どくがのどくが…
先日のことです。
我が家の庭の隅っこに山菜のミズ(ウワバミソウ)が生えていたので、ダンナがそれを採ってきました。
ふたりで台所で、ミズの葉やごみを取り除く作業をしていたら、葉の裏に毛虫がくっついていました。
「イヤなのがいるね」
「触らないようにして、あとでまとめて堆肥置き場に持って行こう」
などと話しながら、作業を終え葉などを処分しました。
その夜のこと。
「なんだろう?これ」
と、ダンナが左腕の内側を見せてきました。
腕いっぱいに、びっしりと赤い発疹がでています。
「明日、皮膚科で診てもらいな」
そして翌日。
ダンナは市内の皮膚科に行きました。
結果…
「おそらく、毒蛾にやられたんだろうって、言われた」
そういって、もらった塗り薬を塗りました。
ふーん、毒蛾ねえ。
そういえば、あの毛虫、ガの幼虫よねぇ。
と、毒蛾についてスマホで調べると、あの毛虫そっくりの幼虫を発見。
日本では代表的な毒蛾だそうです。
約0.1mmほどの毒毛針を持ち、接触や飛散で皮膚や粘膜に付着すると、炎症を起こして痒くなる。(Wikipediaより)
そういえば、市の広報でも、子ども達の学校からのお便りでも、チャドクガに関する注意喚起は見た記憶がありましたが、いまひとつ自分ごとに思えなくてスルーしていました。
ここ数日、朝晩にダンナの腕のあちこちに処方された塗り薬を塗っています。
今朝になって、ようやく発疹の赤みが落ち着いてきました。
それにしても、チャドクガ。
毒の威力は強く、侮れません。
じいさん、驚かさないでよ
先日の昼食後、じいさんが生あくびを連発しました。
「じいさん、眠いなら部屋に戻って寝なね」
と、声をかけると「うん、うん」という返事。
ところが一向に席を立つ気配がありません。
「じいさん?」
心なしか、じいさんの顔色が悪くなってきたような気がします。
「じいさん?」
また生あくびを連発。
…待てよ?これ、危険なヤツ?
「じいさん、左手挙げてみて」と声をかけるも反応しません。
手を触ってみると、両手ともひんやり冷たい。
何度もじいさんに声をかける私を不審に思ったダンナは、「どうした?じいさんの様子が変なの?」と聞いてきました。
生あくびを連発しているのはダンナも見ています。
私もダンナも、まずじいさんの脳血管になにか異常が発生したのではと疑いました。
「救急車、呼ぼう」
119番に電話してじいさんの状態を説明し、救急車を呼びました。
救急車が来るまでの間、じいさんを搬送しやすいように部屋の物を移動し、戸を外し、じいさんに声をかけながら脈や呼吸を確認していました。
その作業をしながら、私は以前働いていた訪問入浴のとある利用者さんのことを思い出していました。
――利用者さんの家に着くと、奥様が困ったような顔をして「さっきお昼ごはん食べ終わって、お喋りしているうちに様子がおかしくなった」と言うのです。
どういうふうに様子がおかしくなったのか聞くと…
それまで相槌を打ったりおやつの話で盛り上がったりしていたそうですが、急に黙り込んだそうです。そして、ちょうどその時、私達訪問入浴のスタッフが訪れたのだそうです。
部屋に行くと、利用者さんの顔色がまるで血が通っていないような土気色をしていました。脈を計ろうとしても脈が感じられず、呼吸も止まっているようです。
ナース(訪問入浴は、3人のスタッフのうち必ず1人は看護師が入るようになっています)が家族の方に指示して救急車を呼ばせます。家族の方は突然の出来事に半ばパニック状態で、自宅の住所も言えないほどでした。
救急車が来るまでの間は、利用者さんに声をかけ続けながら心臓マッサージ(胸骨圧迫)をしていました。
救急車が病院に向かい、私たちは後片付けをして事務所に帰りましたが、その日のうちに利用者さんの死亡が伝えられました。――
顔色の悪さといい、食後というシチュエーションといい、連想するものがいくつかあったのです。
救急隊が駆け付けると、異変があった時刻や状況を確認され、じいさんに声掛けして反応を見ながら瞳孔チェック・体温や脈拍などのバイタルチェック、酸素マスク装着…おっと、じいさん嘔吐。
じいさんは椅子に座った状態だったので、ストレッチャーまでは座位を保ったまま移動させて、ストレッチャーに寝かせて救急車に搬入。
受け入れ先の確認をとって救急車は病院へ向かい、ダンナがその後を車で追いかけました。
さて、慌てて移動した室内の物を元に戻し、まだ食事の後片付けもしていなかったのでそれをして、でも気になるのはやはりじいさんのこと。
あの顔色で、呼びかけても返事もしない様子は、かつての利用者さんの姿が嫌でも頭をよぎります。
しばらくすると、ダンナから電話がかかってきました。
搬送中に意識が戻り、ご飯を食べ終わったところから記憶がないと言っていたそうです。
病院で、念のため検査をしたところ、脳神経外科の範囲の病変はないことが分かり、食後に胃を動かすために一時的に血液がそちらに集中したため、脳に血が回らなくなって失神したのではということでした。
座っていて頭が高い姿勢から、横になったことで血流が脳に行きやすくなり、意識がもどったのだそうです。
高齢者にはよくあることなのだとか。
とりあえず、何か悪い病気にかかったわけではないことが分かったじいさん。
ダンナの車で帰ってきました。
その後の食事のたびに、じいさんが食後にあくびをすれば冷や冷やし、「じいさん、大丈夫か?」とか「早めに横になれ」とか「水分を摂れ」とか、過剰に心配して声かけしてしまうようになりました。
じいさん、三途の川を渡るのはもう少し後でいいんじゃない?
