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反ワクチン運動をやめたわけ

アメリカのワクチン支持の親たちのサイト、Voices for Vaccines (http://www.voicesforvaccines.org/) に掲載された若いお母さんの手記 

元記事はこちら。

Leaving the Anti-Vaccine Movement - http://www.voicesforvaccines.org/leaving-the-anti-vaccine-movement/

反ワクチン運動を離れて                        ミーガン・サンドリン

最初にどうして反ワクチンになったかをお話しせずにどうしてワクチン賛成になったのかをお話しすることはできません。

長女が4ヶ月になったころ、私は「こだわり育児」(クランチ・ペアレンティング)を見つけました。布おむつと「完全主義」と自宅出産でいっぱいの世界に私は入っていきました。叱りつけない愛情育児が良いという私と信条を同じくするたくさんの新しい友達をたくさん作り、そして、あるトレンドがあるのに気がつき始めました。こういう友達の多くがワクチンを打たない人たちだったのです。ある日リアルな友達の一人と予防接種について話しあったところ、彼女はワクチンの成分表を見なくてはだめよ、添付書類を読んで、VAERS(予防接種後副反応報告システム)に報告された有害事象をチェックするのよと教えてくれました。そこで「ワクチン成分」をグーグルで検索したのですが、見つけた結果は衝撃的でした。こんな害がありそうな名前の成分が全部ワクチンに入っているなんて本当かしら?と信じられませんでした。 CDC(疾病管理予防センター)のサイトに行って添付文書を見つけました。読んでもほとんどは理解できなかったけど、すごく怖そうな感じがしました。今現在の病気の流行を調べてみて、もう何年も、誰も、ジフテリアにさえなっていないとわかりました!私は混乱してしまいましたが、娘の六ヶ月検診の時期が迫ってきていました。お医者さんにこの先もっとワクチンを打つ前にもう少し調べたいからと話してワクチンを打ちませんでした。ところが私の調査はとてもゆがんだものでした。先入観を持って調べていたのです。反ワクチン派の友達から政府のサイトは信用するななどと吹き込まれていたせいです。グーグル検索で出てきたものはマーコラ(有名なトンデモ医師)のサイトや whale.to.(有名な陰謀論者のサイト)みたいなサイトの情報が多かったのですが、そういうものに頼らざるを得ませんでした。フェイスブックの反ワクチンページ(今では「情報センター」を装っていると理解していますが)に「いいね」を押すようにさえなってきました。私はフェイスブックの「ワクチンに疑問を持つ素晴らしい母親たち」みたいなグループにも招待されて加わりました。

 私が調査しているつもりで調べていたものはすべて非科学的な情報源ばかりでしたが、私はそれに信頼を寄せていました。

それから二人目の子供を妊娠しましたので、自宅出産にすることにしました。 助産師さんたちは私の反ワクチンの立場にすごく協力的でした。次女は自宅で生まれ、 私は何ヶ月もの間、自宅で産んだことと次女が一度も「どんな注射もしていない」ことで自分を誇らしく思いました。次女が6ヶ月になるまで一度もお医者に連れて行かなかったことさえ自慢してまわりました。

友達たちも私に賛同して支持してくれました。母乳が病気から子供を守ってくれているし、次女が健康なワクチンを打たない子供の、どれほど輝かしいお手本になっていることかと何度も私に請け合ってくれました。私は同じ考えを持って私を褒めてくれる母親たちの一員だと感じることを誇りに思っていました。

しかし、私はずっと自分は懐疑的主義者(物事を鵜呑みにしないで理性的に考える)だと考えていました。そして反ワクチン派の友達たちが、それ以外の、私がその…どうも疑わしいなと思うようなことを信じ込んでいるのが、目につき始めたのです。たとえば反ワクチン派の友達たちの何人かはしょっちゅうケムトレイルについて投稿してました。 私はケムトレイルというものを聞いたことがなかったので、ちょっと調べてみるとすぐにそれがただの陰謀論で、飛行機雲がどうやってできるかを理解してる人たちによって簡単に解明されていることがわかりました。また時々読んでいた懐疑論のページが反ワクチン支持者とホメオパスに突っ込んでいるのにも気がつきました。

非常にゆっくりではありましたが、私は徐々に自分の反ワクチンの考えに疑問を持つようになってきました。数ヶ月の間ワクチンについて(ネットに)投稿するのをやめ、両方向の真実を示してくれる本物の科学を探し始めましたた。私が 発見したものは衝撃的でした。

反ワクチン派の人たちは、数え切れないくらい何度も、ワクチンの安全性についての研究は極端なくらい存在しないと私に言って聞かせました。が、PubMedをほんの少し探しただけで、私は何百という研究を引き出せたのです。病気が大幅に減ったのは衛生と清潔さの向上が理由ででワクチンではないと,彼らは私に言いましたが、そうではないことを証明しているCDCによるグラフと情報を見つけることができました。私はワクチンが免疫システムに負担をかけすぎると言う話を聞かされていました。「多すぎる早すぎる」と頭に焼き付けられていましたが、私はこういうことを学びました。

とうとう最後には、私は科学を否定し続けることができなくなりました。今になってみれば反ワクチン集団から聞かされたことをあんなに簡単になんでも信じてしまったことが信じがたいです。今考えれば、あまりにも明白です。お医者さんは邪悪ではありません。科学者は子供たちを毒殺しようとはしていません。ワクチン研究者は人々のお金をだまし取ろうとはしていません。

次女が10ヶ月になったとき、私はようやく心を決めました。 またワクチンを打ち始めるときだと。考え方の端から反対の端までくるのに、2年にわたる旅が必要でしたが、こちら(の端)ではともあれ科学が味方です。 現在二人の娘たちは打ちそびれたワクチンを接種中です。もっと小さなときに獲得するはずだった免疫を(赤ちゃんと)同じ順番で獲得しています。

最初の一連の注射を二人とも熱も出さずに問題なく終えました。足に残る小さな痕がなければ注射を受けたことさえわからないでしょう。私は自分がワクチンママになったことを、子供たちに健康のための最良の接種をできたことを誇らしく思います。

考えを変えたことの結果はかなり極端なものでした。フェイスブックで新しい考え方を「カミングアウト」してから2週間で友達が50人減りました。自宅出産で私を支持して、褒めそやした人々、私は素晴らしい母親で、感動だと数え切れないほど話しかけてくれた人々はまるで友達であったことなどないかのようにただ私を捨てました。 グループから除名され、知らない人にまでブロックされました。洗脳されたと非難され、娘たちは自閉症になってひどい副作用が出ると言われました。それは辛いです。

私は今、反ワクチン運動をカルトの一種だとみています。少しでも疑問を持つとはじき出され、こだわり育児のカードは取り上げられます。私は、あなたはもう自然派ママを名乗れないわねとまで言われました。ワクチンは自然ではなさ過ぎるからだそうです。

それでけっこう。自分がなれる限りのよい親になりたいだけで、そうするためにいつでも新しい情報を取り入れ、間違っていたらそうと認めようと思います。

私はワクチンについてひどく間違っていました。娘たちが何の病気にもならなかったことに感謝しています。私はまた今、自分に対してずっと誠実に向き合っているとも感じています。私は、いくつか意見が一致するからというだけの理由で他の人々が言うことをむやみに信じてはいません。 私は科学を信頼していて、いったい誰が本当の友達かを発見しつつあります。

ミーガン・サンドリンは二人の娘を持つ20歳の母親です。彼女と夫と子供たちはアメリカ中部に暮らしています。育児の合間に日々の暮らしや育児についてのブログを書いています。

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ナカイサヤカ
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