです。
また、ブートキャンプはすべて録画されており、参加できなかった人も動画で受講でき、後から見返して反復復習ができるようにするなど、内容を理解しやすいように配慮されています。

ブートキャンプ自体は、上記のカリキュラムで既に第2回まで実施されており、実際に参加したエンジニアからも非常に好評でした。以下のような声が寄せられています。

参加者の声

  • 自分は他のMTGと被っていて動画受講が殆どでしたが、それでも受けて良かったと思いました。
    むしろ動画の方が解らないところを繰り返し観られるため、より理解が出来たかと思います。

  • クリーンアーキテクチャの概念に関してはブートキャンプを受けたことで、かなり考え方が纏まりました。
    おそらく独学でクリーンアーキテクチャを調べて理解しようと思ったらもっと時間が掛かっていたと思います。

  • プロジェクトを異動した際にブートキャンプで使用した基盤が、そのまま使われていたため、特に戸惑うことなく仕事が出来ています。

上記の声にもある通り、この『Unityブートキャンプ』に参加後、Cocos2d-xのプロジェクトからUnityのプロジェクトへ異動し、現在活躍しているエンジニアもいます。
このブートキャンプが実践レベルで役立つ講座だったことが分かります。

ブートキャンプを主催したエンジニアにお話を伺ったところ、今後は実際のプロダクトで起こりやすい問題への対応事例など、さらに一歩進んだ技術を取り扱ってみたいとのことで、次回開催された際にもぜひ記事にしたいと思います。


おわりに

ワンダープラネットでは一緒に働く仲間を募集しています。

今回記事に取り上げさせていただいたような活動を通して成長していきたい方、新しいこと・さらなるスキルアップに挑戦していきたい方など、成長や挑戦を求めている方に活躍の場がある会社です。

職種間の垣根を超えてチームワークを発揮し、面白いゲームと作りたいという熱意のある方を様々な職種で募集していますので、ご興味がある方はぜひ採用サイトもご確認ください。