じいさんの災難
今年に入って、一過性脳虚血発作で入院したり、鼠経ヘルニアの症状が出たり、尿が出なくなって1週間導尿バッグを付けて生活したりと、健康面でいろいろ悪いことがおきているじいさん。
もうすぐ92歳になるので、年相応な症状だといえばそうかもしれません。
ただ、こう立て続けにいろいろあると、ちょっと怖いぞと思ってしまうのも正直なところです。
あれから介護認定で要介護1の判定が出て、週1回のデイサービスに通うようになりました。
なんだかんだ言いながら楽しみなようで、デイサービスの日は朝からいそいそとバッグにお風呂道具や着替え、連絡用ファイルなどを入れて玄関ホールで正座待機…というのはオーバーですが、ほぼそれに近い状態です。
先日の朝のことです。
朝食を終えて自分の部屋に帰ろうとしたじいさん。
敷居を越えようとしたものの足が上がりきらずに躓いてしまい、前のめりに転んでしまいました。
「おい!起こしてくれ!」と、声だけは力強いじいさんですが、右腕を下にして自力では起き上がれなくなってしまいました。
ダンナと協力してじいさんを起こし、ベッドに腰かけさせました。
転んだ時に打ったのか、額の右の方に赤くなっている部分がありました。
そして、右肩を物凄く痛がっていました。
ダンナにじいさんを病院に連れて行ってもらうと、休日外来で専門医が担当ではなく、こんなに痛がっているのに「骨は折れていませんし、腱にも異常はありません」という診察結果。
ただ、ダンナが言うには、「湿布を貼ったままレントゲン検査していたし、そのあと湿布をはがしてエコーで診てくれたけど、何ともないと言われても納得できない」とのこと。
実際、エコー検査のあと肩や上腕に湿布を貼るわけでもなく、痛み止めを出すでもなく手ぶらで帰されたので、家に帰ってから肩や腕に湿布を貼りました。
次の日。湿布を貼り換えようとじいさんの肩や腕を見てみると、右上腕が内出血で真っ黒になっていました。
どういうこと?何ともなかったらこんなにひどい内出血になるわけないですし、第一じいさんが肩やひじを猛烈に痛がっているのです。
私が下の息子(障害がある)の世話をしなければいけないので、今回もダンナがじいさんを病院に連れて行きました。
整形外科の医師に診てもらうと、肩の腱が切れている…つまり腱板断裂だと診断されました。
腕の重さで肩が引っ張られて痛みが強く出ているそうです。
完全に治すには手術が必要なようで、…これも手術か…鼠径ヘルニアも手術する予定があるし、じいさん耐えられるかしら?
利き手である右手の自由がなくなってしまったじいさん、頻繁に私を呼びつけ、体を起こしてくれだの布団をかけなおしてくれだのと言ってきます。
夜中にじいさんが何度も声をだしていたのですが、すぐ向かいの部屋で寝ていたダンナが行ってみると、敷き布団ごとベッドから落ちて起き上がれなくなっていたそうです。
障害児の世話と超高齢者の介護…同時進行は、体力的にも精神的にもキツイです。
ケアマネさんに相談して、なんとか私達家族がつぶれない方法をみつけたいと思います。
今日はじいさん、ベッドから落ちませんように…
じいさんの近況
1月の末に、温泉施設で倒れて救急搬送~入院~退院したけどなんだかんだ不調だったじいさん。
介護認定で要介護1と判定されて、現在は週1回デイサービスに通っています。
じいさんにとっては、大きいお風呂に入れて食事が出て家族以外の人とふれあう貴重な時間となりました。
(運転免許返納してからは、温泉施設に行くのとちょっとした買い物以外は家の外に出ないので)
動きがゆっくりで歩くのも大変そうですが、本人はスタスタと歩いているつもりのようです。
ダンナと私で、じいさんが転んだりしないよう見守りを続けている状態。
退院後に見つかった鼠経ヘルニアは、GW明けに手術入院となりそうですが、どうなることやら…。
じいさんが大変だ その後
じいさんが退院してきました。
じいさんが入院した経緯はこちらに↓
10日ほどの入院でしたが、筋力が落ちたのか少しヨボヨボとした歩き方で、でも年相応になってきた感じです。
ところが退院翌日、朝ごはんの時に「病院に連れて行ってくれ」と言い出しました。
聞けば、足の付け根が痛くて膨らんでいるとのこと。
うーん…その位置と症状って、もしや…。
じいさんは過去に、お腹が痛いと病院に行ったら消化器科だけでなく循環器科の受診も勧められ、腹部動脈瘤がみつかったり、虫垂周辺の腫瘍(良性)がみつかったりして手術したことがあります。(虫垂の腫瘍については、膿が出てそれを掻きだすと言われていましたが、実は良性腫瘍だったようです)
その他に、お酒の席で飲み過ぎて尿が出なくなったことがあり、泌尿器科を受診したこともあります。
まず先に泌尿器科を受診しました。すると、「ここよりも外科に行くように」言われました。外科に行くと、いろいろと検査され、鼠経ヘルニアではないかと言われました。
手術のために入院が必要になるとのこと。
病室が空くまで少し待たなければいけないようです。
そして今日。
じいさんが「しょんべん出ねくて腹苦しい」と訴えました。
またか…。
病院の休日外来に行って処置してもらい、導尿バッグを下げて帰ってきました。
どうやらヘルニアが膀胱に悪さをしているようです。
手術、早くしないといけないのでは?
明日、もう一度病院に行って正規の診察を受けて今後のヘルニア手術などの相談をしてくる予定です。
その他にも転んで背中を打ったり、いろいろと心配事が多いじいさん。
介護申請をしていますが、まだ介護度の認定結果が出ていません。
果たして介護度はいくつになるのか?デイサービス等の介護サービスをどんな風に受けられるのか?
退院したからといって、ただただ喜んではいられないようです。
じいさんが大変だ
我が家は私達夫婦と、ダンナの父親であるじいさん、2人の息子の5人家族です。
上の息子は東京でアルバイトをしながら一人暮らし。
下の息子は現在入院中ですが、近々退院の予定です。
2週間ほど前の夜、じいさんが台所の低い所にあるものを取ろうとしてしゃがみ、バランスを崩して転んでしまいました。
転んだ拍子に冷蔵庫の角に頭をぶつけ、擦りむいたようで傷ができていました。
(転んだ時、私は別室にいて、物音に驚いて見に行ったらじいさんがひっくり返っていました)
幸いじいさんは受け答えがはっきりしていて、めまいや吐き気などの症状がなく、一晩様子を見ることにしました。
じいさんは翌日にはしっかりと自力で歩いていたので、病院には行かず、そのまま数日様子を見ていましたが何事も起こらず安心していました。
昨日、じいさんが温泉に行ってひとりで楽しみたいというので時間を決めて迎えにいくことにして、お気に入りの日帰り温泉施設に連れて行きました。
そろそろ迎えに行く時間だと、ダンナが車で出かけて数分後、じいさんの携帯電話から電話がかかってきました。
電話に出ると、じいさんよりはるかに若い男性の声で温泉施設の従業員だと名乗ります。嫌な予感がしました。
「この電話の持ち主が、入浴中に体調を崩したので救急搬送することになりました。
救急に伝えるので名前と年齢、住所を教えてください」
じいさんのフルネームと年齢(91歳)住所のほか、ダンナが迎えに行くためそちらに車で向かっていることを伝え、通話は終わりました。
ダンナの車はスマホをハンズフリー通話できるよう設定してあります。
すぐに電話をかけると、あろうことか廊下からダンナのスマホの着信音が聞こえてきました。
なんで、こんなときにスマホを家に忘れていくの?
すぐ温泉施設に電話して、ダンナが家にスマホを忘れて行ったので到着したら事情を説明してほしい旨を伝えました。
数分後、またじいさんの携帯から電話がかかってきました。
今度は救急隊員の方からでした。
じいさんの名前、生年月日、住所、既往歴、かかりつけ医、搬送予定の病院にかかったことがあるか…を聞かれました。
そして、状況説明がありました。
じいさんが入浴中に意識がなくなり溺れかけたがその際、左半身の脱力があったことと、現在は意識が回復していること。
ダンナとも連絡がつき、ダンナが救急車を追いかけて病院についていき病状説明を受けることになりました。
MRI検査では脳梗塞が確認できなかったとのことでしたが、半身の脱力があったので入院して様子を見ることになりました。
2週間前に転んで頭を打った影響はないとのことでした。
渡された治療計画書では、退院まで2週間はかかるようです。
そして、ここ最近のコロナやインフルエンザの感染者増加の影響で、面会はできないとのこと。
この家に嫁いで22年目。
初めて、ダンナと二人きりの日々を過ごすことになりました。
とはいえ、特に変わったことはないのですが。
そしてもうすぐ下の息子が退院してきます。
それから少しして、じいさんが退院…の予定。
それまでのつかの間、少しのんびりできるかしら…?
今年の目標、結果は…
今年の初め、こんな目標をたてました。
「体重を減らしてワンサイズ下の服を着られるようにする」
…夏に少し体重が減ったものの、食欲の秋に食べ過ぎて元に戻ってしまいました。
結果、服のサイズも変わっていません。
目標達成ならず…です。
残念。
来年の目標は、来年になってから考えます。
皆様、よいお年を。